8月14~18日の東京株式市場は軟調に推移した。
北朝鮮が米領グアム周辺への中距離弾道ミサイル発射を見合わせたことで地政学的リスクがいったん後退したものの、週末には米国の政治情勢に対する懸念が広がり、リスクオフの動きが優勢となった。日経平均株価は1万9500円を割り込み、約3カ月半ぶりの安値を付けた。円高も進んでいることから、しばらくは下値探りを強いられる可能性も否定できない状況だ。

25日移動平均線からの「高かい離率」ランキング

ペッパーフードサービス,株価
(写真= ZUU online 編集部)

今回は東証1部市場の25日移動平均線からの「高かい離率」上位10社の顔ぶれをみていこう。

(1)ステラケミファ <4109> 4780円 3339円85銭 +43.12%
(2)ペッパーフードサービス <3053> 6330円 4442円42銭 +42.49%
(3)イソライト工業 <5358> 645円 459円89銭 +40.25%
(4)新日本理化 <4406> 286円 204円15銭 +40.09%
(5)THEグローバル社 <3271> 949円 697円23銭 +36.11%
(6)ジャストシステム <4686> 2459円 1821円35銭 +35.01%
(7)TYK <5363> 307円 233円96銭 +31.22%
(8)アルコニックス <3036> 2901円 2272円44銭 +27.66%
(9)ホシデン <6804> 1783円 1398円76銭 +27.47%
(10)ポケットカード <8519> 1063円 838円06銭 +26.84%
※銘柄、証券コード、18日終値、25日移動平均、かい離率の順

上記ランキングの顔ぶれを見ると、値動きの大きい中小型株が引き続き多い。業種別では化学、ガラス・土石製品、卸売業が各2銘柄、電気機器、不動産、情報・通信業、その他金融が各1銘柄となっている。

ステラケミファ、業績予想の上方修正を好感

今回は上記ランキングからステラケミファ、ペッパーフードサービス、イソライト工業を取りあげる。

ステラケミファは大阪市に本社を置く化学メーカー。電子部品用フッ素高純度薬品で高いシェアを有する。

8月8日の大引け後に、同社は2017年9月中間と2018年3月期通期の業績予想をそれぞれ上方修正した。半導体市場の活況でフッ素高純度薬品の出荷好調を受けたものだ。従来見通しは減益予想だったこともあって、市場では良い意味でのサプライズとなり見直し買いが膨らんだ。25日移動平均からのかい離率は+43.12%に達し、今回のランキングで1位となった。

ペッパーフードサービス、「いきなり!ステーキ」売上好調などで人気化

ペッパーフードサービスは「いきなり!ステーキ」「ペッパーランチ」などの飲食店を展開する外食企業である。

8月8日、ペッパーフードサービスは東証2部から1部への移行を発表した(上場日は15日)。1部上場により、インデックス型運用の機関投資家による買いが入ることを見込んだ買いで株価が高騰した。

さらに15日に公表した7月度実績で「ペッパーランチ」の既存店売上高が8.6%増、「いきなり!ステーキ」が同27.1%増と軒並み好調だったことも人気を後押しする要因となった。8月末には1対2の株式分割を予定していることも材料視され、今回のランキングでは2位となった。

イソライト工業、営業利益の急増でランキング3位に

イソライト工業は、大阪市に本社を置くセラミックファイバーメーカー。鉄鋼大手JFEスチール系の品川リフラクトリーズ <5351> が親会社で、イソライト工業の発行済み株式の約54.7%を保有している。

8月2日公表の2017年4~6月期連結決算が大幅増益となったことが買い手掛かりとなった。同決算は売上高が前年同期比12.2%増の39億3600万円、営業利益が58.2%増の7億4900万円。国内でRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)の作業環境規制対策品の売上が拡大したことが主な要因となった。

同社は2017年9月中間の業績予想を据え置いているが、市場では営業利益予想(8億6000万円)の上方修正期待が強く株価上昇を後押しした。(ZUU online 編集部)