お金を使うときや仕事を選ぶときは「資産になるか」という点に着目したいものです。資産価値がある「モノ」を買えば将来一定程度のお金に換えることができ、ビジネスでも「スキル」という資産が得られるかに着目すれば、将来の収入増につなげられます。
「モノ」の資産価値、見極める4つのポイント
資産価値がある「モノ」とはどのような点で共通の特徴があるのでしょうか。その特徴は大きく分けて4つあると言われています。
普遍性
1つ目の「普遍性」は、一時的な流行でブームが終わってしまうのではなく、人々に普遍的に評価され続けているものを指します。この普遍性の度合いをはかるものさしになるのが、どれだけ長い期間にわたって評価され続けてきたかということです。
耐久性
2つ目の「耐久性」では、長い期間そのモノ自体を保有していても、性能や質の劣化や故障などがしづらいということがポイントになります。いくら普遍性があるモノを所有したとしても、そのモノ自体が劣化してしまっては、欲しがる人はいるでしょうか。
希少性
3つ目は「希少性」です。例えば世の中に同一の製品が少ない一方で欲しい人が多ければ、その製品の価値・価格は相対的に高まります。「限定モデル」などが高く取引される傾向にあるのは、こうした理由からです。
市場性
そして最後の4つ目は「市場性」です。普遍性があり、耐久性があり、希少性があったとしても、そのモノを売る場がなければ資産をお金に換えることはできません。最近ではC2C(個人間取引)を含めてウェブを活用するという方法がありますが、きちんとマーケットが確立されているか、という点には注目すべきでしょう。
では資産の代表例は?
こうした4つの点に着目すれば、自ずと資産価値があり、そしてその価値が継続的に続くモノとは何かが見えてきます。
貴金属はその代表例で、不動産もマーケットが確立していることもあり、資産の代表格の一つに数えられます。そのほかにも株式や債券、投資信託なども資産であり、腕時計や美術品なども希少価値や普遍的価値があれば価格が下がりにくく、むしろ価値が高くなっていくものが少なくありません。
「スキル」という資産にも着目を
ここまで「モノ」に着目して説明してきましたが、「スキル」の資産価値も考えてみましょう。資産価値が高いスキルとは、どのような能力でしょうか。
先ほど説明したモノに関する4点の中で、特に「希少性」がポイントです。人材ニーズがあるのにも関わらず人不足の領域では、求められているスキルを持った人に支払われる労働対価は高くなります。例えば最近ではAI(人工知能)やブロックチェーンのエンジニアなどがこれに当てはまるでしょう。
ただ現在は求められているスキルであったとしても、技術革新によって将来的には必要とされなくなる可能性もありますので、これから新たにスキルをつけていこうというときは将来的に社会や人材マーケットがどのように変化していくのかを、自分なりに考察することが重要です。
産業革命によって人がする労働に大きな変化が起きたように、今後も次世代技術の実用化で似たような変革が起きてくるのは確実です。
一度は中長期的な目線で考えよう
「何を買うか」「どのビジネスを選ぶか」を考えたとき、短期的に考えれば、いっときの利便性などや始めやすさが重視されがちですが、一度は中長期的な目線でそれでいいのかどうか考えてみたいものです。
資産は持てば持つほど自分の将来を安定的なものにします。特に老後の生活資金について話題になっている昨今、こうした視点を持つことはより重要になってくるでしょう。(提供:JPRIME)
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