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NISAが話題になっていますが、変化の激しい社会情勢の最中で、個人の武器になる投資をどう扱うかが幸せに直結する時代に差し掛かっています。今回は私も含めて、NISAを例に20代における投資に対する姿勢のお話を致します。


NISA活用の前提1 若者は投資と無縁という常識の終焉

株式投資や投資信託などの有価証券を扱った投資というのは、インターネットが進出するまで無縁であった若者が多いのではないでしょうか。ネット証券の出現によって少額から気軽に投資を始める20代が増えてまいりました。

この時期に参入した投資初心者の動機というのは、もちろん資産構築がメインですが、利便性と興味本位から趣味の範囲でスタートする方というのも多くいらっしゃいます。しかしこれから先の時代では、下記に綴ります要因によりサラリーマンや自営業など、本業とは無縁の方でも資産構築の手段として備える必要があるかもしれません。


NISA活用の前提2 ボーダレスによる競争力の拡大

グローバル化と叫ばれている世の中ですが、それは規制緩和による海外からの優秀な人材と競争しなければならないことを指します。テクノロジーの発達により先進国と途上国の教育格差が薄まる最中、低賃金で労働している、日本近辺の諸外国と能力を比較されてゆく世界に進みます。

途上国にいる彼・彼女らは両親や家族を養うために必死になって勉強して、スキルを身につけています。ホワイトカラーの外国人採用枠が増える日系企業で、ハングリー精神が人一倍ある彼らとライバル関係になるわけですから、必然的に昇給のペースが今より遅れてしまう日本人が多くなります。


年功序列の崩壊と世代間格差の露呈

転職サイトの「DODA(デューダ)」の「平均年収/生涯賃金データ2012(年齢別)」によりますと、20、30代の若者の平均年収が5年連続下降しているにも関わらず、50代の平均年収は前年に比べ21万円のプラスに転じている統計が算出されております。

データから出される結論は、第一に若者である内に得られる所得が下降している事です。
「所得」という資産と直結する要素がダイレクトに下降し続けていますので、得た給与を消費と投資に回すバランスを20代のうちに考えることは大切なことではないでしょうか。また、50代の平均年収が上昇しているのは、年代内で満遍なく報酬が増えているのではなく、一部の重役など限られてた50代が平均値を底上げしていると推測されます。

もし、この推測が正しければ、実力による同世代での所得差が発生しているといえます。


自分の資産は自分で管理する

近年、大企業が副業を解禁する動きに出ております。自動車業界大手では、日産が2009年に初めて副業を容認しております。他にも、キャノンや花王などの企業で副業が認められております。

副業そのものは決して悪いことではないのですが、注目していただいたい点は「副業を認めた理由」です。参考リンク先では、10社中4社が業績悪化に伴う副業容認という、所得の減収に直結する理由を挙げております。会社から支給される給与以外に、自身で資産構築をするようメッセージをしているようにも聞こえます。


20代の所得でも十分にNISAで投資が出来ます

これから下降するであろう報酬から投資資金が捻出できるのか?といった疑問が思い浮かびます。確かに現物株は最小ロットでも10万~100円近い金額が必要になりますが、投資信託の商品によっては月1000円からのご負担で、投資することが可能です。また、後述するNISA口座を利用すると税率20%を0%にして、税金を負担することなく投資できますので、若者の所得でも投資が行い易い環境になっております。


積立型の投資信託とNISA(ニーサ/日本版ISA)の相性

NISAを利用すれば、税金を収めることなく投資が行えます。投資用の口座を所有していることがNISA用の口座開設の前提となりますので、まずは証券会社で口座を開設しましょう。

NISAで税率がゼロになる条件は、投資金額が年100万円までの範囲内となっております。ですので、20代で投資が行い易い、投資信託の月額積立をNISA用の口座で運用しますと、NISAの恩恵を十二分に受けることが出来ます。例えば、毎月8万円を投資信託で運用すると、1年で96万円がNISA用の口座に積み立てられます。途中運用資産がアップして100万円を超過しても、投資資金そのものが100万円以内に収まれば良いので、安心して上限ギリギリまで投資が行えます。


お金の知識は義務教育になるかもしれない

ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」では、主人公が幼少期からお金の本質を学ぶことで、お金に踊らせされず自分のしたいことを叶えるというストーリーが評判を読んでいました。
幼少期は早いかもしれませんが、お金の知識を早期から取り入れることは、ボーダレス化による実力主義が進む資本主義社会で生き抜くべく、誰であれ必要なスキルになりつつあります。

photo credit: Tal Bright via photopin cc

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