(本記事は、西田 悠二の著書『「億」稼ぐ人の深層思考法』秀和システム2019年9月18日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

私に降りてきた稼ぐインスピレーション

インスピレーション
(画像=ReneGamper/Shutterstock.com)

私が最もお金に苦労していたのは、当時27歳の頃でした。

当時経済的に困窮していた私は、それが原因で4年ほど付き合っていた彼女とも別れ、悔しさと自分への怒りでいっぱいでした。

そして、その感情は反骨心に変わります。ある日、「絶対に月50万円、月100万円と、楽々稼ぐ自分になる!」と強く決意しました。さらにその先には、「何らお金に困ることのない自分」を自己定義し、イメージしていったのです。

そのような自己定義を強くイメージし、降りてきたものは、「何でも売れる存在になる」「誰もやりたくない世界へ飛び込む」「一生モノの経験を積む」などのインスピレーションでした。その結果、私は「フルコミッション営業」という過酷な世界に飛び込むことにしたのです。

そのインスピレーションが降りてすぐ、人や友人に営業会社とコネクションがないかを聞いて回りました。その結果、あるフルコミッションの営業会社に就職することができたのです。当時の実績についてはすでに記したとおりですが、非常に大きな成果と経験を得ることができました。

当時の決断があったからこそ、私は営業の基本スキルを身につけることができ、かつ収入面も精神面も大きく飛躍できたのだと思います。また、稼ぐために必要な法則を学び、実感できたこともその後の人生に大きく作用しています。

人があまり取り組みたくないと思うようなフルコミッション営業の世界で結果を残せた経験は、「私は営業のトップである」という自己定義へとつながっています。

その後複数のベンチャー企業で営業関連の役員を務め、ついには自分の会社を立ち上げることができましが、現在でも自分の武器はあのとき獲得した営業力にあると確信しています。

私の成功体験から、実際に実践していたフローは、次のとおりとなります。

稼ぐために実行したことのフロー(私が実践した例)
1. まず、「月50〜100万円稼ぐ」ということに意識の焦点を合わせて強く決意した。
2. 「私は月50〜100万円稼ぐ男である」と自己定義をした。
3. 自己定義と現状の自分とのギャップから、「フルコミッション営業」の世界に挑戦するインスピレーション(アイデア)が浮かんだ。
4. そのインスピレーション(アイデア)をすぐさま実行した。夢中で行動した。
5. 時間をかけて自己定義どおり存在することができた。成功体験によって実現が加速した。

ここで重要なのは、私は最初から営業が特別得意であったわけではない、ということです。営業という分野に、意識の焦点を合わせ、自己定義をし、インスピレーションに従って行動した結果、営業で高い成績を残すことができたということです。

このことは、深層思考法を正しく実践することによって、誰にでも稼ぐチャンスがあるということを意味しています。営業でも、財務でも、プログラミングでもいいのです。その土台となる深層思考法さえ適切に使えていれば、稼ぎは自然とついてきます。

私の身に起こった奇跡のような出来事は、誰にでも起こりうることなのです。

「億」稼ぐ人の深層思考法
西田 悠二(にしだ・ゆうじ)
1985年生まれ。立命館大学情報理工学部卒業。オムロン株式会社(法人営業)を経て、数多くの企業で高い営業実績を重ね、現在は営業支援と金融・投資の専門会社ペリポプランニング代表取締役。1000冊超の『成功法則』関連書を読み解き、脳科学などに基づく人生コントロール法を体系化し、経営や仕事で実践しながらその普及活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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