うつ病は「心の風邪」ではなく、「心のがん」
駅のホームで一歩を踏み出しかけたとき、初めて自分の危うさに気づき、その2、3カ月後に転職をしました。辞めずに働き続けていたら、さらに深刻化して「うつ病」になってしまっていたかもしれません。
ベストセラー『うつヌケ』(KADOKAWA)で、うつ病からの復帰を描かれた田中圭一さんは、うつ病は「心の風邪」ではなく、「心のがん」だと表現されています。
うつ病に代表される心の病気は、初期治療が大切なのですが、実際には気づかれにくい場合が多く、死を招く危険性を秘めています。あなたにしかできない仕事なんて本当はありません。
総理大臣の仕事ですら、代わりが利きます。入社3年経たずに辞めても転職できる会社はいくらでもあります。
遠慮せず、判断力のあるうちに休む勇気、逃げる勇気を持ってください。死んでしまっては元も子もありませんから。特に、過労死のリスクが高まると言われる月平均80時間以上の残業をしている方は、要注意です。