経済予想を次々と的中させることから「経済の千里眼」の異名を持つ国際金融コンサルタント、菅下清廣氏。市場への鋭い先見性を持ち、『ウォールストリート式年収1億円の条件』『最後の10倍株を買いなさい』など多数の著書を執筆している。

米中対立が市場に不穏な影を落とし、アメリカのバブル崩壊を懸念する声が上がる今、われわれは市場をどうみるべきなのか。アメリカ経済・日本経済の動向について菅下氏に話を聞いた。

『最後の10倍株を買いなさい!』
菅下清廣(すがしたきよひろ)
国際金融コンサルタント、投資家、スガシタバートナーズ株式会社代表取締役社長、学校法人立命館顧問、近畿大学世界経済研究所客員教授。ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と言い当ててきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」との異名も持つ。経験と人脈と知識に裏打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。著書に、『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』(PHP研究所)、『新しいお金の流れに乗りなさい』(徳間書店)、『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!』など多数。会員制有料音声配信サービス「スガシタボイス」の登録はこちらから
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米中対立への懸念――しかし、アメリカ発のバブルはこれから来る!

randomwinner / pixabay.com, ZUU online
(画像=randomwinner / pixabay.com, ZUU online)

――米中対立が市場に悪影響を与えており、アメリカのバブル崩壊を懸念する声もありますが、菅下さんのお考えをお聞かせください。

米中対立の影響でアメリカのニューヨーク・ダウがたびたび乱高下したことや、2018年末に「クリスマス暴落」があったことなどから、投資家の間ではバブルが崩壊しつつあるという情報が飛び交っています。

しかし、私はこれはあくまで一時的なショックで、逆にこれからバブルが来ると考えています。

――多くの投資家とは逆の未来を予想しているということでしょうか。

「アメリカの株価は今が天井だ」という見方が昨年も、今年もあるのは私も知っています。

たとえば、株が割高か割安かを判断する指標の一つに、バフェット指数があります。バフェット指数が100を超えると割高だと考えられますが、今のアメリカの株は130近辺で推移しています。そのため、いつ暴落が起きてもおかしくない危険な領域に入っていると主張している人も多いのです。

しかし、アメリカの経済は今、きわめて好調といえます。株式市場は、米中貿易交渉という政治的な要因で急落することはあっても、基本的には史上最高値の水準で推移しているのは誰もが知るところでしょう。

――アメリカ経済が好調な理由はどこにあるのでしょうか。

それはGAFA(ガーファ)と呼ばれる巨大IT企業の存在です。アップル・アマゾン・グーグル・フェイスブックの大手4社の時価総額は、なんと3兆ドルを超えて、アメリカの主要500社の株価の13%を占めるまでになっています。10年前と比較すると5倍強に拡大しており、これは驚異的といえます。

GAFAは大量のデータを握り、成長性の高いビジネスモデルを採用しています。GAFAが資本主義そのものを変革し、マネーを拡大させる大きな渦の中心になっているんです。

バブルが発動する三つの条件とは?アメリカ市場が今後も成長する理由

――GAFAの存在がアメリカ市場の好調をもたらしているのですね。では、バブルが起こるという予想はどこからくるのでしょうか。

それは今のアメリカ経済が、バブルが発動する三つの条件を満たしているからです。