なぜ「損」をしてしまうのか?正しい解約のタイミングとは?
学資保険で損をする人のパターンは、そもそも保険という認識がないまま加入する人がほとんどです。メインの生命保険の保険料が値上がりして、学資保険の加入どころではなくなった人。子供の大学入学時に合わせたつもりが、入学金支払いに間に合わなくなり、入学金を分割して支払わなければならなくなった人。そして、リターンのわずかな差にばかり気にして、以前から加入している保険を整理して加入し直そうとしたところ、健康状態の問題で加入が不可能になった人…実にタイミングをはずすきっかけが、この学資保険にある場合が多いのです。
そもそも、学資保険の利率が本当にいいのは「いつか?」ということに注意する必要があります。保険商品は3年もの5年ものなどという貯蓄性のものは存在しません。最低でも10年ものの養老保険、そして長いものでは99年の定期保険(これは貯蓄性があります)などがあるほどです。
設計書を見ていただきたいのですが、保険の満期直前の3年ほどで、急激に解約したときの金額が上昇して、金融商品としてのうま味が出てきます。つまり、ローリスク、ローリターンの時期が長い商品といえるのです。18歳満期の場合は、16歳か17歳の時点でようやく「元が取れる」程度になるのです。
学資は17歳、18歳などに満期を持っているがために「学資保険」といわれています。ですが、リターンだけを考えるなら変額終身保険や養老保険の10年定期を持つ手もあります。10年で満期にして、あとはそのまま寝かせておけば金利が増えていきますから、結構お得感が出て来るのです。
【参考: ついに決定!2014年版・学資保険ランキング! 】
誰もが加入し、そして失敗する保険が学資保険
この保険Online上 では、さまざまな保険商品の情報を開示しています。現役FPが勧める商品もあれば、こういう保険は加入しないほうがいい…という情報もあります。
ですが、学資保険だけは多くの人がリターンばかりを追い求めるのですが、実は他の保険商品でも十分リターンのあるものも存在するのです。ここでは、様々な金融商品を知る上で、学資保険を選ぶことをお勧めしたいと思います。もし、加入するならば、余裕資金を別口座に入れる、位の気持ちで加入するほうがよいでしょう。学資保険のリターンにばかり気を取られて、メインの保険で失敗しないようにしたいものです。