(本記事は、西田 悠二の著書『「億」稼ぐ人の深層思考法』秀和システム2019年9月18日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

お金持ちは一日に何度も感情のチューニングをしている

4つのテクニックを活用すれば、脳内をプラスの感情で満たし、それによってプラスの出来事を引き寄せることが可能となります。つまり、意図的に望む現実にコントロールできるようになるのです。

事実、世間でお金持ちといわれている人は、一日に何度も感情のチューニングを行っています。たとえ本人にとってマイナスと思える出来事があったとしても、未然にマイナスの感情が生じるのを防ぎ、プラスの感情でいようと努めます。

そうはいっても、そのような習慣が身についていない人は、ついマイナスの感情に流されてしまうこともあるでしょう。そもそも人間というのは、繊細で弱い生き物です。ちょっとしたことで傷つきやすく、壊れやすい存在です。

だからこそ、マイナス感情に振れそうなときに、いつでもニュートラルに戻れる仕組みをもっておくことが大切です。自分なりの仕組みを用意して習慣化し、いつでも実施できるようにすれば、ネガティブになりそうなときでもニュートラルに戻れます。

とくに現代人の場合、日々のタスクに忙殺されている人が多いと思います。忙しいと、知らず知らずのうちに感情は乱れていきます。そこで、あらかじめ、ニュートラルに戻れる簡単な習慣を用意しておくのです。

一日の終わりにニュートラルへ戻す

私が仕組み化している寝る前のルーチンワークをご紹介します。

私もあなたと同様、日々現実と対峙しており、深層思考法において重要な、「感情」「潜在意識(自己定義)」「意識」は毎日ブレ続けています。これをブレ続けたまま放っておくと、最終的に自分を見失ってしまうことになります。それを防ぐために、私は以下のことを夜寝る前に実践して、常に自分をニュートラルポジションへ戻しています。

日々のルーチンワーク

1, 自己定義リストの読み上げ(第5章168頁参照)
2, 深層思考法チェックリストの確認(第7章226頁参照)
3. 幸せ体験完了メモの確認(第4章139頁参照)
4. 感謝のお祈り

時間にして10分程度。寝る前のリラックスした状態(アルファ波やシータ波優勢のまどろんだ状態)のときに脳に刷り込みを行ないます。この時間が最も効果的で習慣化しやすい時間帯です。

1.の「自己定義リスト」は、168頁にサンプルを掲載していますが、これは潜在意識に刷り込みが必要な作業なので、声に出して実施しています。その際に感じたインスピレーションは「インスピレーションメモ」に残す作業も並行して行ないます(第5章参照)。自己定義すべき項目は、本能やワクワクに従って日々変更していきます。気づけば気がのらない自己定義になっていては元も子もありません。私の場合、自己定義リストは本能に従って日単位で見直し更新するようにしています。

2.の「深層思考法チェックリスト」は、226頁にサンプルを記載していますが、「感情」「潜在意識(自己定義)」「意識」のすべてのブレを修正するために日々目を通し確認しています。自分自身で、自らの変化に気づくための仕組みです。

3.の「幸せ体験完了メモ」は、139頁にサンプルを記載していますが、日々の幸せを実感し「感情」をプラスにコントロールして1日を終えるための習慣です。日中メモアプリに書き留め、夜に読み返すようにしています。

4.の「お祈り」は私個人の習慣です。「ありがとう」「幸せ」という言葉を中心に、自分を守ってくれているたくさんの存在や当たり前の日常に感謝し寝るようにしています。

必ずしも私と同じようにする必要はないですが、日常のブレを毎日ニュートラルに戻すためにも、ぜひこのようなワークを自身で仕組み化して習慣化していきましょう

ちなみに私の場合、日々のアイデアや各種メモは「Evernote(エバーノート)」というメモアプリに書き留め、タスク管理や行動管理は「チャットワーク」のマイチャット、深い考察や改善策はA4ノートに記すなど、ツールを使い分けています。

シチュエーションごとのツール使い分け例
・Evernote(エバーノート)
メモアプリ。自らの自己定義リストや、幸せ体験完了メモなど、このアプリにメモとして保存しています。たとえば、日々のさまざまなアイデアなど、日常の中で思い浮かんだ内容もこのアプリに書き留めています。PCでも携帯アプリでも利用できるので便利です。

・チャットワーク
チャットワークに備わっている「マイチャット」機能でタスク管理ができます。さまざまなアイデアを具体的行動に落とすときに利用します。マイチャットでは期限を設定できるので、優先順位ごとに表示できます。優先順位を1(最優先)〜5(優先度低)の5段階で評価し、9月であれば期限を9/1〜9/5の範囲だけで設定して、タスク管理と優先順位管理が両方できるようにカスタマイズしています。

・A4ノート
物事をより深く考えたいときには、A4ノートに手書きで記入しています。書く作業は、想いがのるため非常に重要です。たとえば「自分の人生におけるワクワクとは何か?」「今後の会社の方針をどうするか?」「どうすればもっと売上が上がるだろうか?」などの内容はノートに記入して考えるようにしています。

加えて、「最近成長できていないな」と感じるときは、本を読んだり、業界トップの人達のセミナーに参加したり、有力で刺激のある人に会ったりなどして自分を調整しています。そのようにして、自らの成長を促しています。

あなたも、そのようなさまざまな仕組みを活用し、自分自身をチューニングできる環境をつくっておくと、ブレずに自らをよりコントロールできるようになるでしょう。

「億」稼ぐ人の深層思考法
西田 悠二(にしだ・ゆうじ)
1985年生まれ。立命館大学情報理工学部卒業。オムロン株式会社(法人営業)を経て、数多くの企業で高い営業実績を重ね、現在は営業支援と金融・投資の専門会社ペリポプランニング代表取締役。1000冊超の『成功法則』関連書を読み解き、脳科学などに基づく人生コントロール法を体系化し、経営や仕事で実践しながらその普及活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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