投資にリスクはつきものですが、リスクはなるべく少ない方がいいですよね。何事もやってみないとわからないとはいえ、大きなリスクはやはり負担です。

この記事では、低リスクで始められる投資方法をご紹介しながら、投資に慣れた頃にチャレンジしたい投資方法なども合わせてお伝えしていきます。

低リスクで始められる投資方法

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(画像=lovelyday12/stock.adobe.com)

投資初心者でも安心して始められる低リスクの投資方法を5つご紹介します。低リスクのタイプは、元本割れの危険性が少ないのがメリットです。リターンは少しでもいいからリスクは取りたくない人に適しています。

定期預金

定期預金は、元本保証されているため今あるお金をしっかり確保したい人に適しています。万一、銀行が破綻したとしても、ペイオフ(預金保険制度)によって1,000万円までは預金と利息が保証されているので安心ですね。

また、1度預けた定期預金は、原則満期までの一定期間引き出すことができません。しかし、引き出せないからこそ、うっかり使ってしまうこともありません。

普通預金よりも金利が高く設定されていますが、今の超低金利では大きなリターンは期待できません。

金投資

株式や債券のようなペーパー資産ではなく、金のような実物資産は、不動産と同じように無価値になることがほぼありません。また、万一日本円の価値が低下したとしても、資産としての価値を維持しやすいともいえます。

ただし、金を保有していても利息や配当を生むわけではありません。

おつり投資

おつり投資は、いつも通り買い物をしてクレジットカードや電子マネーで支払うだけで、その端数を自動的に投資できるサービスです。1度設定しておくと、その月のおつりが自動で投資資金として回される仕組みのため、まったく投資をしたことがない人に適しています。

おつりの運用はリスクやリターンの許容度に応じて選ぶことができ、世界中の株式や債券など広く分散投資することができます。

ポイント投資

ポイント投資の原資となるポイントは、クレジットカードなどでたまったポイントを使用します。現金を使わなくても投資を始められるため、絶対に損をしたくない、現金を減らしたくないという人に適しています。万一、失敗しても心理的負担が少ないのではないでしょうか。

ポイントは、普段の買い物だけではなく、公共料金の支払いや携帯電話の料金もクレジットカードで支払うと貯まりやすくなります。まずは、現金を使わずに投資を始めてみたい人に適した投資方法です。

国債

国債は国が発行している債券で、政府の元本保証があります。1万円から購入でき、発行から1年経過すればいつでも購入金額の一部または全額を途中換金することもできるため、定期預金感覚で始められます。万一、金利が下落したとしても、年利0.05%の最低金利保証があるため安心です。

投資に慣れてきたらチャレンジしたい投資方法

次にご紹介するのは、リスクを避けたい投資方法に慣れてきたらチャレンジしたい投資方法です。

投資信託

投資信託は、投資のプロに運用を任せるため、売却や購入のタイミングを計ることなく運用できるため投資初心者に適しています。ネット証券を利用すれば100円から始められるのも安心ですよね。さまざまな地域や種類の投資対象を組み合わせて作られているため、自然と分散投資にも繋がります。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは、お金を必要とする人と、お金を貸したい人を結びつけるマッチングサービスです。1万円から始めることができ、利回りが高い傾向にあります。しかし、借り手が返済不可能に陥ることもあり、リスクが伴います。

ETF(上場投資信託)

ETFは、上場している投資信託のことをいい、株式と同じように証券取引所を通じて取引をおこないます。価格変動のタイミングが1日1回の投資信託に比べ、ETFは常に価格が変動しているため、マーケットを見ながら売買をおこないます。また、一般的な投資信託より各種手数料が安い傾向にあります。

投資初心者には不向きな投資方法

比較的低リスクの投資方法を見てきましたが、ここからはリスクを嫌う投資初心者には向いてない投資方法をご紹介します。

株式

上手に運用できれば大きなリターンを得られる株式ですが、有望な投資先を見極める必要があるため、投資初心者にはやや難しいでしょう。また、企業の業績によっては株価が下がって損をすることもあります。低リスクな投資を望む人にとってはややリスキーだといえます。

FX

安くなったタイミングで外国の通貨を購入し、価値が上がったタイミングで売却して為替差益で利益を得ていくのがFXです。

少額から始められ、短期間で大きなリターンを得る可能性がある一方で、わずかな為替変動でも大きな損失が出ることがあります。

仮想通貨

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、インターネット上だけでやりとりする通貨のことをいいます。

安い時に買い、高い時に売るといった手法で利益を得ていきますが、価格の変動が大きいためハイリスク・ハイリターンな投資方法だといえます。

不動産投資

ワンルームマンションや戸建て住宅などを購入して貸与し、家賃収入を得るのが不動産投資です。

家賃収入が得られることや、不動産が値上がりすれば売却益が得られるなどメリットも多いです。しかし、空室による収入減や自然災害での倒壊など、さまざまなリスクをはらんでいます。

投資初心者はつみたてNISAがオススメ

低リスクで始められる投資方法やハイリスクな投資方法まで見てきましたが、なるべくリスクを抑えてコツコツ増やしたいなら「つみたてNISA」がオススメです。その理由を3つお伝えします。

長期運用ができる

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資に適した投資信託を金融庁が厳選しています。ネット証券を使えば100円から始めることができ、最長20年間コツコツ積み立てることが可能です。

つみたてNISAは最長20年間という長期にわたって運用できるため、価格の変動があったとしてもリスクが小さくなる傾向があります。なるべくリスクを抑えたい人に適しているといえるでしょう。

運用益が非課税

つみたてNISAの非課税枠は毎年最大40万円です。それが最長20年続くので最大800万円の投資元本で得られた運用益が非課税となります。通常、日本では投資で得た利益に対して20.315%の利益がかかります。これがゼロになるのは大きなメリットです。

分散投資ができる

投資のリスクと上手につきあうには、投資の時期や投資先を分散することが大切です。つみたてNISAは、さまざまな地域や種類を組み合わせた投資商品を選べるので、少しの金額でも分散投資をおこなうことができます。

また、同じ金額でコツコツと積み立てて購入するため、時間の分散が可能になり、1度に購入するより購入価格を抑えることもできます。

投資を始めるならまずは低リスクのものからチャレンジしよう

資産を増やしたいと思っているからこそ、リスクは極力避けたいものです。低リスクのポイント投資や国債から始めてみると心理的負担も少ないでしょう。

投資の楽しさがわかってくれば、リスクを理解しながら投資信託や株式にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

文・ことりえ
所属・ファイナンシャルプランナー 
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有 

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