「投資を始めてみたいけれど、どうすればいいのかわからない」という女性もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、投資を始めるために必要な5つの勉強法をご紹介します。

投資を勉強して「金融リテラシー」と「投資マインド」を手に入れる

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(画像=PIXTA)

投資は男性やお金持ちがするものと思われがちですが、実は堅実な女性にこそ適しています。 今はネットでの情報収集が簡単になりましたし、投資初心者向けの本や雑誌もたくさんあります。ハードルが高く思える投資も、実は少し勉強すれば簡単にスタートすることができます。

投資の勉強をする時は、「金融リテラシー」を身につけることを意識してください。金融リテラシーとは、「お金に関する情報を理解するために知識を身につけ、お金と上手につきあうためのスキル」のことです。女性が一人で生きていく際のお金の不安や、老後の不安などを解消するためにも、金融リテラシーを意識しながら勉強を進めましょう。

また投資では、利益が出たり損をしたりするたびに一喜一憂しがちです。そうならないための「投資マインド」も勉強によって身につけることができます。

女性に向いている5つの勉強法

家事や育児、仕事と忙しい毎日を送っている女性でも簡単に投資を学ぶ方法は、以下の5つです。

  1. 投資関連の本を読む
  2. ネットで最新の情報を収集する
  3. マネー雑誌を読む
  4. 投資セミナーに参加する
  5. 証券会社で口座を開設する

これらの方法は、投資を学ぶ方法として王道と言えるものです。それぞれの具体的な勉強法について、確認していきましょう。

女性におすすめ 投資の勉強法1:投資関連の本を読む

投資を学ぶ方法として、投資関連の本を読むことはとても有効です。本で投資を学ぶメリットは、投資の基本やマインドを学ぶことができ、しかも何度も読み返すことができること。ここでは、筆者がおすすめする本をいくつかピックアップしてご紹介します。

・難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
(出版社:文響社 著者:山崎元・大橋弘祐)

・はじめての人のための3000円投資生活
(出版社:アスコム 著者:横山 光昭)

・数字オンチもへっちゃら! 文系女子の分かる!株の本
(出版社:ごきげんビジネス出版 著者:藤川 里絵)

・改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門
(出版社:アスコム 著者:竹川 美奈子)

・世界一やさしい 株の教科書 1年生
(出版社:ダイヤモンド社 著者:ジョン・シュウギョウ)

・初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の教科書
(出版社:東洋経済新報社 著者:鈴木 宏史)

これらは、投資初心者にもわかりやすく書かれている本ばかりです。まずは、お金を増やすための基礎を知ることから始めましょう。「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」から読み始め、投資信託や株式、不動産投資など興味のあるものに進んでください。 数字が苦手な女性は「数字オンチもへっちゃら! 文系女子の分かる!株の本」を読むと、「早く株を買いたい!」と思うこと間違いなしです。

女性におすすめ 投資の勉強法2:ネットで最新の情報を収集する

スキマ時間を有効に活用するなら、ネットを使って投資を学びましょう。育児の合間や通勤時間でも投資の知識を身につけることができます。ネットは、最新の情報を手に入れるのに適しています。ここでは、筆者がおすすめするサイトをピックアップしてご紹介します。

・やさしい株のはじめ方
https://kabukiso.com/

・やさしい投資信託のはじめ方
https://www.toushikiso.com/

・トウシル
https://media.rakuten-sec.net/

・会社四季報オンライン
https://shikiho.jp/

・みんなの株式
https://minkabu.jp/

・楽待
https://www.rakumachi.jp/

「やさしい株のはじめ方」「やさしい投資信託のはじめ方」では、株式や投資信託の基礎から学ぶことができます。

株式や企業の情報を収集するには、「トウシル」「会社四季報オンライン」「みんなの株式」を利用するといいでしょう。

「楽待」は不動産投資のサイトです。不動産投資の始め方や物件情報なども掲載されています。

女性におすすめ 投資の勉強法3:マネー雑誌を読む

市場や経済の情報を収集するにはネットが最も適していますが、マネー雑誌では今話題の会社や市場を深読みする特集が組まれています。 自分が読みたいところだけを選んで読むネットとは異なり、あらゆる情報が目に飛び込んでくるため刺激になったり、勉強になったりするのがマネー雑誌の魅力です。

女性におすすめ 投資の勉強法4:投資セミナーに参加する

投資を始めてみたけれど、本当にこれでいいのかと不安に思う人や、もっとステップアップしたいと思う人は、投資セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。投資セミナーは、お金の不安や投資の疑問を投資のプロに直接質問できる良い機会です。 株式投資や不動産投資など、1つの金融商品に特化した投資セミナーや、お金について幅広く学べる投資セミナーなどがあります。

女性におすすめ 投資の勉強法5:証券口座で口座を開設する

証券会社で実際に口座を開いてみるのもおすすめです。証券会社のホームページでは、証券口座がなくても投資初心者向けの動画や投資を学べるページが用意されています。 しかし、何事も「実践してみること」が一番です。 まずは証券口座の中を確認して、株式を売買するにはどうすればいいか調べてみましょう。

勉強を始める前にインプット!投資の種類と基礎知識

ここまで女性におすすめの投資の勉強法をご紹介してきましたが、ここからは投資の種類について解説していきます。自分に合う投資方法を見つける際の参考にしてください。

株式投資

会社は、資金を集めるために株式を発行して出資者を募ります。資金を提供した人のことを株主と呼び、株主の証明として発行されるのが株式です。株主は、会社が儲けを出せば配当金を受け取ることができ、株価が購入時より上がっているときに売却すれば売却益を得られます。

投資信託

投資信託は、運用の専門家が投資家から集めたお金を株式や債券に投資する金融商品です。運用はすべてプロが行うので、手間がかかりません。ただし、市場環境によって運用成績が変動するため、利益が得られることもあれば損をすることもあります。

債券投資

債券は、会社や国が資金を集める際に発行する借用書です。国が発行する債券は国債ですね。債券は返済義務があり、決まった利息を付けて投資家に返済されます。元本保証のある金融商品であることも債券の特徴です。

不動産投資

不動産投資は、マンションの1室やマンション1棟、戸建てなどを購入し賃貸に出すことで家賃収入を得る投資手法です。購入時よりも価格が上がっていれば、不動産を売却して売却益を得ることができます。また、家賃収入を生む資産として持ち続けることもできます。

長期投資と短期投資の違い

長期投資は保有した株などを長期で運用することをいい、時間の分散によってリスクを抑えることができます。短期投資は、保有している株式などが値上がりすれば、すぐに売却して利益を得る手法です。短期投資では短期間で利益が確定しますが、ギャンブル性が高くなります。

分散投資、集中投資の違い

分散投資とは、資金を株式や投資信託、債券など複数の金融商品に分散させたり、投資のタイミングを分けて投資を行ったりすることです。金融商品ごとに値動きが異なるため、リスク分散になります。集中投資とは、資金を1つの銘柄に集中して投資を行うことです。分散投資に比べると、ハイリスク・ハイリターンと言えます。

女性ならではの目線で投資を楽しむ

「投資をするからには利益を得たい」と思うのは当然ですが、「どの銘柄を選べばいいかわからない」という人もいらっしゃるでしょう。いきなり利益を追求するのではなく、女性ならではの目線で投資を楽しんでみてはいかがでしょうか。投資の楽しさがわかれば、銘柄選びは自然とできるようになりますよ。

好きな会社に投資してみる

銘柄選びで迷ったら、まずは好きな会社に投資してみましょう。応援したい会社や気になるサービスはありませんか?いつも身につけている肌着の会社や、よく利用するカフェを経営している会社の事業内容や業績を調べてみることから始めましょう。

株主優待を楽しんでみる

株式投資の楽しみの一つに、株主優待があります。株主優待は、会社が株主に対して「株を持っていてくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて贈るプレゼントのようなものです。優待内容は会社によって異なりますが、自社製品や優待券、QUOカードなどが一般的です。

株主優待を受けるためには、一定の株数を保有している必要があります。保有株数が多くなるほど、優待内容が充実するケースが多いです。

投資初心者が投資を始めるときに押さえておきたいポイント

「気になる会社の株を買ってみよう」「投資信託を購入してみよう」と思ったときに押さえておきたいポイントについて解説します。

投資できる資金を明確にする

万が一に備えて数ヵ月分の生活費を預貯金で準備しておき、投資は余剰資金で行うようにします。そのためには、毎月無理のない範囲で投資に回せる金額を明確にしておく必要があります。

どのくらい資産を増やしたいかを決めておく

やみくもに投資をするのではなく、「~年後までに~円まで増やしたい」という目標を持って投資をしましょう。例えば老後資金を貯める場合は、「65歳までに1,000万円を貯めるには、毎月いくら投資に回して、何%の利回りで運用できれば到達できるか」などを計算しておくことが大切です。

投資にはリスクがつきものと理解する

投資では、銀行預金のように元本は保証されていません。買値より価格が下がって、損をすることもあります。投資にはどのようなリスクがあるかを正しく把握し、リスクを分散することが大切です。

NISAを利用する

NISA(少額投資非課税制度)は、国が個人投資家を支援するためにできた制度です。本来なら利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAなら非課税です。一般NISAでは年間120万円まで投資することができ、非課税期間は5年間です。つみたてNISAは年間40万円までで、非課税期間は20年間です。

知識を身につけて投資を始めてみよう

家事や育児、仕事に忙しい女性が投資を始めるにあたっては、スキマ時間を有効活用して、本やネットで勉強を進めていきましょう。女性ならではの目線で投資を楽しむことができれば、金融リテラシーや投資マインドは自然と身につきます。ぜひ、投資を楽しみながら実践してください。

文・ことりえ
所属・ファイナンシャルプランナー
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有。

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