つみたてNISAとは、投資信託やETF(上場投資信託)を積立投資する非課税制度で、年間40万円を最長20年間非課税で運用ができます。税制優遇のある制度はいくつかありますが、投資初心者にはつみたてNISAが向いています。なぜ投資初心者向きなのか、4つの理由を解説します。

目次

  1. 理由1……運用益がすべて非課税なので、つみたてNISAの納税を考える必要がない
  2. 理由2……非課税期間が20年と長く、資産状況を頻繁に気にする必要がない
  3. 理由3……投資できるのは金融庁厳選の投資信託とETFのみで銘柄選びに失敗しにくい
  4. 理由4……投資方法が積立のみのため運用が安定しやすい
  5. 初心者が投資を始めるなら「つみたてNISA」を検討

理由1……運用益がすべて非課税なので、つみたてNISAの納税を考える必要がない

つみたてNISAで買える金融商品には投資信託とETF(上場投資信託)があり、運用で得られる利益(運用益)はすべて非課税になります。

投資信託を通常の証券口座(特定口座や一般口座)で保有した場合、課税対象となる分配金や差益には20.315%(所得税15%+住民税5%+2037年末までの復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。つみたてNISAではこの税金がゼロになるのです。

非課税になることで税金の納め方を考える煩わしさがない点も、つみたてNISAが投資初心者に向いている理由の一つです。

理由2……非課税期間が20年と長く、資産状況を頻繁に気にする必要がない

つみたてNISAの非課税期間は20年と長く、長期投資に向いた制度であることがわかります。一般のNISAは非課税期間が5年であり、つみたてNISAはその4倍もあるのです。

長期投資のメリットは、運用成績の安定を期待できることです。投資が長期になるほどリスクが小さくなる傾向があります。短期投資では大きな損失を出すこともありますが、長期投資では安定した運用成績を期待できます。

また、つみたてNISAは短期投資のように常に市場の動向を気にする必要もありません。定期的に資産状況の見直しをすれば、ある程度ほったらかしで運用できるので、仕事や子育てに忙しい人でも取り組みやすい投資法と言えるでしょう。

理由3……投資できるのは金融庁厳選の投資信託とETFのみで銘柄選びに失敗しにくい

つみたてNISAで購入できるのは、金融庁が厳選した金融商品に限られており、投資初心者でも金融商品選びで失敗する可能性が低いといえます。

つみたてNISAの対象商品は、長期の積立・分散投資に適した投資信託とETF(上場投資信託)のみです。主に、以下の要件を満たすものに限られています。

・ノーロード(販売手数料がゼロ)
・信託報酬が一定水準以下(国内株のインデックス投資信託の場合は0.5%以下)
・毎月分配型の投資信託でないこと
・デリバティブ取引による運用を行っていない

対象となる金融商品は163本(2019年5月7日時点)あります。その中から投資する商品を選ぶために、金融機関やファイナンシャルプランナーなどの情報を参考にすることもできます。

理由4……投資方法が積立のみのため運用が安定しやすい

つみたてNISAの投資方法は積立のみです。積立投資のメリットは、少ない金額から始められることと、「時間の分散投資」になることです。

つみたてNISAの最低投資金額は、金融機関によって違います。月1,000円からの金融機関が多いですが、一部のネット証券などでは月100円からでも始めることができます。投資に不安を感じる人であっても、少額であれば気軽につみたてNISAを始められるでしょう。

時間の分散投資とは、積立により購入する時期が分散されることをいい、投資リスクを低くする効果があります。一度にまとまった金額を投資する場合、相場が下落すると大きな損失を抱えるリスクがありますが、積立投資では定期的に一定の金額を積み立てていくため、リスクが小さくなります。

なお、分散投資の「資産の分散」については、複数の金融商品を組み合わせることで実現できます。

初心者が投資を始めるなら「つみたてNISA」を検討

このように、つみたてNISAは長期での安定した運用に向いた投資法であるため、投資初心者でも始めやすいと言えます。投資に慣れていない初心者は、つみたてNISAでの資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。

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