学資保険はどれも同じなのでしょうか?保険外交員があまり売りたがらない学資保険の中身をチェックしましょう。
学資保険を解約する「理由」とは
学資保険は保険会社にとって「まったく利益のない」商品です。そのため、保険外交員も代理店も積極的に売ることはまずありません。保険外交員としては、学資保険を売るよりは、他の保険を売りたいと考えるのが普通です。
学資保険を保険というよりも「貯蓄」と考える人は、資金ショートの対策として学資保険の積立金を利用しようと考えます。安易な解約が多いのも、この保険の特徴なのです。では、元々学資保険はどういう機能があるのでしょうか?
【参考: 保険は見直しが大事!そのポイントを分かりやすく解説! 】
正しい学資保険の条件とは
確定利回り•確定拠出の金融商品には、養老保険と学資保険がまず挙げられます。契約者が営業マンに質問すれば、「例えば20年後に学資金が○円、月々の保険料は○円、合計の支払いが○円、リターンが○円、○パーセント…」と瞬時に説明をしてもらえるのが、養老保険と学資保険です。
最近はリターン率だけを目当てに、ネットで学資保険に加入する契約者が増加しています。家族の保険は日本生命で、学資保険はソニー生命、アフラックのガン保険に、アクサダイレクトの自動車保険…と商品ごとにばらばら加入をしている家庭が非常に増えています。
ですが、中には死亡保障が500万円の定期保険だけで、学資保険が500万円、という人や、保険はガン保険だけ、学資保険ばかり1000万円などという人も見かけます。これは保険商品としてみれば、非常にバランスの悪い加入の例、といえるでしょう。
【参考: 賢い増税対策!保険のスリム化で支出の無駄を抑えよう。 】
満期はいつか、ご存知ですか?
学資保険は満期があります。ということは期限付きの保険であることがわかるでしょう。万が一の時、保険金は遺族の生活保障の基盤になります。年金は2ヶ月に一回だけの支給ですが、保険金は一括で支払われるのです。
ところが、学資保険は万が一の時に即座に支払われるわけではありません。きちんと保障に加入していないと、遺族年金だけになってしまい、大学に子供を入れてやるにも生活資金すらショートしてしまう…というケースが散見されます。学資保険は子供が17歳、18歳などと、先延ばしで受け取れるものであり、満期以前に受け取るには、解約しか手がないのです。