「生命保険料控除制度」を活用しよう

政府では、払い込んだ生命保険料に応じて、一定の金額が契約者のその年の所得から差し引かれる「生命保険料控除」という制度を規定しています。税率を掛ける前の所得が低くなることにより所得税、住民税の負担が軽減されるのです。この制度が改正されました。新制度では、「一般生命保険料控除」「個人年金保険料控除」に加え、「介護医療保険料控除」が新設されました。

一般生命保険料控除とは、生存または死亡に基因して一定額の保険金、その他給付金を支払うことを約する部分に係る保険料が対象になります。介護医療保険料控除は、入院・通院等にともなう給付部分に係る保険料が控除されます。これらは、仮に年間の保険料が2万円以下だったとすると所得税から全額控除されます。そして、保険料額が2万円超4万以下の場合は払込保険料×1/2プラス1万円が、4万円超8万円以下の場合は払込保険料×1/4プラス2万円が、8万超の場合は一律4万円が、控除されます。


競争激化する保険業界の今後

今後、注目なのはインターネット生命保険です。日本では2008年にインターネットを通じた生命保険商品の販売が始まりました。これにより、生命保険の環境は大きく変わりました。世の中はインターネット時代です。消費者にもインターネット等を活用した情報収集・比較・購買するというスタイルが一般に浸透してきているのです。ライフネット生命、オリックス生命、ネクスティア生命といったインターネット生命保険は、通常の生命保険より保険料が約半額程度と格安なのが特徴です。このため、急速にシェアを拡大しており、今後もその傾向が続くと推測されているのです。

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