初心者の方が投資を始めるのに適していると言われる一般NISAやつみたてNISAだが、実際始めようとすると疑問点が多い。一般NISA口座・つみたてNISA口座の開設方法が分からなかったり、投資対象が分からなかったりすると、投資を始める気も失せるだろう。初心者の方が抱くことの多い疑問をリストアップした。

nisa. つみたてnisa, 初心者
(画像=PIXTA)

疑問1 何が非課税になるの?

一言で言えば、「購入した金融商品で得た利益に対する税金」だ。通常、金融商品を売買して利益を得ると、その利益に対して20.315%の税金を支払う必要がある。ここでいう利益とは株式や投資信託の売買による利益だけではない。金融商品によっては「配当・分配金」が得られることがあり、この配当益についても20.315%の税金を支払うが、一般NISA・つみたてNISAでは配当・分配金についても非課税だ。これだけで、十分なメリットを感じられるのではないだろうか。

初心者の方に覚えておいて欲しいのは、これはあくまで利益を得た時の話であり、損をした時は関係ない。一般NISA・つみたてNISAでも損をする可能性はあり、その場合は自己責任だ。

疑問2 一般NISAとつみたてNISAって何が違うの?

一般NISAとつみたてNISAには様々な違いがあるが、投資初心者の方に特に伝えておきたいのは「投資対象商品」と「投資できる限度額」だ。一般NISAでは個別企業の株式にも投資できるが、つみたてNISAでは「投資信託」と「ETF」のみが投資対象商品となっている。

また一般NISA口座は、年間120万円までで基本的には5年間使用できるため、最大で600万円まで投資できる。つみたてNISAは年間40万円までで20年間投資できるので、最大で800万円まで投資可能である。

どちらを選べばいいかは当人の考え方や知識・経験次第といえるが、投資初心者の方はつみたてNISAの方が無難かもしれない。というのも、つみたてNISAで選べる銘柄は、全て金融庁の定める基準をクリアした銘柄に限定されている。選べる銘柄も少ないため、商品選びが比較的簡単な点もお勧めといえる。

疑問3 投資信託・上場投資信託(ETF)って何?

投資信託とは「多数の人から少しずつ集めた(投資した)お金を、運用の専門家が株式や債券などに分散投資・運用し、利益を投資した方へ分配する」金融商品だ。専門家に運用を依頼するため、その分の手数料がかかる。プロが運用しても成功する保証はないが、自分で運用する株や債券を複数選ばずとも分散投資できるのは魅力だろう。

上場投資信託(ETF)とは、証券取引所に上場している投資信託のことであり、株式同様に売買できる。ただ、つみたてNISAで投資する限りは、あまり投資信託とETFの違いを意識する必要はないだろう。

疑問4 通常の証券口座で開設した方がメリットが大きい点はないの?

通常の証券口座で開設した方がメリットが大きいのは「投資金額や投資対象が一般NISAやつみたてNISAのような制限がない」点だ。年間の投資できる限度額もないし、口座を開いた証券会社が取り扱っている銘柄から自由に選べる。さらに、損失が発生した場合は、損益通算が出来る。(一般NISAやつみたてNISAの口座では損失が発生した場合でも、損益通算を行うことは出来ない。)

疑問5 一般NISAやつみたてNISAを始めるのに必要な書類は?

一般NISAやつみたてNISAを始めるには、まず「(つみたて)NSA口座」をどこかの証券会社で作る必要がある。証券会社で(つみたて)NISA口座を作るときに必要な書類は、おおむね以下のものだ。

・マイナンバー
・本人確認書類

実際の流れとしては、まず各証券会社のWebサイトにアクセスする等して、書類を取り寄せたりWeb上で項目を記入したりする。つみたてNISAか一般NISAかを選ぶ欄があるので、どちらか選択する。

場合によっては必要書類を証券会社へ郵送する等して、口座開設が完了する。開設後に入金すれば、取引開始となる。口座を開設するだけならお金はかからず、途中で一般NISAかつみたてNISAかも変更できる。

疑問6 総合口座は「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」のどれにすればいいの?

初心者の方が口座を開設する時には、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのが無難だ。簡単に説明すると、特定口座と一般口座の違いは「確定申告に必要な書類(年間取引報告書)を誰が作るのか」である。特定口座なら証券会社が作ってくれるが、一般口座なら全て自分で作らなければならない。

さらに特定口座の源泉徴収の有無は、「あり」なら確定申告自体が原則不要になる。 証券会社が取引の都度、年初から損益を計算し、売却代金から譲渡益税を源泉徴収する。「なし」の場合は、証券会社は譲渡益税の源泉徴収は行わないため、自分で確定申告をする必要がある。

源泉徴収の有無は途中で変更することもできるため、不慣れだったり忙しかったりする方は「特定口座(源泉徴収あり)」を選んだ方が手間が省け、無難だろう。

疑問7 初心者には積立投資がおすすめ?

積立投資なら「ドルコスト平均法」により安定して投資で利益を得られる可能性があるため、初心者の方にはおすすめだ。ドルコスト平均法とは、相場の変動にかかわらず定期的に一定額を買うことだ。

簡単に言うと、価格が変動する投資対象を毎月決まった金額で買い続けることで、投資対象の価格が上昇すると買う量は少なくなり、価格が低下したときには多くの量を買うことになる。つまり、長期的に見ると購入価格が平準化し、価格変動リスクを分散することができる投資手法だ。

積立投資をしたいのなら「つみたてNISA」を選ぶのが良いだろう。年間40万円まで、月額なら約3万円まで買付できる。

つみたてNISAの場合、収入が厳しい時等には毎月の積立額を変更可能な点も、初心者の方には嬉しい特徴といえる。無理のない範囲でつみたてNISAを活用し、自身の未来にたいして存分に備えていこう。

疑問8 複数の金融機関でNISA口座・つみたてNISA口座をつくることができるの?

一般NISA・つみたてNISAは、一つの金融機関のみ開設可能である。また、一般NISAとつみたてNISAはどちらかしか選べず、両方開設することが出来ない。

しかし、開設後に別の金融機関に変更することも、一般NISAとつみたてNISAを変更(※1)することも可能だ。

※「一般NISA」と「つみたてNISA」の切り替えは年単位で行われる。また、変更する年の非課税投資枠を使用していないことが必要である。 金融機関の変更が可能なのだから、まずはどこかの証券会社を選び、投資や取引に慣れるところから始めてみよう。

習うことも大事だが、慣れることも大切

投資はリスクがあるため、どうしても初心者の方は始める前に不安になりがちだ。そのため事前勉強が大切なのは当然だが、一方で慣れることも重要といえる。投資しながら学ぶことも多いだろう。カブドットコム証券なら100円から積立投資が始められる。まずは少額から最初の一歩を踏み出してはいかがだろうか。

カブドットコム証券のつみたてNISAの特徴

カブドットコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社であり、信用度が高い。つみたてNISAでの投資対象として、バランス型の投資信託や信託報酬が低いインデックス型の投資信託を取り揃えている。(※つみたてNISAのETFは取扱い無し。)

つみたてNISAの新規申し込みは、オンラインで完結というネット証券ならではの利便性がある。積立は500円から可能で、つみたてNISAを含むNISA口座の開設者は、カブドットコム証券で通常の現物株式の取引をする際の手数料が最大5%割引になるという嬉しいサービスも用意されている。

さらに、つみたてNISAで投資できる同社の対象商品は、購入時手数料、並びに、解約(売却)手数料が無料だ。口座管理・維持手数料も無料である。

つみたてNISAは投資をこれから始めるという初心者の方にも利用しやすい制度だ。資産形成の一環として、会社としての信用度も高く、商品のラインアップが豊富なカブドットコム証券でつみたてNISAを始めてみてはいかがだろうか。

【注意事項】

・カブドットコム証券のお取扱商品へのご投資の際は、各商品に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。各商品等は価格の変動、金利の変動、為替の変動等により投資元本を割り込むおそれがあり、また商品等によっては投資元本を超える損失(元本超過損)が生じるおそれがあります。
・各商品の手数料等は、商品、銘柄、取引金額、取引チャネル等により異なり多岐にわたるため、具体的な金額または計算方法を記載することができません。手数料等の詳細は、当社ホームページ( https://kabu.com/cost/ )をご覧ください。手数料等には消費税が含まれます。
・当社お取扱商品の手数料等およびリスクの詳細については、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、約款・規定集および当社ホームページの「ご投資にかかる手数料等およびリスクについて」( https://kabu.com/company/info/escapeclause.html )や取引ルール等をよくお読みの上、投資の最終決定はご自身のご判断とご責任でおこなってください。

カブドットコム証券株式会社
金融商品取引業者登録:関東財務局長(金商)第61号
銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号
電子決済等代行業者登録:関東財務局長(電代)第18号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会
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