スープラ。その名前を聞くだけで胸が高鳴るスポーツカー好きも多いのではないでしょうか?2019年、令和の時代に復活した新生スープラ。時代が変わっても、「走る楽しさを体現する」「限界の走りを追求する」というスタンスは一切変わっていません。ここでは、発売環境や性能についてチェックしていきましょう。

全米でも国内でもいまだ圧倒的な人気のスープラ

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(画像=PIXTA)

「スープラ」とは、1978年に誕生したトヨタのスポーツカーです。北米輸出の際は、スープラという名称でしたが、日本では「セリカXX(ダブルエックス)」という名称で販売されていました。第2世代までは、セリカXXとして販売されていたため、年代によってはセリカXXの方が親しみのある方も多いかもしれません。排ガス規制などの影響を受けて、2002年には生産を中止しました。

しかし、根強い人気から17年ぶりに復活しました。全米のデトロイトモーターショーで披露された新型スープラは、先行予約が順調です。日本でも上級グレード「RZ」の初年度予約分が目標に達した販売店が続出しています。復活した新型スープラの先行予約が好調な背景には、BMWと共同で市販車モデルを開発していることやスープラの復活を望んでいる根強いファンが多いことが理由として挙げられるでしょう。

モータースポーツファンに評価の高いスープラ

スープラは、現在のSUPER GTの前身大会である全日本GT選手権に12年間参戦した中で4度の優勝を誇るなど、伝説の名車として多くのモータースポーツファンを感動させました。そのスープラが2020年よりSUPER GT GT500クラスに参戦が予定されています。スープラで参戦することを発表したのは、TOYOTA GAZOO Racingです。

TOYOTA GAZOO Racingとは、モータースポーツで「クルマと人を鍛える」ことを目的として、世界や国内のレース・ラリーに参戦しています。たとえば、世界でも難易度の高いといわれるコースを舞台に行われるニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦。クルマを極限状態で走らせることによって、トラブルやアクシデントが生じます。

しかし、原因を即座に突き止めて復帰させることによる知識や経験が、トヨタ自動車の開発に活かされているのです。そのTOYOTA GAZOO Racingがこれまで培った知識や経験を活かしつつ、より強くモータースポーツのDNAを受け継ぐGR初のグローバルモデルとして開発を進めたのが新型スープラです。

令和の時代のスープラ。その機能やデザインの特徴

新型スープラが17年ぶりに復活するといっても、完全にデザインが一新されて元の面影がなくなったわけではありません。初代スープラから継承されている直列6気筒エンジンを積んだFR車というコンセプトは、変更されずに継承されています。新型スープラの特徴は以下の4つです。

新型スープラの特徴1:基本性能を追求

ホイールベース、トレッド、重心高という3つの要素を最重要として掲げることで、卓越したハンドリングや安定したコーナーリングを実現しています。基本性能を純粋に追求したスポーツカーらしいスポーツカーです。

新型スープラの特徴2:スポーツカーの特徴を活かしたデザイン

トヨタのスポーツカーの伝統を承継しながら、パッケージやレイアウトの特徴を活かしたデザインになっています。また、トヨタの「86」の剛性を約2.5倍も上回る高剛性ボディとなっています。

新型スープラの特徴3:2タイプのエンジンを用意

歴代のスープラに採用されていた直列6気筒のエンジンのほか、直列4気筒のエンジンも用意しています。加速を重視するか、爽快なドライビングを気軽に味わうかを自由に選択できます。

新型スープラの特徴4:運動性能が高い

世界中の道路を走り込んできたTOYOTA GAZOO Racingの知識や経験が生かされているため、運動性能が高いことが特徴です。また、車両コントロールを精密に行うことが可能なサスペンションを搭載しているほか旋回性能と安定性も高められています。

運転することの喜びを感じるための車も人気

自動運転技術の向上や電気自動車の普及など、「実用性を高める」「環境への配慮」といった取り組みが進んでいます。しかし、それとは一線を画すような自分で運転することを楽しむための車も登場しています。スープラはその代表といえるでしょう。17年ぶりに復活したと一口にいっても、ただ単に再現されただけではなく、新しい技術も搭載されているため、乗り手が十分楽しめる1台となっているといえます。(提供:Wealth Lounge


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