ワイン、日本酒、そしてビールは、味も見た目も違うものの、どれも日本人になじみのあるお酒だ。これらのお酒は、全て酵母によってアルコール発酵させた醸造酒ということをご存じだろうか。

お酒は、ただ好きというだけでも十分楽しめるが、特徴や選び方を知ることでより深く味わえるようになる。ワインと日本酒とビール。今回はこの3種類に焦点を当てて、その楽しみ方をおさらいしてみよう。

各お酒の特徴

Drink
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

おしゃれなイメージのあるワインは、ぶどうを原料としている。糖分や水分を加えることなく、ぶどうそのものがワインになるため、ワインの味はぶどうの良し悪しで決定する。

赤・白・ロゼなど一般的なスティルワインの他、炭酸ガスを含んだスパークリングワイン、アルコール度数を高めたフォーティファイドワイン、そして果物やスパイスなどの風味を加えたフレーバードワインなどのタイプがある。

日本酒は、主に米と麹と水を原料とした醸造酒だ。1,000年以上も前に日本で生まれ、現在では海外でもその飲みやすさが評価され人気が高い。原材料の割合や製法によって大吟醸や本醸造などの種類に分かれており、最近では製造技術が向上したことでますます日本酒の多様化が進んでいる。

爽やかな炭酸とホップの苦みが特徴のビールは、麦芽とホップ、水を原材料としている。メソポタミア文明の時代から作られていたというほど歴史が古く、世界中で作られ愛されているお酒だ。なお日本のビールのほとんどはラガービールという製法が採用されているが、昔ながらのエールビールや自然発酵したビールなどもある。

どのように楽しめばいいのか

お酒はおいしく飲めるのが一番だが、同時にそれぞれふさわしいシーンというものがある。

ワインは雰囲気と味わいをじっくりと楽しむためのお酒。ちょっと気取ったレストランで恋人同士や夫婦で一緒に楽しんだり、自宅で一人好きな音楽を流したりしながら味わうスタイルがおすすめだ。お手頃なワインが手に入る時代になったものの、ワインはまだまだ「特別な日に飲むお酒」というイメージが根強いだろう。自分へのご褒美としても楽しめる。

冷やしても燗にしてもおいしい日本酒は、日本食はもちろん洋食や中華などの料理にも合うため、場所を選ばない。最近では、フレンチやイタリアンのレストランでも扱っているほどだ。しかし日本酒をじっくりと味わいたいなら、やはり専門店が種類も豊富でより楽しめる。数ある銘柄の中からおすすめを聞いたりするのも楽しい。

ビールなら、カジュアルなレストランやホームパーティーなど、人が集まって楽しむ場にぴったりだ。アルコール度数が低いので、コミュニケーションをメインに楽しみたいという目的に適したお酒といえる。またさっぱりとした後味は、バーベキューなど屋外でのイベントにもおすすめ。汗をかいた後で乾いた喉に流し込むビールは格別だ。

選び方のポイント

ワインでどれを選べばいいのか困ってしまったら、ボトルの裏ラベルをチェックしよう。甘味の少ない赤ワインでは「ボティ」という言葉で味わいの深さを表示している。白ワインなら甘口や辛口の記載があり、フルーティーで口当たりが軽いものが好みならロゼがおすすめだ。

日本酒の場合、裏ラベルにおすすめの飲み方や味の説明が書いている製品もある。精米歩合は数字が低いほど雑味の少ないお酒となっており、大吟醸酒なら50%以下だ。さらに日本酒度は±1.4を基準として、数字が高いほど辛口に、低いほど甘口となっている。

ビールでは、クラフトビールが盛り上がりをみせている。クラフトビールとは小規模なビール醸造所で職人によって造られたビールなどの総称で、ラガービールとは違う味わいが楽しめる。ビアバーやビール専門店の他、大型量販店や一部のコンビニでも扱っているので、チャレンジしてみてはいかがだろうか。

イベントに参加して新しいお酒との出会いを楽しもう

世界や日本全国からお酒が集まるイベントは、ぜひチェックしておきたい。100種類を超えるお酒が楽しめるイベントもありおすすめだ。

普段お目にかかれないような、地方の銘酒にであえることもある。おいしいお酒は至福の時間を与えてくれる。その時の気分や雰囲気に合わせ、いろんなお酒を楽しんでみてはいかがだろうか。(提供: 百計オンライン

【オススメ記事 百計オンライン】
イ・ボミを支える韓国の環境と日本の匠
不動産王ドナルド・トランプってどんな人? トランプタワーから過激発言まで
中国マネーによる不動産爆買いは続いているのか?
映画の登場人物がつけている腕時計特集
10位でも1億円!? 世界一高いスーパーカーランキング