(本記事は、秋田谷紘平氏の著書『月10万円副業!』ぱる出版、2019年1月7日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
副業のデメリットは?
副業のデメリットは大きく考えて3つ挙げられます。
(1)お金を失う
これは、副業の内容にもよりますが、初期投資を伴う副業についてです。
売ろうと思って仕入れた商品が思ったより売れない…
上がると思って買った株が暴落してしまった…
良いと思って買った不動産に欠陥があった…
仕事ができると思って加盟したグループから仕事が回ってこない…
などなど、副業でお金を得られるはずが、逆にお金を失ってしまったケースもよく聞きます。
アルバイトなどをする分には基本的には初期投資はないと思いますが、それ以外の副業ではある程度は準備資金が必要になることが多いです。
商品の仕入や株の購入、不動産の購入などはその一例です。
これらをオススメしない、というわけではありません。
事前に、きちんとその分野の勉強やリサーチをするべきだ、ということです。
副業でやりたいことがはっきりしていなくて、どのような副業をしようか迷っているところに、なんか良さそうな話が舞い込んでくる…
そこで安易な儲け話に飛びつくのは失敗するパターンです。
世の中にはそのようなウマイ話を商材にしている、半ば詐欺に近いようなことをやっている方々もたくさんいらっしゃるのです。
できれば、良い話があったとしても、一方的にその相手から良いところだけ聞くのではなく、様々な人の意見を聞いたり、ネットでできる限りの情報を調べたりなどしてから、始めるようにしましょう。
副業をするはずが、ただカモになるのだけは絶対に避けたいところです。
(2)時間を無駄にする
副業をする上で、初期投資をすることがある、ということは説明しました。
そこで損をしないようにするのは第一ですが、次いでかかるコストがあります。
そうです、時間です。
勉強、リサーチに時間をかけるべき、と先ほど伝えましたが、全ての勉強・リサーチが実を結ぶことになるとは限りません。
中には始めようと思って時間をかけたものの、うまくいく可能性が低いと判断してやめることもあるでしょう。
始めたけどうまくいかなくてやめる、というケースももちろんあります。
そのような場合には、時間が無駄になってしまう、と考えられることもあるわけです。
ただし、前向きに捉えれば、その勉強時間でより大きなロスを防げた場合などは、必ずしもデメリットではないとも考えられます。
つまり、これに関しては、考え方ひとつなのです。
確かに時間は、コストのひとつとして間違いなくかけなくてはいけないものです。
最終的に時間をかけたことが無駄になるかも、というデメリットを克服するには、前向きに捉えて無駄にはならなかったと考えられる心構えが必要です。
それは副業に限ったことではなく。
極論、全てなかったことになるなら人生そのものも無駄です。
しかし、そこに価値があると思うのは、過程に意義があると考えるからです。
時間を無駄にする、ということは、あとで自分がそう決めてしまうからであって、自分の中で価値を見いだせれば、それは無駄にはなりません。
副業の失敗=収入が得られないことであれば、収入が思ったように得られそうにないからやめた、というのは確かに失敗かも知れません。
でも先ほど副業で得られるものとして挙げた、収入以外の「経験」や「人脈」は得ていることも多いのではないでしょうか?
それを前向きに収穫として考えれば、一概に時間をかけたことが無駄とは言えません。
これらを踏まえて、時間を無駄にしないようにしていただきたいと思います。
(3)立場を悪くする
副業をする上で、結構心配される方が多いのがこれです。
「会社での立場が悪くなるんじゃないか?」
正直に言うと、これは非常に難しい問題です。
世の中では後押しムードがあることも確かですが、それが浸透しているかと言うと、まだまだと感じる面もあります。
就業規則で認められている場合も、「会社に承認を得る」ことが必要になるケースが多いでしょう。
まっとうに承認を得て、誰にも非難されることのない状況で副業を始めるとしても、本当に会社との関係が悪くならないのだろうか…?
これは、会社次第だと思います。
または、会社の人間関係次第と言いましょうか。
副業していることを知っている人が、副業している人に対して嫉妬のような感情を抱き、当たりがきつくなる、ということはあるかも知れません。
直接関係ないのに、何かトラブルがあったときに副業のせいにしてくる人もいるかも知れません。
これは、環境次第で、避けられないこともあるでしょう。
私も明確に「こうして解決しましょう」とは言えません。
でも、そのような人がいるのは仕方がないことだと思います。
そのような対応をする人があなたの上司だったり、それなりの役職の方なのであれば、その会社に対しての信頼は薄いのではないでしょうか?
だったら尚更、その対応を恐れて副業をしなかったとしたら…その会社に勤め続けることの意味合いを考えると、逆に思い切って副業をして他の道も作っておくべきなのかも知れません。
立ちはだかる「就業規則」
立場を気にするかどうか以前に、就業規則で禁止されている場合にはどうでしょうか?
これはもちろん、副業は本来するべきではありません。
ただ、場合によっては、間接的に(?)副業ができることも考えられます。
例えば、奥さんが事業をやっているケースではどうでしょうか?
休日等にその事業を手伝い、それなりに収入に繋がる働きをしていたとします。
もちろん、その働きに応じて、そこから自分に帰属する収入をもらってしまうと、副業となりますので、副業禁止規定には引っかかります。
ではそこから収入を得なかった場合はどうかというと、これは普通に考えて副業とは認定されないでしょう。
ボランティアであり、つまり趣味の一環となるからです。
でも、その結果、奥さんの収入となるものが増えれば、家計としては収入が増え、実質副業をしている状況と同様になりますよね。
逆に考えれば、副業禁止の場合、奥さんの名義で仕事ができるのであれば、副業を始めることは不可能ではありません。
このあたりはあくまでも一例ですので、全てのケースでこうすればOKというわけではありませんが、「工夫」によって、副業禁止の方でも副業をすることができるということは覚えておいていただきたいと思います。