テスト勉強は学生だけの話ではない。社会に出てからも、資格試験や社内での昇進試験など、試験突破のために覚えることは山ほどある。だが、膨大な量のテキストを前にすると、ため息も漏れるだろう。そんなとき、役に立つ「暗記術」をまとめてみた。

コツさえ覚えれば暗記は簡単

すごい暗記術
(画像=Image Republic/Shutterstock.com)

春からの新生活にむけて勉強を始めたものの、覚えることが多くてすぐに忘れてしまう……そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。資格試験・大学入試・社内の昇進試験など、いわゆるペーパー試験の合格のカギは「暗記」にあります。勉強した内容を暗記して、試験会場で答案用紙に適切に吐き出すことができれば、どんな試験にだって受かるのです。

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試験で使える知識とするためには「情報を変換し、複数の知識として覚えること」が極めて有効です。テキストに書いてあることをそのまま覚えるではなく、情報を変換し、出題の切り口が変えられても答えられるようにするのです。簡単な例を挙げて説明しましょう。たとえばテキストに次の情報が載っています。あなたならどうやって覚えるでしょうか。

詳しくはこちら。

あらゆる試験を突破する「暗記のすごいコツ」(2020/03/08公開)

記述式試験には「白紙復元」方法

資格試験合格のための勉強では、覚えることが多い。なかなか覚えられず、「歳のせいかな……」「記憶力が悪いのかな……」などと落ち込む人もいるだろう。しかし、覚えられない原因は別のところにあると、数々の受講生を資格試験合格に導いてきた山口氏はいう。

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難易度の高い記述式の資格試験に挑戦する場合など、テキストの内容を完璧に記憶したい場合は、「白紙復元」という方法がお勧めです。白紙復元とは、あることを覚えたら、記憶だけを頼りに、それを白紙の上に復元すること。これができれば、完璧に記憶していることになります。

テキストのあるページを覚えたと思ったら、そのページを隠して、そこに書かれているキーワードを思い出しながら紙に書き出してみましょう。書けない箇所があれば、そこがまだ覚えられていないところです。

詳しくはこちら。

記憶のコツは「フック」を作って「連想ゲーム」で覚えること (2018/11/29公開)

記憶力を鍛えるには「やり方×量」

試験合格を目指す場合、記憶のテクニックは戦術に当たります。例えば、英単語を500単語記憶しようとしたときに、記憶のテクニックを使うと2日で入れることができます。戦術なしに、闇雲に記憶しても忘却曲線との戦いで、どんどん忘れてしまいますので、それに比べると圧倒的に効率的です。

ただし、テクニックを使っても憶える必要のある量が膨大であれば、そこに投入する一定の時間確保は必要です。また、記憶のテクニックもやり方を知っているだけでは使いこなすというレベルまではいきません。ある程度の練習をして、コツを掴むことが重要です。やり方を知っているというのと、使いこなせるというは全く違うのです。

これは、釣りの仕方を教えてもらっても実際魚を釣ってみなければ、微妙なニュアンスがわからないのと同じことです。頭で理解したことを、体感覚で使えるようにしてしまうことです。それには量をこなすことが必要です。

詳しくはこちら。

記憶術、使いこなすためにすべきことは(2019/10/16公開)

大人の暗記には「ずるさ」も必要

思い立って資格試験勉強にチャレンジしてみたものの、忙しくて挫折するビジネスマンは多い。だからこそ、効率的な暗記術を身につければ周囲に圧倒的な差をつけることができる。司法試験に上位で一発合格した勉強法のエキスパート・佐藤大和氏から、忙しい社会人だからこそ実践すべき「ずるい暗記術」を学んでみよう。

(中略)

ただし、復習・反復も「ずるく」行なうことが可能です。たとえば、遅く帰宅した日でも、寝る直前に問題集を五分間だけパラパラめくり、翌朝起きてすぐにまた5分間パラパラとめくる。これだけでも記憶の定着度がまったく違ってきます。

パラパラ「めくる」のは、「読む」のとは違います。「昨日は何を勉強したっけ」「そうだ、こんな問題だった」「ここで引っかかった」と思い出すだけで十分。思い出すことはアウトプットの訓練にもつながり、結果的に短時間で成果を出すことができるのです。

詳しくはこちら。

最速最短で試験に 合格する「ずるい暗記術」(2017/09/23公開)

40代で記憶力日本一になれた理由

記憶力は地頭が良い人だけに元々備わっている才能だと誤解されているのが残念でなりません。もちろん遺伝子による優劣があるというのは歴とした事実です。しかしそれはそれほど気にするほどの差ではありません。

時々大天才と言われるような人が存在するのは事実ですが、だいたいはみんな普通の人です。脳機能的に考えたときも、脳は後ろから前に育っていくので、記憶を左右する前頭葉が成長するのは生まれてからしばらく時間が経ってからです。

(中略)

日本記憶力選手権大会で6回の優勝を果たした池田義博氏も44歳までは普通の人でした。一念発起して記憶の技術を独自に磨き、20代の高学歴の若者や上位2%のIQを持つMENSAのメンバーと競い合い、大会に6回出場して、全優勝という驚異的な記録を樹立しました。

池田義博氏によると、記憶力選手権大会に出るために、メモリーパレスを1000個作ったそうです。そして毎日記録を取って、約一年準備して、本番に臨んだら初出場初優勝してしまったのだそうです。

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記憶力は才能じゃない? 身に付けるための技術とは(2019/10/13公開)

努力次第で誰でも手に入れられる

残念ながら、一瞬ですべてを覚えられる魔法のような暗記術はない。だが、暗記のコツを身に付けたり、トレーニングに励んだりすることで、優れた記憶力を手に入れることは誰でも可能だ。これまで一夜漬けに頼ってきたという人も、ぜひ一度試してみてほしい。