女性なら誰でも「乳がん」にかかる可能性が常にあります。
「国立がん研究センター」によれば、乳がんは女性に多いがんの一つとされており、今なお増え続けています。生涯のうちに乳がんになる女性の割合は11人に1人と言われ、70人に1人が乳がんで死亡している現実もあります。
40代から50代でピークをむかえ、少ないですが20代でもかかる可能性もあります。女性にとって乳がんは、身近で常に注意が必要な病気なのです。
![(写真=Chinnapong/Shutterstock.com)](https://cdn.zuuonline.com/640/427/uploads/Untitled-design-4.jpg)
乳がんは、女性ホルモンの影響が大きいといわれています。妊娠や出産経験のある女性に比べて、その経験がない女性は乳がんにかかるリスクが高く、さらに初産年齢が遅いほどリスクが高いこともわかっています。これは、妊娠・出産の際に、乳腺の細胞が悪性化しにくい細胞に分化するためと考えられているのです。
「乳がん」=「女性の象徴」を失うこと
乳がんが怖いのは、死亡率が高いからだけではありません。手術により「乳房を失う」ことも少なくないのです。「乳房の摘出」=「女性の象徴」を失うということです。
最近では、フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんであることを告白し、ブログを通じて闘病生活などをつづっていました。当初は入院して手術や放射線治療をし、今年4月からは在宅医療に切り替え治療を行っていましたが、34歳という若さで亡くなりました。
がんは、「終わりのみえない病気」でもあります。手術をしてがんを取り除いても、それで終わったわけではありません。手術後には、抗がん剤治療がスタートします。抗がん剤の副作用は吐き気だけでなく「脱毛」という現実とも向かい合わなければなりません。
「髪は女の命」という言葉があります。乳がんは、「女性の象徴」である乳房だけでなく、「女性の命」である髪の毛をも奪ってしまう可能性があるのです。
「乳がん」治療にかかる費用は?
乳がん治療は、経済的な負担も大きいです。
入院 | 約75万〜100万円 |
放射線療法(温存手術後25回照射) | 約47〜70万円 |
ホルモン療法 | 約12万〜47万円 |
抗がん剤治療 | 約13万〜68万円 |
(一般社団法人 日本乳癌学会より)
これらの金額はあくまで一例です。また、手術代、入院代だけでなく、他にも多くの費用がかかります。
・ ウィッグ
・ 吸入器
・ 帽子
・ 下着
・ つけまつげ
・ その他備品
さらに、がん再発を防ぐための闘病生活では、ホルモン治療を続けていかなければなりません。「がん保険」に入っていれば、この費用はおおよそまかなえます。しかし、もし入っていなかったら……考えるだけで怖くなります。
乳がんにかかってしまったら、このようにとても多くの費用がかかります。女性の11人に1人はかかってしまう「乳がん」は、とても身近な病気なのです。
がん再発防止のためにまだまだ費用はかかります。一体、どうすればいいのでしょうか。
【後編】では、「乳がん」にかかってしまった時のために、具体的にどのような準備をしておけばいいのかを、詳しく説明します。
「乳がん」に対する心がまえをして、安心の扉を開いてみませんか。
(提供: 保険見直しonline )
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