本日13日まで開催されている米中次官級通商協議では、両国共に妥結に向けて進展していると報道されています。明日14日からは米中閣僚級通商協議が行われ、今月末に予定されている米中首脳会談で最終合意になるのではないかと期待されています。アップルのティム・クックCEOが、米中通商協議の進展を楽観視していると語ったことも、マーケットの期待値を引き上げているものと考えられます。また、トランプ大統領が、3月1日の対中関税引き上げ期限の延長を否定していないことも、協議が順調であること示唆していると考えらえます。

15日に期限を迎える暫定予算案については、与野党合意による13.75億ドルのメキシコ国境の警備費用などで妥結するのではないかとの思惑があるものの、トランプ大統領は国境の壁の建造費用57億ドルが盛り込まれていないことで、署名しないことも想定されます。ただ、政府機関閉鎖は予想していないと発言していることもあり、最悪の状況は回避されたのではないかと考えられそうです。

メイ英首相は、「結論を出すために欧州連合(EU)との話し合いがもう少し必要なので、今週は採決をすることは無い」と発言したことで、13日、もしくは14日に行われる予定であった採決の延期が事実上決定しました。また、英政府は予定通り3/29にEUを離脱する意思があることを主張しています。FT紙の報道によると、メイ英首相は電話会見でEU離脱の期限を延期したとしても、離脱を巡る不透明感が消えるわけでもなく、EUと合意した離脱協定案が議会承認に近づくわけでもないと発言しており、離脱先延ばしの可能性を否定しており、目先のポンド売り材料と見なされるかもしれません。

今後の見通し

FXプライム,市況解説
(画像=PIXTA)

メイ英首相が、今週の採決の延期を決定したことから、決して状況が改善しているわけではないものの、一旦市場の注目がポンドから逸れる可能性が高そうです。そうなってくると、やはり材料過多のドルに注目が集まりそうです。米中通商協議に関しては、ドル買い、リスク選好の材料として考えられており、米政府機関閉鎖問題については、既に協議前からマーケットの期待値は高く、閣僚級通商協議では、ライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官が担当するため、ネガティブサプライズとなる可能性は低そうです。

本日発表されたNZ中銀政策金利発表については、市場予想通り1.75%に据え置きました。利下げ懸念が意識されていた同イベントですが、声明文にて利上げ見通しを2021年初めに先送りしたものの、政策金利を2019年と20年は現行水準で据え置く見通しを示しました。かなりのポジティブサプライズであったと考えられ、NZドル円は74.30円付近から75.50円まで1円超の急騰となりました。

NZドル円は損切り、ポンドへ方向転換

74.50円でのNZドル円の売り戦略、豪ドル同様に下落基調が強まるかと想定していましたが、予想外の急騰で75.10円で損切りです。想定外の動きとなったため、NZドルでの戦略は一旦ペンディング、方向転換とします。材料的に買いポイントの少ないポンド、ポンドドルの1.2950ドルでのショート戦略とします。

海外時間からの流れ

NZ中銀の声明文でもサプライズでしたが、その後のオア・NZ準備銀行(RBNZ) 総裁会見で「金利引き下げの可能性は高まっていない」との発言により、NZドルはもう一段高の動きになっています。利下げ懸念があっただけに、引き続き急速な買い戻しが入りそうです。

今日の予定

本日は、英・1月消費者物価指数/小売物価指数、米・1月消費者物価指数などの経済指標が予定されています。また、メスター・クリーブランド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁の講演が予定されており、注目されそうです。

(提供:FXプライムbyGMO)

FXプライムbyGMO情報分析チーム
為替のみならず、株式、商品相場の経験者が多角的な目線でマーケットを分析します。執筆者は営業推進部マーケッツグループ長、稲井有紀、グループ長代行、崔 敏樹。