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伊丹空港が東京五輪への態勢を整える

9月2日、新関西国際空港会社は大阪国際空港(伊丹空港)ターミナルの改修プロジェクトである「Speedy&Smart 都市型先進空港 ITM」を始動させることを発表しました。この度の伊丹空港の改修プロジェクトは、1969年にオープンして以来の大規模改修となります。目標は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックによる需要の増加に向けて万全の態勢を整えることにあります。

この改修プロジェクトで目指すことは、ターミナルビルの「安全・安心の強化」「環境・地域との共生」であり、それに加えて利用者が出発・到着時にスピーディーでスムーズな移動を実現するために利用者の動線を見直し、IT化による利便性を高めることとしています。

また、ターミナルビル内の快適さと便利さを向上させ、商業エリアも全面リニューアルします。現在日本航空と全日本空輸で南北に分かれている到着口も中央に集約し、MRJ(三菱航空機のリージョナルジェット機)対応のフィンガーが新設されます。着工は2015年春で、2016年には中央エリアを先行オープンし、グランドオープンは2020年春を目指します。


伊丹空港の主な改修内容

伊丹空港の現ターミナルは開業から既に45年が経過しています。利便性も良いとは言えず、利用者の動線に無駄が多いとされており、例えば南北の出発ロビーとバス乗り場の移動にはかなり歩かねばならず、モノレールの駅から保安検査場までには一度1階に降りてから再び2階に上るなどの無駄がありました。また到着口が南北に分かれていることで、出迎え場所が分かり難く、バスやモノレールへの乗り継ぎもスムーズとは言えませんでした。

これらを今回の改修で改善すべく、バスの乗り場まで歩く距離を縮め、モノレール駅とターミナル間には立体連絡通路が新設されます。現在混みやすい保安検査場も拡張することで待ち時間を短縮させます。

出発ロビーの手荷物受付には現在X線検査機が設置されていますが、これを「インラインスクリーニング」に替えてカウンターの裏手で検査する方式にします。さらに係員を介さずに手荷物を預ける「セルフバゲージドロップ」やICタグの導入も検討中だとしています。

中央2階に集約される到着口では、これまで南北に分かれていた手荷物受け取り場所のターンテーブル8基を中央に設置します。この到着ロビーには最新情報を提供するモニターが設置され、3階まで吹き抜けのデザインにし、イベントスペースも設けることが予定されています。また、全館を通して無線LANが使える様にし、利用者に多いビジネスユーザーの利便性を向上させます。

中央2階の商業施設では、飲食エリアの「うまいもんゲート(仮称)」を南側に、関西の名店を揃えた「いっぴんゲート(仮称)」が北側に配置されます。その上階である3階には、ダイニングスペースが設置される予定です。出発コンコースにはコンビニエンスストアやカフェ、土産物店の他、様々な販売店が誘致されます。