(本記事は、藏本猛Jr氏の著書『誰も知らなかったラーメン店投資家になって成功する方法』=合同フォレスト、2019年10月10日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

ラーメン店投資を始める3つのパターン

ラーメン,物件
(画像=Saralpon tongorapin/Shutterstock.com)

ラーメン店投資の始め方には次の3つのパターンがあります。

(1)土地探しから始めて一からすべて作る。
(2)居抜き物件を購入して始める。
(3)現存するラーメン店を買い取る。

私のところには、いずれのパターンでも相談に来られますし、いずれのパターンにも対応しています。

土地探しから始めて一からお店を作り上げる場合は、1000万~2000万円かかる場合があります。

居抜きの場合は安ければ200万~300万円ですが、平均的には400万~500万円かかることが多いです。

そして、店ごと買い取ってしまう場合というのは、何らかの事情により、閉店しようとしているお店を買い取るのです。この場合は300万円前後といったところです。

どのパターンで始めるかは、動機によります。たまたま良い物件を見つけたので、そこで始めたいという人もいますし、先に予算が決まっているので、その予算内で始めるにはどのようなお店がよいか、というご相談もあります。

フランチャイズに加盟する場合は、店舗の規模や立地条件、駐車場スペースなど、いくつもの制約の中で画一的なお店しか出せません。

しかし、私にご相談いただく場合は、投資する方自身がフランチャイザーになりますから、自由度はかなり高くなります。

私も、相談に来られた方の予算や居抜き物件の規模、あるいは立地など、様々な条件に合わせて柔軟なアドバイスをさせていただいています。

一番成功しやすいのは「居抜き」の店を買って店長を雇うこと

ラーメン店投資の始め方には3パターンありましたが、お勧めなのは居抜き物件を購入して始める方法です。その最も大きな理由は、初期投資を低く抑えることができることです。

ただ、かつてそこで営業していた飲食店が閉店した理由については分析しておく必要があります。つまり、その物件に問題があったのか、他の問題だったのかを見極めておく必要があるためです。

もし、物件自体に問題がなかった場合は、立地条件と飲食店の種類の相性だったのか、品揃えだったのか、そもそも味が悪かったのかなどといったことを確認しておきます。

それらを確認した上で、問題ないと判断できたら、初めて投資します。

そして居抜き物件を購入して始めることをお勧めしているもう1つの理由は、開店までのスピードが格段に速くなることです。早ければ1カ月でオープンできます。

準備期間が短くて済むということは、それだけ初期投資が小さくなることを示していますし、「あれ、この間閉店した所に、また新しいラーメン店ができている!」と話題にもなりやすいのです。

一方、一からお店を作るパターンでは、まったく何もデータがない状態から始めることになります。もちろん、私がプロデュースする場合はその地域の市場性や立地条件などを調査してある程度の売上予想を立てますが、どうしても実際にやってみなければ分からない部分があります。

したがって、一からお店を創り上げる場合は、商売が成功するための明確な強みや差別化があることが条件になってきます。それまでお店がなかったところにお店ができるわけですから、それを目にした人たちの間では注目されますが、同じ地域に住んでいても、その辺りを通らない人たちには気付いてもらえません。

そのため、オープンに当たり、宣伝活動に力を入れる必要があります。

居抜き物件は、買うか借りるか

居抜き物件(内装や厨房設備、空調設備、什器などの設備がそのまま残った物件)を手に入れるには、借りるケースと買うケースがあります。どちらが良いとは言えませんが、初期費用がどのくらいあるか、物件の持ち主が売りたがっているか、あるいは貸したがっているのかによります。

また、建物は賃貸でも、設備は購入するという場合もあります。建物を売りたい人の中にはテーブルや食器洗い機、コンロなどをただで譲ってくれる場合もあります。

以前は居抜き物件の持ち主が手放したがっているときは、購入することはそれほど難しくなかったのですが、最近は居抜き物件がお金になるということが知られるようになり、簡単に手放さない場合も増え、金額の交渉が難しくなることもあります。

居抜き物件は改めて保健所に図面を添えて審査を受ける手間が省け、また、近隣との問題も起きにくいというメリットがあります。

それまで飲食店がなかった土地でお店を開こうとすると、近隣住民の同意を得ておかないと面倒なことになります。それは、飲食店ができればにおいや煙、車の出入り、騒がしいお客さまの出入りなどがクレームになる場合があるためです。

なぜ、ラーメン店はローリスクでリターンが早いのか?

私がプロデュースしてきたラーメン店の規模は様々ですが、10席くらいの規模が最もリスクが小さいように感じます。10席までなら、1人でもなんとか回せます。しかし30席を超え始めると、スタッフは5~6人が必要になってきます。

当然、その分人件費もかかりますが、仕入れコストや無駄も大きくなってきます。

10席くらいのお店であれば、もしも売上が下がったり、最初から予想していたほどの売上がなかったときに、迅速に方針転換や立て直しができます

しかし、規模が大きくなるにつれて、小回りが利かなくなってきますので、何をするにも大がかりになってしまうのです。

とはいえ、やはり自らがオーナーとなるラーメン店投資は、たとえば、どこかのフランチャイズに加盟した場合は、頑張っても利益率は5%程度ですが、自らがフランチャイザーとなるラーメン店投資では、15~20%程度の利益を出すことができます。

私はこのことをハイリターンであるとはあまり言いません。ハイリターンというと、なにやら一獲千金やぬれ手で粟的な響きを感じるのですが、ラーメン店投資は地道に稼いでいくものだからです。

とはいえ、確かに他の不動産投資などに比べれば、投資に対する回収は早いです。

どのくらい早いかというと、400万円程度なら1年間前後で回収できてしまうということです。仮に回収率が悪い経営状態だったとしても2年間で回収できるでしょう。

これが不動産投資であれば、10年や20年といった長いスパンで回収計画を立てざるを得ません。それくらい長くなると、世の中がどうなっているか分かりません。

誰も知らなかったラーメン店投資家になって成功する方法
藏本猛Jr(くらもと・たけし・ジュニア)
ラーメンプロデューサー。国際ラーメン協会代表(International Ramen Association CEO)1996年、父親の急死によって、27歳で父親の経営するゴルフ場の社長に就任。その後、ゴルフ場で売れ行きの良かった「ラーメン」に注目し、ラーメン店開業を目標に試行錯誤が始まる。簡単でおいしい、誰でも作れるスープを開発し、スープメーカーからの製品化を果たす。2010年に念願のラーメン店を東京に開業。2014年にラーメンプロデューサーとしての活動を開始する。2019年に国際ラーメン協会を設立。

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