フリーウェイトトレーニングのうち、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3種目を「ビッグ3」といいます。これらフリーウェイトトレーニングのメリットは、まず大掛かりな器具を必要としない点です。最低限のバーベルとダンベルがあれば、誰にでも行えます。さらに、マシントレーニングとは異なり動作の軌道が固定されていないため、全身のあらゆる筋肉を鍛えられる利点もあります。

とはいえ、バーベルやダンベルには相当な重量があります。そのため、賃貸住宅の一室などをジムとして活用するには、床の強度の問題をクリアしたり、近隣への騒音や振動に配慮したり、さまざまな準備が必要となります。では、自宅にいながら「ビッグ3」で鍛えるためには、いったいどのように準備を進めればよいのでしょうか。

自宅にジムがある著名人と施設の紹介

ジム
(画像=studio-romantic/stock.adobe.com)

自宅にジムがある有名人は数多くいます。たとえば、お笑い芸人の小島よしおさんは、2015年には6DKで家賃23万円のマンションを4人でルームシェアしていました(2016年のご結婚後は奥さんと新居でお二人暮らしのようです)。ルームシェアで1人あたりの家賃を抑えつつ、本格的なジム設備が使い放題という環境はなかなかうらやましいものです。

少なくとも当時のトレーニングルームには、ルームランナーやラットプルダウン、ベンチプレスなどが確認できます。バーベルは床に降ろしたときに「ドスン」と大きな振動を生みますが、それ以外にも、ルームランナーなど振動が発生する器具はいくつもあります。こうした器具を設置するときは、やはり振動対策が必要になります。

小島よしおさんが住んでいたマンションでは、振動対策として床にジョイントマットを敷いていました。特に問題は起きていないようですが、よりハードなトレーニングをする方はそれ以上の対策が必要になるでしょう。

この例を参考に、「ビッグ3」が行える自宅ジムをつくる費用を考えてみましょう。

自宅ジムをつくるにはいくらかかる?

自宅ジムをつくる際の費用として、バーベルやダンベルといった器具の購入費用のほかに、部屋自体の防振・防音費用を考える必要があります。

「ビッグ3」に必要となるバーベルなど重量がある器具を保管する場合は、床の強度のチェック、そして必要に応じて補強も必要になるでしょう。ちなみに建築基準法では、「住宅の居室」の床の積載荷重は約180キログラム/㎡以上です。設置器具の重量にもよりますが、局所的に床に荷重が加わることを考えれば、念のため補強するに越したことはないでしょう。

床の補強も加味すると、自宅ジムの設置費用の概算は次のようになります。条件としては、フローリングの床を補強して、防振、防音用のマットを敷くものとします。参考となる価格は以下です。

  • 床補強:約1万2,000円/坪
  • バーベル:約3万円~
  • ベンチ:約7万5,000円~
  • ハーフラック:約9万5,000円~

自分1人でトレーニングする部屋ならばそれほど広くなくてもよいので、6畳くらいの部屋だとして、20~30万円程度あれば十分でしょう。

コロナ禍で注目、自宅のトレーニングジム化

コロナ禍により外出の機会が減ってしまった昨今、どうしても運動不足になりがちです。また、外出時にはマスクの着用が欠かせなくなりました。マスクを着用した状態でジョギングやウォーキングをすると息苦しいため、億劫になってしまっている人も多いでしょう。ジム通いも感染が心配なので気が進まないという意見もあります。

このような状況だからこそ、自宅ジムに注目が集まっています。外出することなく、筋力トレーニングと有酸素運動ができれば、自宅にこもっていても健康的に過ごせます。在宅勤務がこれまで以上に普及すれば、ますます自宅ジムの需要は高まるかもしれません。

忙しいビジネスパーソンにとって、時間は大切な資産です。ジムまでの移動時間を節約できることも勘案すれば、実質的な投資回収にそこまで時間はかからないでしょう。ジムに通うには、月額数千円から数万円のコストが必要になるからです。

自宅にジムをつくるには、決して数百万円ものコストはかかりません。この機会に、自宅で快適に「ビッグ3」で鍛えてみてはいかがでしょうか。(提供:JPRIME


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