インド経済を脅かすリスクとは?

「モディノミクス」をかかげて、外資の規制緩和で外資系企業を誘致して、雇用創出とインフラ強化を経済発展の重点においていますが、インドの煩雑な規制や税制、汚職等の不透明な悪習慣行がはびこっており、過去インド進出した日本企業も撤退を余儀なくされる事態が続いています。今後、そういった課題をモディ氏が国政レベルで改革できるかどうかは未知数という事もいわれており、そこが最大の課題となる点でもあります。

2つ目は地政学リスクです。8月8日、インド株式市場は続落しました。その原因はインド固有の地政学リスクではありませんが、イラク空爆をオバマ米大統領が承認したとのニュースを受けて下落しております。また、インドはヒンズー教とイスラム教の対立など地政学リスクがあるという事も懸念事項になります。モディ氏は、ヒンズー至上主義を掲げる組織の出身という事もあり、派閥などにも注視が必要です。BRICSの中でも特に経済発展がおくれていると言われるインド。インフラ整備等がなかなか進まず、衛生事情も悪いということも宗教上の対立や、昔ながらの規制等などが、整備の改革などの阻害要因になっているということが挙げられています。前政権時代にも、土地と環境を巡る争いで、延期になったり中止になったりしていました。現在もインフラ開発者の多くは巨額の債権をかかえており新規案件は引き受けられない、また融資した銀行は不良債権を抱えている為、再びインフラ整備改革に乗り出す事ができないという課題がある為、インフラを整備するにもまず、この過去に残った2つの課題をクリアにしないといけないといわれています。


インド経済が世界与える影響とは?

インドの政権が新しくなったこと、「モディノミクス」効果を期待して外資からの資金の流入や不動産投資などが活発になっていく事。またアジアと中東、アフリカをつなぐ地形を利用して、工場などを立てる計画もあります。同じBRICSで、成長著しかった中国が最近、成長が鈍化してきている、また食品問題等でモラルの低下が危惧されている事状況から新たな投資先資金として資金の流入先が移る可能性もあります。親日家としても知られるモディ氏がインドの首相になったことで、日本企業がまたインド進出に乗り出す可能性もあり、日本にとっては追い風になる可能性もあります。まだ始まった政権ですが、期待する事が多いモディ政権これからも目が離せない状況です。

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