7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて8月中旬でほぼ終わりとなりました。第1四半期決算では新型コロナウイルス感染拡大を受けて期初時点で通期の業績予想を未定としていた企業でも業績予想を発表するところが随分と増えましたが、従来から業績予想を発表していた企業ではまだ第1四半期ということもあって予想を据え置くところが目立ちました。
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(画像=PIXTA)
しかし、そうしたなかでも通期の業績予想を見直した企業もあります。そこで今回は通期の業績予想を上方修正した3月決算企業のなかから上方修正に踏み切ったことで減益幅が縮小した銘柄をピックアップしてみました。例えばダイキン工業(6367)では営業利益の見通しを1500億円から1700億円へと上方修正したことで前期比で43%を超える減益予想だったものが36%の減益予想となっています。
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(画像=マネックス証券)
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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