すべて機械が決める、ディストピアが迫る!
ポスト平成を生きるには、自分の軸を持たなければならない。生き方の選択肢が限られていたはるか昔は、今以上にシンプルな人生を送れて幸せだったのではないだろうか。
「これからは、昔以上にシンプルになっていくと思います。古代は仕事で悩んだら神が『この仕事につけ!』とお告げをくれて、それを尊重して意思決定をしていました。ある意味、とてもシンプルな時代でした。
しかしその後、ヒューマニズムが台頭して神よりも人間が重視されるようになった。神に聞くのではなく、自分こそが答えを知っているというスタンスです。結果、『自分は、何がやりたいのだろう』という自分探し的な悩みが出てきたわけです。
それが最近は、データ至上主義によって変わりつつあります。
例えば、みなさんは地図アプリを使いますか。あれは、アルゴリズムによって指示された道を歩いているだけで、自分の頭で考えていません。要は「アルゴられて」いるわけです。最短ルートを検索してくれるなら、逆らう必要はありませんから。
また、ネットで買い物をするときに、お勧めの商品が表示されると思います。これも、何も考えずに買ってしまう。データがなんでも選択してくれる流れが加速すると、自分で意思決定をする必要がなくなります。
仕事も結婚相手も機械が決めてくれる。多くの人にとっては楽な時代になると思います。
恐らく、そう遠くない未来に可能になるでしょう。ただし、「アルゴられた」人生が幸せかどうかは別だと思っています。