会議の雰囲気は「共感」するだけで変わる?

進行中は常時「共感」を示しましょう。「ああ、あるねえ!」「これ、困るよね! 他にも感じている人いる?」と言いながら付箋を集めると、参加者の積極性がアップします。「これは気づかなかったな!」と、驚きを示すのも良い方法。

意見が賞賛されることで納得度が増します。問いかけ方も重要です。「会 議のあるべき姿はどういうもの?」とそのままフラットに聞くだけでは場が活性化しません。

「こんな会議が最高、って思えることを教えて!」など、ワクワク感を喚起し、活気ある場をデザインしていきましょう。場作りには、笑顔も欠かせません。今一つ良い意見が出てこないときでも笑顔で元気よく盛り上げましょう。心から笑顔ができない方は「ビジネス笑顔」で大丈夫です。

と言っても、普段は仏頂面なのに会議だけ笑顔、というのも不気味です(笑)。そのため私は、日頃から笑顔でいるよう努力しています。これは、ファシリテーションの手前にある、コミュニケーションスキルのトレーニングとも言い換えられます。

コミュニケーションは、原則一対一。ファシリテーションは一対多、もしくは多対多。言うまでもなく後者のほうが上級編です。日々のコミュニケーションは、会議を回すための「基礎レッスン」と捉えましょう。