article-0-0BEE3858000005DC-910_468x286

日本経済新聞2014年5月22日の記事では、「メガバンクなどの大手銀行や大手信託銀行の少額投資非課税制度(NISA)口座で、バランス型の投資信託が人気商品になりつつある。」と報じられています。今回は、そのバランス型投資信託の魅力に迫ります。


バランス型投資信託の種類

モーニングスターのファンド分類でバランス型とは、「国内外の株式、債券、REITのいずれかへの投資が純資産の70%未満、または他2種への投資が純資産の10%以上のファンド」と定義されています。

さらにバランス型ファンドは、株式、REITの組入率が25%未満の「安定」、25%以上50%未満の「安定成長」、50%以上75%未満の「バランス」、75%以上「成長」、組み入れ比率を変更する「ターゲットイヤー」に分類されています。ターゲットイヤー型ファンドは、定めた年度以降は安定運用を行うもので、その年に向けて株とリートの比率を徐々に減らしていきます。このようにバランス型投資信託とは、株、債券、リートから収益を得るファンドですが、株やリートの割合は幅広く、投資地域は様々です。

モーニングスター分類のバランス型は、投資信託協会の商品分類では「資産複合」にあたります。投資信託のウェブページや資料ではこちらが表示されていて、資産複合投信とは、「組純資産による投資収益が、実質的に株式・債券・不動産の複数の資産を源泉とする投資信託」のことです。


人気の背景

投資信託協会の平成25年11月「NISAの普及・拡大に向けた投資信託商品に関する調査」によると、金融機関がNISAを意識して平成24年10月1日~平成25年10月15日までに設定した商品と、平成25年10月16日~同年12年末に設定を予定している商品の合計336本のうち、「リスク許容度が低い投資家向けの商品」は86本でした。

そして、リスク許容度の低い商品の例として、円債型、為替ヘッジ付き外債型、リスク調整したバランス型などが挙げられています。この3つを比べると、リスクを調整したバランス型ファンドは、株やリートの割合が高く、収益を狙うことができます。

このことから、バランス型投資信託が銀行・信託銀行のNISAで人気がある理由は、リスク調整したバランス型投資信託が、収益を目指しながら損失が出る可能性を減らしたいというニーズによるものと考えられます。