投資の基本ですが、なるべく安い値段で買って、高く売る。

まぁ投資だけじゃなくビジネスの世界では、これが当たり前のことになっていますよね。

ただし、投資をする対象の価値がわかれば、今の値段がどれだけ高いのかが分かってきます。

とても安いように見えて、それでも割高なのか?

すごく高いように見えて、それでも割安なのか?

価値が分からなければ、見た感じで価値を決めてなくてはいけなくなってしまいます。

だから今回は価値とは何かということについて話していこうと思います。

価値とは?

投資での価値というのは、儲けられるだろう利益と、リスクを天秤にかけた時に、その価値が決まります。

投資をしていくためには、その投資対象の物の価値を知らないと絶対に投資をしてはいけません。

価値がわからないのに投資をしているという事は、例えば株ならその銘柄のことを調べてるかもしれませんが、適当に投資をしている人と同じということになります。

だから、価値を知る方法を今日は学びましょう。

少し考えてみよう

価値を考える前に、例えばあなたが100万円を手に入れたとします。

あなたは投資でお金を増やしていこうと考えています。

そんな時に、いろいろ調べたら、定期預金、不動産投資、外貨預金、株式投資などたくさんの選択肢が見つかったとします。

投資と言う目線で見たときに、コストや手間、最低投資額、投資先が有望かどうかの見極めやすさを考えると、100万円を増やしていくのなら株式投資がいいと思います。

利回りの考え方

資産が1年間に生むお金の率を、利回りと呼んでいます。

年利5%の金融商品があったとすると、100万円を預けたら、毎年5万円入ってくる事を意味しています。

投資をするときには、投資金額から毎年いくらの利益を得たいかを考える必要があります。

そして、利回りの求め方というのは、毎年の利益から資産を割ったものになります。

定期預金や不動産投資、株式投資の利回り

定期預金の金利は0.03%くらいですね。

だから100万円を1年間貯金しても、年間で300円しかもらえない計算になります。

それでは投資をして利益を得ようと思っても、300円では意味がなくなってしまいますよね。

そして、不動産投資でも考えてみましょう。

不動産投資でマンションを買って、人に貸して賃料を取る場合にはおおよそですが6%から9%程度の利回りを求めるのが一般的になっています。

株式投資について考えてみましょう。

株式投資の平均的な利回りは、歴史的に考えてみると大体5%から9%程度になっています。

ちなみに1900年から2002年までの約100年間の日本の株式市場の平均の利回りは、8.8%だったと数字が出ています。

このようにして、世の中にはたくさんの資産があって、それぞれ利回りが異なっています。

今挙げた中では最も利回りが大きい不動産に投資するのが有利に思いますね。

しかし、そう簡単にはいかないんですね。

それはいったいなぜなのでしょうか?続きを話していきます。

不動産投資の利回りが6%から9%の理由

実は利回りの違いというのは、リスクの大きさを反映しています。

だから、年利10%という商品があったとしても、利回りが高いからといって飛びつく事はお勧めしません。

例えば不動産で考えると、様々なリスクを抱えています。

借りてくれる人がいなくて空室になるリスクを必ず考えなければいけない
売れないリスク(流動性リスク)
年数が経過すれば経過するほど不動産の価値が下がるリスク(価値劣化リスク)

このようなリスクを合わせて考えると、この不動産に投資するのは6から9%位が妥当な1周だろうと市場に参加する人々は考えているのです。

期待利回り

みんなが期待している利回りのことを期待利回りと呼びます

「期待利回り」がとても大事な言葉です。

もしも不動産を買う人は、9%位の利回りは期待していると考えているわけです。

だから逆の考えもできるわけです。

9%の利回りが得られないなら、そんな不動産は買わないよとなるわけですね。

そしてみんながそんなふうに考えると、9%の期待利回りが得られる水準に落ち着くようになります。

いろいろな投資のリスク

投資対象、期待利回り、リスクの順に書いていこうと思います。

その投資対象のおおよその、リターン率を書いています。

投資対象によってはこのリターンにならないこともあるので、投資対象を探すときには十分に検討するようにしましょう。

・定期預金 0.1% 銀行破綻
・国債 1.25% インフレ
・外貨預金 3% 為替変動
・株式投資 6% 景気や業績の悪化
・不動産投資 9% 空室、流動性の低さ
・消費者金融 29% 貸倒れ
・企業再生ファンド 30% 倒産・破産

不動産価格と、株の適正価格が簡単にわかる

株でも不動産でも、適正な価格を求めることができます。

しかもとても簡単です。

なので、計算の方法だけ知っておくようにしましょう。

不動産を買うときには、利回りと、推測された家賃等の賃料が書かれています。

そして、不動産価格の適性が求められるのです。

例えば、7万5000円の家賃の部屋があったとします。

12か月分で90万円が家賃収入になります。

そして期待利回りが9%として計算すると、次のようになります。

不動産価格=90万円÷0.09=1000万

だから月の家賃が75,000円で、9%の利回りがある物件の適正価格は1000万円ということがわかります。

これには、税金とか、手数料は含まれていないのでやや高めの期待利回りを設定しています。

もしも不動産を買う機会等があったときには、適正価格を算出してみて下さい。

適正価格よりも大幅に金額が安くなっていたり、高すぎる物件などは注意してみて下さい。

株の価値もわかる

株式投資の方が専門なので、こちらの説明をしていきます。

計算しやすいように数字を揃えていきますが、毎年1000円の利益が出ると考えられる株があったとします。

その期待利回りが7%であればその株の妥当な価格はいくらになるんでしょうか?

先ほどと同じ様になりますが妥当な株価を求めるには、次のような計算式になります。

妥当な株価=毎年の利益(1000円)÷0.07%=14,285円

このような計算をしてみると、どのくらいの売り上げの伸びと会社の成長性があるのか?それと配当の金額はいくらなのか?(いくらになりそうなのか?)

このような計算をしてみると、7%という数字は探すのが難しい数字ではありません。

自分が持っている株は一体どのくらいの水準が妥当なのか計算してみて下さい。

注意すること

業界全体が下がっていて、利益が全然ない会社の場合、利回り自体が1%などの場合、とんでもない大きい金額になることもありますが、それは投資対象外として避けるべきです。

適正な水準として、年間利益の5倍から15倍程度が投資には適しているでしょう。

そして、配当利回りだけで計算すると、とんでもない低い金額になってしまうので、会社の成長性などを加味して計算してみて下さい。

まとめ

株価が値上がりしてしまっても、実際まだまだ安い銘柄というのはいっぱいあります。

これは適正な価格をみんな知らないので、特に投資初心者さんたちは、迷ってしまうところですよね。

そして赤字で配当金がなく、成長性がわからないときにはこの計算式が使えなくなってしまうので、そんな銘柄は外すべきです。

やはり大企業であること、安定して毎年のように配当が出ていることなど安定的な会社で、適正な価格が出るようになっています。

あなたも自分で計算してみてはいかがでしょうか?

今日も読んでいただきありがとうございました。(提供:Investing.comより)

著者:せんと