(本記事は、西田 悠二の著書『「億」稼ぐ人の深層思考法』秀和システム2019年9月18日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
ネガティブな人の脳内、ポジティブな人の脳内
普段、私たちの脳内には、さまざまな感情が存在し、大きくは「プラスの感情」と「マイナスの感情」に分けることができます。プラスの感情とは、ワクワクや幸せ、喜びなどポジティブなもので、マイナスの感情とは不安、恐怖、ストレスなどネガティブなものと定義します。
さて、これらの感情が脳内にどのような割合で存在しているのかは、人によって異なります。
人の感情の傾向としては、主に次の3つのタイプがあります。
1. 普通の人 2. ネガティブな人 3. ポジティブな人 |
各タイプごとに、脳内がどのような感情で満たされ、どのような出来事を引き寄せているのかを確認してみましょう。
1. 普通の人
普通の人は、脳内にプラスの感情もマイナスの感情も満遍なく存在しています。日によっても変わるでしょう。そのため、本人にとってプラスの出来事もマイナスの出来事も、均等に引き起こされることとなります。プラスの感情がプラスの出来事を、マイナスの感情がマイナスの出来事を引き寄せるわけです。
そして、それぞれの出来事の受け止め方としては、そのときの気分に左右されます。気分によって出来事をプラスの感情として捉えることもあれば、マイナスの感情として捉えるときもあります。
2. ネガティブな人
ネガティブな人の脳内は、日頃から圧倒的にマイナス感情が多いです。そのため、引き寄せられる出来事も必然的に本人にとってマイナスのものが多くなり、それをマイナスの感情で捉えるため、マイナスの感情がさらに脳内に蓄積されることとなります。
しかもこのような人は、プラスと思える出来事に対してもマイナスの感情で捉えてしまいます。そのため、脳内には常にマイナスの感情が充満しており、ネガティブのスパイラルから抜け出せません。
3. ポジティブな人
ポジティブな人は、脳内にプラスの感情があふれています。そのため、引き寄せられる出来事も本人にとってプラスのことが多くなり、さらにそれをプラスの感情で捉えるため、プラスの感情が充満していきます。
しかもこのタイプの人は、一見マイナスの出来事に対してもプラスの感情に変換してしまうケースが多いです。加えて、出来事に関係なく、ワクワクなどのプラス感情を自然に生み出せます。その結果、脳内はプラスに偏り、引き寄せられる出来事もプラスになるのです。
これら3つの分類のうち、より成功しやすいのは当然、「3. ポジティブな人」です。
なぜなら、ポジティブな感情が優位の人は、発する脳波によって、ポジティブな反応や出来事を引き寄せられるためです。
こうした結果からわかるのは、私たちが自分にとってプラスの出来事を引き寄せたければ、プラスの感情はできるかぎり増やし、マイナスの感情は極力減らしていくように生きていくことが最重要です。つまり、感情を適切にコントロールすることが成功するためには必要不可欠といえます。
とはいえ、感情をコントロールすることは容易ではありません。いくつかのテクニックが必要になります。
感情をコントロールするための4つの方法について紹介します。
1.マイナスの出来事をプラスの感情に変える置き換えコントロール (マイナス➡プラス) 2.マイナスの出来事をゼロに無効化できる無関心コントロール (マイナス➡ゼロ) 3.ゼロからプラスの感情を生み出せる創出コントロール (ゼロ➡プラス) 4. プラスの出来事をプラスプラスの感情に変える昇天コントロール (プラス➡プラスプラス) |