億万長者は別世界の存在。そんなふうに感じる人もいるだろう。だが、億万長者の思考回路や行動パターンを知り、日々の生活に取り入れてみることは可能だ。すぐにでもまねできるエピソードを紹介する。
感情をチューニングする
4つのテクニックを活用すれば、脳内をプラスの感情で満たし、それによってプラスの出来事を引き寄せることが可能となります。つまり、意図的に望む現実にコントロールできるようになるのです。
事実、世間でお金持ちといわれている人は、一日に何度も感情のチューニングを行っています。たとえ本人にとってマイナスと思える出来事があったとしても、未然にマイナスの感情が生じるのを防ぎ、プラスの感情でいようと努めます。
そうはいっても、そのような習慣が身についていない人は、ついマイナスの感情に流されてしまうこともあるでしょう。そもそも人間というのは、繊細で弱い生き物です。ちょっとしたことで傷つきやすく、壊れやすい存在です。
だからこそ、マイナス感情に振れそうなときに、いつでもニュートラルに戻れる仕組みをもっておくことが大切です。自分なりの仕組みを用意して習慣化し、いつでも実施できるようにすれば、ネガティブになりそうなときでもニュートラルに戻れます。
詳しくはこちら。
>億を稼ぐ人が一日に何度も実践していることとは?(2019/10/29公開)
「I want」から「I am」へ
「稼げる自分になりたい」など、叶えたい夢があるのなら、やるべきなのは「目標を立てること」ではなく、「自己定義」する必要があります。自己定義とは、「〇〇になりたい」といった願望的なものではなく、「私は〇〇である」と自分の存在を定義づけることを指します。つまり、なりたい自分を自ら定義してしまうことです。
稼げていない人の多くは、「稼げるようになりたい」「1億円がほしい」など、願望的な思いばかり抱いています。そしてそれらは、第1章でも述べたとおり「ない自分」「不足している自分」という自己定義につながり、望む現実を引き寄せづらくしてしまいます。
(中略)
たとえば、有名なエピソードですが、ソフトバンクの孫正義社長は、創業時から「豆腐屋のように1丁(兆)2丁(兆)と売り上げを数えるような会社をつくる」と宣言していたそうです。そして今では、会社を10兆円規模へと成長させています。
詳しくはこちら。
>お金持ちは「○○」を自己定義している(2019/10/30公開)
稼ぐ社長ほど本から学んでいる
長い間、ファーストクラスのCAを努めたA氏が興味深い話を語っていた。ビジネスクラスの乗客は機内でPCを使って必死に仕事する。それに対して、ファーストクラスの乗客は読書をするのだという。なぜ、稼ぐ社長ほど本を読むのだろうか?今回はこの謎に迫りたい。
(中略)
筆者がよくお世話になっているIT企業の社長がいる。彼は年収2億円を超えているお金持ちだが、彼ほどビジネスで成功を収めている人物でも悩みはあるのだという。そんな彼も悩んだときは、本を読むというのである。
詳しくはこちら。
億を稼ぐ人が頑張らない理由
今、私は年間1000万円を稼ぐ人、3000万円を稼ぐ人、1億円を稼ぐ人、と付き合っています。かつて私自身も経験してきた道です。彼らをつぶさに見ていて、そして私の体験も踏まえて言えることは、年間1000万円を稼ぐ人が一番頑張っていて、1億円を稼ぐ人が、一番力が抜けているということです。つまり、努力と報酬が比例するわけではないのです。
(中略)
一般的な会社員、フリーランス、自営業者は「自力思考」です。自分の頭、時間、手足を使ってお金を稼ぐからです。私自身、最も「自力思考」に頼っていた時は、時給900円の日雇いのアルバイトでした。日雇いの仕事は、翌日には収入はゼロリセットされます。この貧乏ラットレースを何年、何十年もやるのかと思ったら、人生をリセットしたい気持ちになりました。
一方で、億を稼ぐビジネスオーナーは「他力思考」を使っています。
詳しくはこちら。
>年収1000万円と1億円の人の違い、努力しているのは…(2020/02/15公開)
日々の生活を変え、人生も変える
これらのエピソードから、億万長者だからといって特別な行動をしているわけではないことが分かる。特に、感情のチューニングは心掛け次第で身に付けられるテクニックだ。日々の生活が変われば、人生もいつしか変化していくだろう。