ETFとは上場信託投資のこと。上場株式と同じように気軽に売買できて、1本で分散投資できるため人気も高い。ここでは分配金利回りの高い銘柄TOP10ランキングを紹介。銘柄選びのポイントや注意点、ETFでの投資をしていく際におすすめな証券会社なども解説していこう。

目次
1,国内ETFの3つの特徴――初心者にもわかりやすい商品性
2,国内ETFを選ぶ3つのポイント――同一指数連動の銘柄選びで迷ったら?
3,国内ETFの高分配金利回りランキングTOP10
4,購入するときの3つの注意点――短期・長期銘柄の使い分けと取引手数料など
5,国内ETFを購入するのにおすすめのネット証券3社――SBI、楽天、auカブコム
6,国内ETFは商品性がシンプルで初心者にもわかりやすい

1,日本国内ETFの3つの特徴――初心者にもわかりやすい商品性

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(画像=Stockwerk-Fotodesign/stock.adobe.com)

ETFはExchange Traded Fundの頭文字を並べた名称。日本語では上場投資信託と呼ばれ、証券取引所に上場している投資信託である。2020年7月現在、世界中で取引できるETFは東証だけでも246銘柄ある。まずはETFという商品を理解するために、どのような特徴があるのかを最初に確認しておこう。

特徴1,リアルタイムの価格で売買できる

国内ETFは東京証券取引所で売買されているため、価格が時々刻々と変わり、その価格は一般の株式と同じように、逐一公表されている。証券取引所の立会時間中にETFの売買注文を出すと、約定次第、買付価格が決定する。成行でも指値でも注文可能だ。

それに対して、投資信託の基準価額の見直しは深夜の1日1回だけであるため、何時に注文を出しても深夜に決定する一律の基準価額になってしまう。

この点が国内ETFと投資信託のもっとも大きな違いだ。

特徴2, 対象指標の値動きを見れば、連動するETFの値動きがわかる

国内ETFには、いずれも対象指標が設定されており、その指標の値動きに連動するように運用されている。日本の代表的な指標は新聞やテレビの経済ニュース、証券会社のマーケット情報などで報道される。そのため、これから購入する国内ETFあるいは保有する個別のETFの値動きをわざわざ確認しなくても、報道されている対象指標の値動きを見れば、おおよその見当がつく。

日本国内の指標に連動するだけに、国内ETFは値動きが実感値を持って捉えやすく、購入や売却などの投資判断を下しやすい。多忙でじっくり投資判断に時間をかけられない人にとっても、国内ETFは賢い選択といえるだろう。

特徴3,1口でも分散投資効果がある

投資信託や国内ETFは複数の銘柄でポートフォリオを組んで運用する。このポートフォリオは投資運用会社が、幅広い投資対象や資産から目的に合った銘柄を厳選して組成。そのため一つのファンド、もしくは1口だけでも分散投資効果がある。

投資の基本は一つの資産に資金を集中させず、資金を分散させてリスク分散することである。しかし、自分で個別銘柄だけでポートフォリオを組むことは資金的にも時間的にも負担が大きく、投資の初心者やには難しい。

投資経験が浅く資金の少ない人でも、少額で1口から購入できて、分散投資までできる国内ETFは、比較的安全な投資商品の代表だといえるだろう。

2,日本国内ETFを選ぶ3つのポイント――同一指数連動の銘柄選びで迷ったらコストやリターンに注目する

ETFに興味をもった段階で、連動させたい対象指標や投資対象、投資資産などから、ETFのカテゴリーを絞り込むことは比較的簡単だ。しかし、同じカテゴリーに属する複数の銘柄の中から、どれを選ぶべきか判断できないことがある。

例えば、日経平均株価やTOPIXなど、日本を代表する株価指数が対象指標となっている国内ETFには、類似する銘柄が非常に多い。そんな、国内ETFの銘柄選びに困った時に役立つように、どのような基準で自分が投資する1本を選ぶとよいか、3つのポイントに絞って紹介しよう。

注目ポイント1,信託報酬が安い銘柄を選ぶ

運用会社がファンドを組成して運用・管理するための費用が信託報酬だ。これは毎年支払わなければならない銘柄固有の固定費であり、保有する期間が長くなれば長くなった分だけ支払う回数が増えてしまう。リターンを少しでも多くするには、運用にかかるコストを抑えることが重要だ。そのためには国内ETFの信託報酬は安いほどよい。

プロが銘柄を厳選して組成するアクティブ型投資信託に比べて、インデックス型投資信託の一種であるETFは信託報酬が低めに設定されている。国内ETFの信託報酬は0.066%(税込)~1.07%(税込)であり、0.3%~0.5%の信託報酬が比較的多い。

同じ指標を対象とするファンドは値動きも似通っている。どちらがよいか迷ったら、真っ先に信託報酬をチェックして、より安い信託報酬の銘柄を選ぶとよいだろう。

注目ポイント2,分配金利回りやトータルリターンの高い銘柄を選ぶ

一部のレバレッジ型あるいはインバース型ETFを除いて、大半の国内ETFは長期保有向きの商品だ。国内ETFを保有する主な目的は、長期にわたってインカムゲインでコツコツ資産を増やすため、あるいはファンドの成長に合わせてETF価格が高くなってから売却し、売却益を得るためのいずれかである。

ファンドの運用によって得られた売買益から、経費を除いた利益は全額、投資家の保有口数に応じて分配される。これが分配金=インカムゲインになる。

分配金利回り(%)=一口当たりの分配金÷国内ETF価格

上記のように算出される分配金利回りは、株式の配当金利回りに相当するもので、投資家の受け取る分配金が、国内ETFの市場価格を占める割合を表す。この分配金利回りが高いほど、受け取ることができる分配金も多くなる。

そのため、インカムゲインを目的とした国内ETF投資では、分配金利回りのより高い銘柄を選ぶとよいだろう。

注目ポイント3, 流動性が高い銘柄かマーケットメイカーが参加する銘柄を選ぶ

流動性が高い、つまり出来高や売買代金が多い国内ETFを選ぶべき理由は大きく分けて2つある。

一つは流動性が低いと、万が一現金が必要になって売却するときに、売りたい価格で買い手がつかず、悪い条件で価格が決まってしまうリスクがある。流動性が高ければ、希望するタイミングに希望する価格で売買できる可能性が高くなるのだ。

もう一つの理由は、流動性が高いETFであれば、需給関係によって決まる市場価格と、ファンド本来の基準価額(一口当たりの純資産価格)の乖離が広がりにくいからだ。仮に市場価格と基準価額に乖離が生じても、機関投資家が裁定取引を行って、早期に乖離が解消される可能性がある。

国内ETFは、もともと対象指標の値動きと同等の値動きになるように運用されているファンドである。そのため、市場価格と基準価額が乖離することで、対象となる指標との収益率まで乖離する状態は好ましくない。米国ETFほど成熟していない日本国内ETF市場の流動性問題を解決する目的で、日本のETF市場には2018年7月からマーケットメイク制度が導入されている。そのため、マーケットメイカーの参加を確認してから銘柄選択の最終判断を下してもよいだろう。

流動性が低くなると、マーケットメイカーが多くの注文を継続的に出すことで流動性が調整されるため、個人投資家が不本意な条件で売買するリスクを低減できる。

3,日本国内ETFの分配金高利回りランキングTOP10

上述の銘柄選びのポイントにも触れたように、長期投資を目的とした国内ETF銘柄では、分配金利回りも重要な選択基準の一つである。ここからは東証に上場する国内ETFの中から、分配金利回りが高い銘柄TOP10をランキング形式で見ていこう。

各銘柄の分配金利回りとともに、直近1年間の1口当たり分配金総額や信託報酬なども併記するので、上位10銘柄で比較してほしい。

高分配金利回りランキングTOP10!

順位 銘柄名<コード> 分配金
利回り
1口当たり
分配金
信託報酬
(税込)
最低買付金額
1 NEXT FUNDS銀行
(TOPIX-17)上場投信<1631>
14.60% 888円 0.352% 6,080円
2 NEXT FUNDS運輸・物流
(TOPIX-17)上場投信<1628>
8.34% 1,082円 0.352% 1万2,970円
3 日経300株価指数連動型
上場投資信託<1319>
7.25% 22.129円 0.572% 30万5,000円
4 上場インデックスファンド
新興国債券<1566>
5.44% 2,416円 0.495% 4万4,400円
5 NEXT FUNDS新興国債券・
J.Pモルガン・エマージング・
マーケット<2519>
5.00% 52.1円 0.209% 1万410円
6 東証銀行業株価指数連動型
上場投資信託<1615>
4.91% 5.8円 0.242% 1万1,800円
7 NEXT FUNDS日経平均
高配当株50指数
連動型上場投信<1489>
4.58% 1,265円 0.308% 2万7,580円
8 上場インデックスファンド
アジアリート<1495>
4.57% 436.2円 0.710% 9万5.400円
9 iシェアーズ 米ドル建て
ハイイールド社債ETF
(為替ヘッジあり)<1497>
4.51% 103円 0.638% 2,281円
10 上場インデックスファンド
豪州リート
(S&P/ASX200 A-REIT)
<1555>
4.46% 55.8円 0.495% 1万2,510円

※取引所グループホームページ「東証マネ部/ ETF銘柄リスト」を参照

第1位,NEXT FUNDS銀行(TOPIX-17)上場投信<1631>

野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDSシリーズのファンド。対象指標はTOPIX-17銀行指数。東証一部上場銘柄のうち、銀行業に分類される企業だけで構成されている株価指数。

売買単位は1口で、最低買付金額は6,080円である。

構成比の上位3銘柄(2020年7月21日現在)は、25.84%を占める三菱UFJFG<8306>、19.13%の三井住友FG<8316>、16.86%のみずほFG<8411>の3銘柄であり、全体の61.83%を占める。

※マーケットメイクあり

第2位,NEXT FUNDS運輸・物流(TOPIX-17)上場投信<1628>

野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDSシリーズのファンド。本ETFが連動を目指しているTOPIX-17運輸・物流指数は、東証一部上場銘柄のうち、陸運業、海運業、空運業、倉庫・運輸関連に分類される銘柄で構成されている。

売買単位は1口であり、最低買付金額は1万2,970円となる。

構成比上位3銘柄(2020年7月21日現在)は、JR東<9020>12.58%、JR東海<9022>12.54%、JR西<9021>4.77%である。

※マーケットメイクあり

第3位,日経300株価指数連動型上場投資信託<1319>

野村アセットマネジメントが運用管理しているファンド。対象指標である日経株価指数300は、東証一部上場銘柄のうち、業種分散や流動性を考慮した、株式市場を代表する主要300銘柄を時価総額で加重平均した株価指数である。

売買単位は1,000口になっているので、2020年7月22日終値ベースの最低買付金額は30万5,000円となり、やや高め。

ファンド組入銘柄上位3銘柄(2020年7月22日現在)は、第1位トヨタ自動車<7203>で5.20%、第2位ソフトバンクグループ<9984>で3.18%、第3位キーエンス<6861>2.66%である。

※マーケットメイクあり

第4位,上場インデックスファンド新興国債券<1566>

日興アセットマネジメントによって運用管理されているファンド。バークレイズ・キャピタルが算出する株価指数を円換算した指数が対象指標となっており、一定の基準を満たす新興国の国債で構成されている。分配金の分配は年6回、直近1年間の1口当たりの分配金総額は2,416円である。

売買単位は1口、最低買付金額は4万4,400円。

マーケットメイカーは取引に参加していないが、ファンドの基準価額と市場価格の乖離(前日市場価格÷前日基準価額を1口あたりに換算した値の割合)が2020年7月22日現在で-0.07%と非常に小さいのが特徴。

第5位,NEXT FUNDS 新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信<2519>

野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDSシリーズのファンド。このETFは、J.P.モルガン証券が算出する株価指数、J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスを円換算した指数との連動を目指している。本対象指標は、J.P.モルガン証券が公表しているエマージング諸国(高い経済成長が見込まれる新興国群)発行の米ドル建ブレディ債、ローン、あるいはユーロボンドで構成されている。

分配金は年2回、直近1年間の1口当たり分配金総額は52.1円。売買単位は10口なので、最低買付金額は1万410円となる。

信託報酬は0.209%(税込)であり、国内ETFの中でも、信託報酬が安めの銘柄に分類される。

※マーケットメイクあり

第6位,東証銀行業株価指数連動型上場投資信託<1615>

野村アセットマネジメントにより運用管理されているETF。東証一部上場銘柄のうち、銀行業に属する銘柄を対象とした株価指数「東証銀行業株価指数」への連動を目指す。本対象指標は、東京証券取引所が算出しており、TOPIXを補完する指数の一つである。

売買単位は100口、最低買付金額は1万1,800円である。

構成比の上位3銘柄はメガバンク3行で61.76%(2020年7月22日現在)を占めており、第1位三菱UFJFG(25.81%)、第2位三井住友FG(19.11%)、第3位みずほFG(16.84%)となっている。

※マーケットメイクあり

第7位,NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信<1489>

野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDSのファンド。対象指標は、日経平均株価を構成する銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄で構成される配当利回りウェート方式の「日経平均高配当株50指数」である。

分配金は年4回、直近1年間の1口当たりの分配金実績は1,265円。売買単位は1口、最低買付金額は2万7,580円である。

2020年7月21日現在のファンド組入上位3銘柄は、4.27%のNTTドコモ<9437>、3.84%の伊藤忠商事<8001>、3.82%の武田薬品<4502>となっている。

※マーケットメイクあり

第8位,上場インデックスファンドアジアリート<1495>

日興アセットマネジメントが運用管理するファンド。FTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数を円換算した指数への連動を目指した不動産ETFである。

売買単位は10口であるため、最低買付金額は9万5,400円となる。分配金は年4回、直近1年間の1口当たりの分配金総額は436.2円。

構成銘柄は、シンガポール籍外国投資信託、日興AM・ストレイツ・トレーディング・アジア(除く日本)リート、シンガポールドル建受益証券が中心となっている。

第8位,iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)<1497>

ブラックロック・ジャパンが運用管理するファンド。対象指標はMarkit iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数。本指数は先進国の法人が発行する米ドル建て債券で構成されており、いずれの構成銘柄もフィッチ、Moody's、S&Pのうち1社以上から格付けを取得している。米ドル建てで流動性のあるハイイールド債を広範にカバーしているのが特徴。

ファンドの基準価額と市場価格との乖離率は0.08%で近似している。

売買単位は1口、最低買付金額は2,281円で、分配金は年4回、直近1年間の1口当たりの分配金総額は103円。

第10位,上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A REIT)<1555>

日興アセットマネジメントが運用するファンド。本ETFの対象指標であるS&P/ASX200 A-REIT指数は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するREITインデックスであり、オーストラリア証券取引所のREITの値動きを代表する指標。REIT価格を調整後の時価総額比率で加重平均したものを指数化し、円換算している。

売買単位は10口、最低買付金額は1万2,510円になる。分配金は年6回、直近1年間の1口当たりの分配金総額は55.8円である。

4,日本国内ETFを購入するときの3つの注意点――短期・長期銘柄の使い分けと取引手数料など

国内ETFの購入にあたっては、目的に応じてETFを使い分けながら、取引手数料や売買単位を確認してから注文を出してほしい。

注意点1,短期向きと長期向きの銘柄を使い分けること

国内ETFには、長期投資向けの一般的なETFと、短期投資向けのレバレッジ型とインバース型ETFがある。レバレッジ型とインバース型ETFは短期間に対象指標の2倍、3倍もの収益率を目指して運用されており、信託報酬も一般的なETFよりやや高めに設定されている。

長期保有することで、値上がり益が平準化されてしまうのに加えて、コストも増加するので、レバレッジ型とインバース型ETFは、短期保有を前提に購入したほうがよい。

最初に、長期保有によってゆっくり資産を増やすのか、短期保有によって効率よく利益を出したいのかを見極めて、目的に合った国内ETF銘柄を選ぼう。

注意点2,銘柄によって異なるので、必ず売買単位のチェックをすること

国内ETFは売買単位が1口単位の銘柄が多いが、10口や100口、1,000口の売買単位の 銘柄もある。1口と10口、あるいは100口、1,000口などの買付金額では必要資金の桁が変わってくる。

銘柄選択の時点で売買単位を必ず確認して、予算に見合った買付金額の銘柄を選ぶようにしよう。

注意点3,取引手数料が無料のETFがないかをチェックを忘れない

国内ETFは信託報酬が低いため、低コスト運用が可能な商品だ。さらにネット証券によっては、国内ETFの一部銘柄の現物取引手数料と信用取引手数料を恒久的に無料にしている。

より低コストに国内ETFを運用することができるので、手数料無料銘柄の中に、購入できそうな銘柄がないかどうかを必ずチェックしよう。

5,国内ETFを購入するのにおすすめのネット証券3選――SBI、楽天、auカブコム

上述のように、ETFの取引をするならば取引手数料が少しでも抑えられるネット証券がよいだろう。主要5社のETFと手数料無料の状況については下記の通り。

ネット証券の国内ETF手数料無料銘柄数の比較

証券会社名 サービス名称 無料国内ETF対象銘柄数
SBI証券
(2020年4月20日現在)
国内ETF 
取引手数料無料
現物取引104銘柄 信用取引全銘柄
楽天証券
(2020年2月26日現在)
手数料無料ETF 現物取引103銘柄 信用取引103銘柄
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
(2020年7月22日現在)
フリーETF 100銘柄 信用取引全銘柄

SBI証券、楽天証券、auカブコム証券のネット証券3社では、国内ETFの現物取引において、対象銘柄の取引手数料が無料になる。その上、国内ETFの信用取引では、SBI証券とauカブコム証券なら全銘柄が取引手数料無料、楽天証券でも103銘柄の手数料が無料。

低コストが大きなメリットの国内ETF投資を、さらに低コスト化することができるので、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券3社を活用するのがおすすめだ。これらネット証券3社のサイトでは、国内ETFの商品性や魅力などについても詳しく解説されているので、国内ETF投資を始める際には参照するとよいだろう。

6,日本国内ETFは商品性がシンプルで初心者にもわかりやすい

国内ETFには、対象指標と同等の値動きをする、立会時間中ならいつでもリアルタイムで売買できる、少額でも分散投資効果が得られるという魅力がある。

投資に不慣れな人にとっては、

・手元資金が十分でなくても少額投資できる銘柄がある
・投資に関する専門知識がなくても対象指標を選べば購入できる
・個別銘柄の調査や分析をする必要もない

といった理由から比較的気軽に投資を始められる。投資を始めるなら、低リスクでじっくり時間をかけて資産を増やすことができる国内ETFはよい選択肢になるはずだ。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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