たくさんあるFX会社の中で、外為ジャパンが気になる人もいるだろう。業界最狭水準のスプレッドや1,000通貨単位取引対応など、さまざまな特徴があるからだ。今回は、外為ジャパンのサービスの特徴やメリット・デメリットについて、わかりやすく解説する。
1,外為ジャパンの特徴は?
FX会社としての外為ジャパンには、どのような特徴があるのだろうか。簡単にまとめると以下のようになる。
スプレッドやスワップポイント、約定力など全体的にバランスの良い安定した環境
・スプレッドが狭く、キャンペーン中はさらに狭い
・取引ツールが使いやすい
・DMM.com証券運営で安心感がある
2,外為ジャパンの基本情報
ここからは同社の特徴を詳しく解説していこう。外為ジャパンの会社情報とFXサービスの取引ルールは、以下のとおりである。
外為ジャパンのサービス基本情報一覧(2020年10月16日現在)
会社情報 | 会社名 | 株式会社DMM.com証券 |
設立 | 2006年12月6日 | |
資本金 | 98億円 | |
自己資本規制比率 | 455.5%(令和2年9月末) | |
口座開設数 | 80万口座以上(令和2年8月)※1 | |
信託保全 | 100%信託財産保全 | |
口座 | 口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 | |
入出金・振替 | 入金方法 | 日本円 |
クイック入金手数料 (即時入金) |
無料(会社負担) | |
出金日数 | 銀行営業日当日の 15:00までに受け付けた ものについては、原則として 銀行翌営業日の処理 ※銀行営業日当日の 15:00以降に受け付けた ものは、銀行翌々営業日の 処理となる |
|
出金手数料 | 無料 | |
クイック入出金 提携金融機関数 |
全国約340の金融機関 | |
ツール・サービス | PC版取引ツール | 外為ジャパンFX PRO、 外為ジャパンFX PLUS、 発注版プレミアムチャート、 プレミアムチャート |
スマートフォン版 取引ツール |
モバイル取引ツール | |
取引 | 通貨ペアの種類 | 15通貨ペア |
最低取引単位 | 1,000通貨単位 | |
取引上限 | 通貨ペアにより、 1,000Lot~1万Lot ※1回あたりの 注文数量は100Lotまで |
|
レバレッジ倍率 | 最大25倍 | |
取引手数料 | 無料 | |
注文方法の種類 | ストリーミング、指値、逆指値、 IFD、OCO、IFO、FIFO |
|
スリッページ | ― | |
ロスカット アラーム機能 |
毎営業日クローズ時点で 証拠金維持率の判定を行い、 証拠金維持率が100%を 下回った場合に判定メールを送信 |
|
追加証拠金 解消期限 |
追証が発生した 翌営業日の4:59まで |
|
ロスカット 発動水準 |
証拠金維持率60%以下 | |
利益と課税 | 申告分離課税(20.315%) 雑所得 |
|
サポート体制 | ・電話 (冬時間は月曜7:00~土曜6:50、 夏時間は月曜7:00~土曜5:50まで) ・メール(365日受付) ・LINE(受付・回答時間は電話と同じ) |
外為ジャパンは、株式会社DMM.com証券が運営するFX会社だ。設立は2006年で、10年以上の実績がある。これからFX口座を開設する人で、長年の実績と大手ならではの安心感や信頼性を求める人は、有力候補になるだろう。
3,外為ジャパンのスプレットやスワップポイントは?
FX取引を行う際に重要なのが、スプレッドやスワップポイントなどの条件だ。外為ジャパンでは、どのように設定されているのだろうか?
外為ジャパンのスプレッド――業界最狭、他社と比べてもあまり広がらず安定性が高い
外為ジャパンのスプレッドを、同じくDMM.com証券が取り扱うDMM FXと比較してみよう。
・主要通貨ペア別スプレッド一覧表
外為ジャパン | DMM FX | |||
通常時 | キャンペーン | 通常時 | キャンペーン | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.1銭 | 0.2銭 | 0.1銭 |
ユ-ロ/円 | 0.5銭 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.3銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 | 0.6銭 | 1.0銭 | 0.6銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 | 0.4銭 | 0.7銭 | 0.4銭 |
NZドル/円 | 1.2銭 | 0.9銭 | 1.2銭 | 0.9銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 1.6銭 | 1.8銭 | 1.6銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 | 1.5銭 | 1.7銭 | 1.5銭 |
南アランド/円 | 1.0銭 | 0.8銭 | 1.0銭 | 0.8銭 |
ユ-ロ/米ドル | 0.4pips | 0.3pips | 0.4pips | 0.6pips |
ポンド/米ドル | 1.0pips | 0.6pips | 1.0pips | 0.8pips |
豪ドル/米ドル | 0.9pips | 0.4pips | 0.9pips | 0.4pips |
NZドル/米ドル | 1.6pips | 1.4pips | 1.6pips | 1.4pips |
米ドル/スイスフラン | 1.6pips | 1.5pips | 1.6pips | 1.5pips |
米ドル/カナダドル | 1.8pips | 1.6pips | 1.8pips | 1.6pips |
ユ-ロ/ポンド | 1.0pips | 0.8pips | 1.0pips | 0.8pips |
外為ジャパンとDMM FXのスプレッドは全く同じである。スプレッドでFX会社を検討している人は、どちらを選んでも違いはないだろう。
外為ジャパン・DMM FXともにスプレッド縮小キャンペーンを実施しており、2020年12月19日までは、通常よりさらに狭いスプレッドで取引ができる。通常時・キャンペーン時とも、2 社は似たようなスプレッドを提示している。
主要取扱通貨ペア別のスワップポイント
次に、スワップポイントを比較してみた。長期投資を考えているトレーダーは必ずチェックしておきたい。
・主要通貨ペア別スワップポイント一覧表
外為ジャパン | DMM FX | |||
買 | 売 | 買 | 売 | |
米ドル/円 | 7 | -10 | 7 | -10 |
ユ-ロ/円 | -11 | 8 | -11 | 8 |
ポンド/円 | 6 | -9 | 6 | -9 |
豪ドル/円 | 3 | -6 | 3 | -9 |
NZドル/円 | 3 | -6 | 3 | -6 |
スイスフラン/円 | -15 | 12 | -15 | 12 |
カナダドル/円 | 2 | -5 | 2 | -5 |
スワップポイントについても、2つのサービスはまったく同じだ。どちらで取引をしても、この領域での有利・不利はない。
4,外為ジャパンの4つのメリット
ここまで外為ジャパンの基本情報を見てきたが、同社でFX口座を開設するとどんなメリットがあるのだろうか?
メリット1,1,000通貨単位から取引ができる
外為ジャパンでは1,000通貨単位で取引ができるため、少額で始めたい初心者にも向いている。
FX取引は、1万通貨(=1Lot)での取引が一般的だ。例えば、1ユーロが120円の時にレバレッジをかけない場合、1万ユーロを取引するには120万円の証拠金が必要になる。
FXの初心者だと、1万通貨はハードルが高いと感じる人も多いだろう。1,000通貨ならその10分の1なので、始めやすいはずだ。
メリット2,平日24時間サポート
サポートが手厚いことも、外為ジャパンのメリットだ。サポートは、電話・メール・LINEで受けられる。電話とLINEは平日24時間、メールは365日受け付けている。
初心者は取引ツールの操作方法などで迷うことが多いので、深夜でも取引をしながら問い合わせができるサービスがあると心強い。
メリット3,スプレッドが狭い
前述のとおり、外為ジャパンのスプレッドは通常時でも狭いが、キャンペーン時にはさらに狭くなる。米ドル/円、ユーロ/円といったメジャーな通貨ペアも、有利な条件で取引できる。
特にデイトレードなどの短期トレードでは、スプレッドがトレードの明暗を分けることもある。少しでも狭いスプレッドを求めるなら、外為ジャパンを候補に入れておくとよいだろう。
メリット4,取引ツールが使いやすい
PC(Windows、Mac対応)・iPad版の取引ツール「外為ジャパン FX PRO」と DL版取引ツール(Windows、Mac対応)「外為ジャパンFX PLUS」があり、どちらも評価が高い。一覧性を重視した画面設計で、トレード中に必要な情報が操作パネルに凝縮されており、直感的に操作することができる。スマホでの取引ツールも、iPhone版アプリ、Android版アプリ、スマホWeb版の3種類が用意されており、画面表示はシンプルで見やすい。なお、外為ジャパンのツールは業界大手のDMM FXと同じツールを搭載している。
スマホアプリの操作性は良いが、テクニカル指標がiPhoneは7種類、Androidが9種類と少ない。為替ニュースの提供元も、グローバルインフォ社のみだ。スマホだけではなく、PCとの併用が必要になることを覚えておきたい。
5,外為ジャパンとDMM FXの違いを比較!取引ペア数や取引通貨単位など
前述のとおり、外為ジャパンとDMM FXはどちらもDMM.com証券が運営しており、スプレッド(通常時)・スワップポイントは同じだ。では、何が違うのだろうか。まずは一覧を紹介しよう。
外為ジャパン | DMM FX | |
通貨ペア数 | 15 | 20 |
取引通貨単位 | 1,000通貨 | 1万通貨 |
ポイントサービス | なし | あり |
ロスカット基準 | 証拠金維持率60%以下 | 証拠金維持率50%以下 |
違い1,通貨ペア数はDMM FXのほうが多い
2社は、通貨ペア数も異なる。DMM FXにあって外為ジャパンにない通貨ペアは、以下のとおりだ。
・ユーロ/豪ドル
・ユーロ/NZドル
・ユーロ/スイスフラン
・ポンド/豪ドル
・ポンド/スイスフラン
※2020年10月17日時点
違い2,最小取引単位は外為ジャパンのほうが小さい
最小取引単位は、外為ジャパンが1,000通貨であるのに対し、DMM FXは1万通貨。つまり少額投資に向いているのは、外為ジャパンといえる。
違い3,ポイントサービスがあるのはDMM FX
2社の大きな違いは、DMM FXがポイントサービスを導入していることだ。DMM FXでは、取引実績に応じて取引応援ポイントが貯まる。新規取引回数に応じて、ゴールド・シルバー・ブロンズの3ランクが設定されており、ゴールドランクではポイント付与数が最大3倍になる。
貯まった取引応援ポイントは、取引口座の預託証拠金残高に反映することができる。
違い4,モバイル取引ツールが違う
外為ジャパンはiPhone版とAndroid版がある。テクニカル指標はiPhone版とAndroid版では違いがあるが、DMM FXはPhone版とAndroid版共通で、テクニカル指標は11種類ある。外為ジャパンの場合はどの端末を使うかによってあるので、事前に確認しておくとよいだろう。
違い5, ロスカット水準が厳しいのは外為ジャパン
前述したとおり、ロスカット水準がDMM FXが「証拠金維持率50%以下」に対し、外為ジャパンは「証拠金維持率60%以下」である。初心者には損失をより拡大させない外為ジャパンのほうが安心してFX取引を始められるであろう。
6,外為ジャパンの3つのデメリット
FX会社にはそれぞれ強みと弱みがあるため、どちらも把握しておくことが大切だ。外為ジャパンで口座を開設する際は、以下の点に注意したい。
デメリット1,通貨ペアが少ない
外為ジャパンの通貨ペア数は15。他のFX会社と比べても、多いとはいえない。
・外貨ex byGMO:24通貨ペア
・ヒロセ通商:50通貨ペア
・SBI FXトレード:28通貨ペア
外為ジャパンでは米ドル・ユーロといったメジャーな通貨ペアが中心で、マイナー通貨の通貨ペアが少ない。外為ジャパンを利用する際は、取引したい通貨ペアがあるかどうか事前に確認しておこう。
デメリット2,スキャルピング(超短期売買)ができない
外為ジャパンでは、超短期で売買を行うスキャルピングはできないと考えたほうがよい。外為ジャパンの「店頭外国為替証拠金取引約款・規程集」において、禁止行為として定められているからだ。
第7条の禁止事項の(9)に、「短時間での注文を繰り返し行う行為」と記載されている。スキャルピングに挑戦したい人は、別のFX口座も視野に入れたほうがよいだろう。
デメリット3,デモ口座がない
デモ口座とは、架空の口座を使ってFX取引を体験できるサービスのこと。実際に入金しなくても、取引の練習ができるというメリットがある。しかし外為ジャパンは、デモ口座サービス提供をしていない。
しかしデモ口座は、実際の資金を動かさないので緊張感がなく、練習として有効でないという意見もある。デモ口座がなくても、外為ジャパンでは1,000通貨単位での少額トレードができるので、まずは少額からスタートしてFX取引に慣れるという手もある。
どうしても必要なら、DMM FXなどデモ口座を用意している他社を検討しよう。
7,外為ジャパンの評判・口コミは?ユーザーが考えるメリット・デメリットを紹介
外為ジャパンのFX口座を利用している人は、どういったところに魅力を感じ、またどういったところを改善してもらいたいと思っているのだろうか?口コミの評判を見ていこう。
K.Iさん 30代男性
満足度★★★★★
スワップ、スプレッドが業界最高水準
約定率の高さが同社FXの最大のポイントであり、ボラティリティの高まる局面でも約定拒否となることはないため安心してポジションを取ることができます。売買スプレッドは他社と異なり、一時的なキャンペーンレートなどに頼ることなく、割安なレートを提示してくれるのは大変良いです。なお、チャート分析ツールも充実していたり、各アナリストからのニュースも毎日更新されるので大変取引の参考になっています。ただチャート分析用のツールについてはRSIや販売ボリュームなどを確認できる汎用的なものは無料で利用可能ですが、イマイチ優れているツールではないなという印象です。また約定率に関して、10万通貨単位での売買の際に約定拒否となったことも一度だけあるので、100%ではないということは注意しておきたいです。
S.Kさん 30代男性
満足度★★★☆☆
使いやすいFX業者
取引、入金、出金の手順が分かり易く、FXの初心者に使いやすいと思います。スプレッドも安定しており、取引する際に、気にすることがなくなりました。1,000通貨単位で取引できるので、少額でトレードしたい人は、一度使われてみても良いでしょう。配信されるニュースが少なく、情報不足になりがちです。トレードをするにあたって、いち早く情報を得なければならないことを考慮すると改善してもらいたいです。
S.Sさん 30代男性
満足度★★★☆☆
キャンペーンが魅力的
度々キャッシュバックキャンペーンを行うので、そこはとても魅力的だと思います。また、画面やスプレッドもみやすく、取引も簡単にでき、ストレスが少ないので初心者には向いていると思います。少額から参加できるところも良い点です。ただ他のFX会社と比較して、取扱通貨ペアが少ない様な気がします。私は結構マイナーな通貨で取引することが多いので、そこはしっかり調べておけば良かったです。当然ながら主要通貨は一通り揃っているので、マイナーな通貨で取引しない方には問題はないと思います。
T.Yさん 30代男性
満足度★★★★☆
FX取引初心者におすすめ
見やすく、使いやすい取引画面が一番のメリットではないかと思います。説明を読まなくても直感的にわかるようになっており、初めてのトレードでもストレス少なく操作できるようになっています。PC版の取引ツールは4種類あるのですが、どれもシンプルで、FX初心者トレーダーにおすすめです。一方で通貨ペアが15種類と少ないことはデメリットです。自分はどちらかというと、主要な通貨ペアよりもマイナーな通貨ペアに投資する方なので、通貨ペアが少ないのは改善してほしいと思うところです。
8,外為ジャパンはどんな人におすすめ?
外為ジャパンはDMM.comが運営するFXサービスであり、大手グループならではの安心感がある。信託保全もしっかり行われているため、万が一倒産したとしても安心だ。
サービス内容を見ても、スプレッドが狭く、1,000通貨単位での取引に対応しているなど、初心者にはうれしい限りだ。通貨ペアが他社に比べて少ないことも、裏を返せばFX初心者が通貨選びで迷うことが少ないということだ。
代表的な通貨ペアで少額から取引を始めたい人や損失を拡大させたくない人は、外為ジャパンでのまずは口座開設を検討してみるとよいだろう。
監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
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外貨ex byGMOで初心者が口座開設するメリットたくさんあるFX会社の中で、外為ジャパンが気になる人もいるだろう。業界最狭水準のスプレッドや1,000通貨単位取引対応など、さまざまな特徴があるからだ。今回は、外為ジャパンのサービスの特徴やメリット・デメリットについて、わかりやすく解説する。
1,外為ジャパンの特徴は?
FX会社としての外為ジャパンには、どのような特徴があるのだろうか。簡単にまとめると以下のようになる。
スプレッドやスワップポイント、約定力など全体的にバランスの良い安定した環境
・スプレッドが狭く、キャンペーン中はさらに狭い
・取引ツールが使いやすい
・DMM.com証券運営で安心感がある
2,外為ジャパンの基本情報
ここからは同社の特徴を詳しく解説していこう。外為ジャパンの会社情報とFXサービスの取引ルールは、以下のとおりである。
外為ジャパンのサービス基本情報一覧(2020年10月16日現在)
会社情報 | 会社名 | 株式会社DMM.com証券 |
設立 | 2006年12月6日 | |
資本金 | 98億円 | |
自己資本規制比率 | 455.5%(令和2年9月末) | |
口座開設数 | 80万口座以上(令和2年8月)※1 | |
信託保全 | 100%信託財産保全 | |
口座 | 口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 | |
入出金・振替 | 入金方法 | 日本円 |
クイック入金手数料 (即時入金) |
無料(会社負担) | |
出金日数 | 銀行営業日当日の 15:00までに受け付けた ものについては、原則として 銀行翌営業日の処理 ※銀行営業日当日の 15:00以降に受け付けた ものは、銀行翌々営業日の 処理となる |
|
出金手数料 | 無料 | |
クイック入出金 提携金融機関数 |
全国約340の金融機関 | |
ツール・サービス | PC版取引ツール | 外為ジャパンFX PRO、 外為ジャパンFX PLUS、 発注版プレミアムチャート、 プレミアムチャート |
スマートフォン版 取引ツール |
モバイル取引ツール | |
取引 | 通貨ペアの種類 | 15通貨ペア |
最低取引単位 | 1,000通貨単位 | |
取引上限 | 通貨ペアにより、 1,000Lot~1万Lot ※1回あたりの 注文数量は100Lotまで |
|
レバレッジ倍率 | 最大25倍 | |
取引手数料 | 無料 | |
注文方法の種類 | ストリーミング、指値、逆指値、 IFD、OCO、IFO、FIFO |
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スリッページ | ― | |
ロスカット アラーム機能 |
毎営業日クローズ時点で 証拠金維持率の判定を行い、 証拠金維持率が100%を 下回った場合に判定メールを送信 |
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追加証拠金 解消期限 |
追証が発生した 翌営業日の4:59まで |
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ロスカット 発動水準 |
証拠金維持率60%以下 | |
利益と課税 | 申告分離課税(20.315%) 雑所得 |
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サポート体制 | ・電話 (冬時間は月曜7:00~土曜6:50、 夏時間は月曜7:00~土曜5:50まで) ・メール(365日受付) ・LINE(受付・回答時間は電話と同じ) |
外為ジャパンは、株式会社DMM.com証券が運営するFX会社だ。設立は2006年で、10年以上の実績がある。これからFX口座を開設する人で、長年の実績と大手ならではの安心感や信頼性を求める人は、有力候補になるだろう。
3,外為ジャパンのスプレットやスワップポイントは?
FX取引を行う際に重要なのが、スプレッドやスワップポイントなどの条件だ。外為ジャパンでは、どのように設定されているのだろうか?
外為ジャパンのスプレッド――業界最狭、他社と比べてもあまり広がらず安定性が高い
外為ジャパンのスプレッドを、同じくDMM.com証券が取り扱うDMM FXと比較してみよう。
・主要通貨ペア別スプレッド一覧表
外為ジャパン | DMM FX | |||
通常時 | キャンペーン | 通常時 | キャンペーン | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.1銭 | 0.2銭 | 0.1銭 |
ユ-ロ/円 | 0.5銭 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.3銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 | 0.6銭 | 1.0銭 | 0.6銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 | 0.4銭 | 0.7銭 | 0.4銭 |
NZドル/円 | 1.2銭 | 0.9銭 | 1.2銭 | 0.9銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 1.6銭 | 1.8銭 | 1.6銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 | 1.5銭 | 1.7銭 | 1.5銭 |
南アランド/円 | 1.0銭 | 0.8銭 | 1.0銭 | 0.8銭 |
ユ-ロ/米ドル | 0.4pips | 0.3pips | 0.4pips | 0.6pips |
ポンド/米ドル | 1.0pips | 0.6pips | 1.0pips | 0.8pips |
豪ドル/米ドル | 0.9pips | 0.4pips | 0.9pips | 0.4pips |
NZドル/米ドル | 1.6pips | 1.4pips | 1.6pips | 1.4pips |
米ドル/スイスフラン | 1.6pips | 1.5pips | 1.6pips | 1.5pips |
米ドル/カナダドル | 1.8pips | 1.6pips | 1.8pips | 1.6pips |
ユ-ロ/ポンド | 1.0pips | 0.8pips | 1.0pips | 0.8pips |
外為ジャパンとDMM FXのスプレッドは全く同じである。スプレッドでFX会社を検討している人は、どちらを選んでも違いはないだろう。
外為ジャパン・DMM FXともにスプレッド縮小キャンペーンを実施しており、2020年12月19日までは、通常よりさらに狭いスプレッドで取引ができる。通常時・キャンペーン時とも、2 社は似たようなスプレッドを提示している。
主要取扱通貨ペア別のスワップポイント
次に、スワップポイントを比較してみた。長期投資を考えているトレーダーは必ずチェックしておきたい。
・主要通貨ペア別スワップポイント一覧表
外為ジャパン | DMM FX | |||
買 | 売 | 買 | 売 | |
米ドル/円 | 7 | -10 | 7 | -10 |
ユ-ロ/円 | -11 | 8 | -11 | 8 |
ポンド/円 | 6 | -9 | 6 | -9 |
豪ドル/円 | 3 | -6 | 3 | -9 |
NZドル/円 | 3 | -6 | 3 | -6 |
スイスフラン/円 | -15 | 12 | -15 | 12 |
カナダドル/円 | 2 | -5 | 2 | -5 |
スワップポイントについても、2つのサービスはまったく同じだ。どちらで取引をしても、この領域での有利・不利はない。
4,外為ジャパンの4つのメリット
ここまで外為ジャパンの基本情報を見てきたが、同社でFX口座を開設するとどんなメリットがあるのだろうか?
メリット1,1,000通貨単位から取引ができる
外為ジャパンでは1,000通貨単位で取引ができるため、少額で始めたい初心者にも向いている。
FX取引は、1万通貨(=1Lot)での取引が一般的だ。例えば、1ユーロが120円の時にレバレッジをかけない場合、1万ユーロを取引するには120万円の証拠金が必要になる。
FXの初心者だと、1万通貨はハードルが高いと感じる人も多いだろう。1,000通貨ならその10分の1なので、始めやすいはずだ。
メリット2,平日24時間サポート
サポートが手厚いことも、外為ジャパンのメリットだ。サポートは、電話・メール・LINEで受けられる。電話とLINEは平日24時間、メールは365日受け付けている。
初心者は取引ツールの操作方法などで迷うことが多いので、深夜でも取引をしながら問い合わせができるサービスがあると心強い。
メリット3,スプレッドが狭い
前述のとおり、外為ジャパンのスプレッドは通常時でも狭いが、キャンペーン時にはさらに狭くなる。米ドル/円、ユーロ/円といったメジャーな通貨ペアも、有利な条件で取引できる。
特にデイトレードなどの短期トレードでは、スプレッドがトレードの明暗を分けることもある。少しでも狭いスプレッドを求めるなら、外為ジャパンを候補に入れておくとよいだろう。
メリット4,取引ツールが使いやすい
PC(Windows、Mac対応)・iPad版の取引ツール「外為ジャパン FX PRO」と DL版取引ツール(Windows、Mac対応)「外為ジャパンFX PLUS」があり、どちらも評価が高い。一覧性を重視した画面設計で、トレード中に必要な情報が操作パネルに凝縮されており、直感的に操作することができる。スマホでの取引ツールも、iPhone版アプリ、Android版アプリ、スマホWeb版の3種類が用意されており、画面表示はシンプルで見やすい。なお、外為ジャパンのツールは業界大手のDMM FXと同じツールを搭載している。
スマホアプリの操作性は良いが、テクニカル指標がiPhoneは7種類、Androidが9種類と少ない。為替ニュースの提供元も、グローバルインフォ社のみだ。スマホだけではなく、PCとの併用が必要になることを覚えておきたい。
5,外為ジャパンとDMM FXの違いを比較!取引ペア数や取引通貨単位など
前述のとおり、外為ジャパンとDMM FXはどちらもDMM.com証券が運営しており、スプレッド(通常時)・スワップポイントは同じだ。では、何が違うのだろうか。まずは一覧を紹介しよう。
外為ジャパン | DMM FX | |
通貨ペア数 | 15 | 20 |
取引通貨単位 | 1,000通貨 | 1万通貨 |
ポイントサービス | なし | あり |
ロスカット基準 | 証拠金維持率60%以下 | 証拠金維持率50%以下 |
違い1,通貨ペア数はDMM FXのほうが多い
2社は、通貨ペア数も異なる。DMM FXにあって外為ジャパンにない通貨ペアは、以下のとおりだ。
・ユーロ/豪ドル
・ユーロ/NZドル
・ユーロ/スイスフラン
・ポンド/豪ドル
・ポンド/スイスフラン
※2020年10月17日時点
違い2,最小取引単位は外為ジャパンのほうが小さい
最小取引単位は、外為ジャパンが1,000通貨であるのに対し、DMM FXは1万通貨。つまり少額投資に向いているのは、外為ジャパンといえる。
違い3,ポイントサービスがあるのはDMM FX
2社の大きな違いは、DMM FXがポイントサービスを導入していることだ。DMM FXでは、取引実績に応じて取引応援ポイントが貯まる。新規取引回数に応じて、ゴールド・シルバー・ブロンズの3ランクが設定されており、ゴールドランクではポイント付与数が最大3倍になる。
貯まった取引応援ポイントは、取引口座の預託証拠金残高に反映することができる。
違い4,モバイル取引ツールが違う
外為ジャパンはiPhone版とAndroid版がある。テクニカル指標はiPhone版とAndroid版では違いがあるが、DMM FXはPhone版とAndroid版共通で、テクニカル指標は11種類ある。外為ジャパンの場合はどの端末を使うかによってあるので、事前に確認しておくとよいだろう。
違い5, ロスカット水準が厳しいのは外為ジャパン
前述したとおり、ロスカット水準がDMM FXが「証拠金維持率50%以下」に対し、外為ジャパンは「証拠金維持率60%以下」である。初心者には損失をより拡大させない外為ジャパンのほうが安心してFX取引を始められるであろう。
6,外為ジャパンの3つのデメリット
FX会社にはそれぞれ強みと弱みがあるため、どちらも把握しておくことが大切だ。外為ジャパンで口座を開設する際は、以下の点に注意したい。
デメリット1,通貨ペアが少ない
外為ジャパンの通貨ペア数は15。他のFX会社と比べても、多いとはいえない。
・外貨ex byGMO:24通貨ペア
・ヒロセ通商:50通貨ペア
・SBI FXトレード:28通貨ペア
外為ジャパンでは米ドル・ユーロといったメジャーな通貨ペアが中心で、マイナー通貨の通貨ペアが少ない。外為ジャパンを利用する際は、取引したい通貨ペアがあるかどうか事前に確認しておこう。
デメリット2,スキャルピング(超短期売買)ができない
外為ジャパンでは、超短期で売買を行うスキャルピングはできないと考えたほうがよい。外為ジャパンの「店頭外国為替証拠金取引約款・規程集」において、禁止行為として定められているからだ。
第7条の禁止事項の(9)に、「短時間での注文を繰り返し行う行為」と記載されている。スキャルピングに挑戦したい人は、別のFX口座も視野に入れたほうがよいだろう。
デメリット3,デモ口座がない
デモ口座とは、架空の口座を使ってFX取引を体験できるサービスのこと。実際に入金しなくても、取引の練習ができるというメリットがある。しかし外為ジャパンは、デモ口座サービス提供をしていない。
しかしデモ口座は、実際の資金を動かさないので緊張感がなく、練習として有効でないという意見もある。デモ口座がなくても、外為ジャパンでは1,000通貨単位での少額トレードができるので、まずは少額からスタートしてFX取引に慣れるという手もある。
どうしても必要なら、DMM FXなどデモ口座を用意している他社を検討しよう。
7,外為ジャパンの評判・口コミは?ユーザーが考えるメリット・デメリットを紹介
外為ジャパンのFX口座を利用している人は、どういったところに魅力を感じ、またどういったところを改善してもらいたいと思っているのだろうか?口コミの評判を見ていこう。
K.Iさん 30代男性
満足度★★★★★
スワップ、スプレッドが業界最高水準
約定率の高さが同社FXの最大のポイントであり、ボラティリティの高まる局面でも約定拒否となることはないため安心してポジションを取ることができます。売買スプレッドは他社と異なり、一時的なキャンペーンレートなどに頼ることなく、割安なレートを提示してくれるのは大変良いです。なお、チャート分析ツールも充実していたり、各アナリストからのニュースも毎日更新されるので大変取引の参考になっています。ただチャート分析用のツールについてはRSIや販売ボリュームなどを確認できる汎用的なものは無料で利用可能ですが、イマイチ優れているツールではないなという印象です。また約定率に関して、10万通貨単位での売買の際に約定拒否となったことも一度だけあるので、100%ではないということは注意しておきたいです。
S.Kさん 30代男性
満足度★★★☆☆
使いやすいFX業者
取引、入金、出金の手順が分かり易く、FXの初心者に使いやすいと思います。スプレッドも安定しており、取引する際に、気にすることがなくなりました。1,000通貨単位で取引できるので、少額でトレードしたい人は、一度使われてみても良いでしょう。配信されるニュースが少なく、情報不足になりがちです。トレードをするにあたって、いち早く情報を得なければならないことを考慮すると改善してもらいたいです。
S.Sさん 30代男性
満足度★★★☆☆
キャンペーンが魅力的
度々キャッシュバックキャンペーンを行うので、そこはとても魅力的だと思います。また、画面やスプレッドもみやすく、取引も簡単にでき、ストレスが少ないので初心者には向いていると思います。少額から参加できるところも良い点です。ただ他のFX会社と比較して、取扱通貨ペアが少ない様な気がします。私は結構マイナーな通貨で取引することが多いので、そこはしっかり調べておけば良かったです。当然ながら主要通貨は一通り揃っているので、マイナーな通貨で取引しない方には問題はないと思います。
T.Yさん 30代男性
満足度★★★★☆
FX取引初心者におすすめ
見やすく、使いやすい取引画面が一番のメリットではないかと思います。説明を読まなくても直感的にわかるようになっており、初めてのトレードでもストレス少なく操作できるようになっています。PC版の取引ツールは4種類あるのですが、どれもシンプルで、FX初心者トレーダーにおすすめです。一方で通貨ペアが15種類と少ないことはデメリットです。自分はどちらかというと、主要な通貨ペアよりもマイナーな通貨ペアに投資する方なので、通貨ペアが少ないのは改善してほしいと思うところです。
8,外為ジャパンはどんな人におすすめ?
外為ジャパンはDMM.comが運営するFXサービスであり、大手グループならではの安心感がある。信託保全もしっかり行われているため、万が一倒産したとしても安心だ。
サービス内容を見ても、スプレッドが狭く、1,000通貨単位での取引に対応しているなど、初心者にはうれしい限りだ。通貨ペアが他社に比べて少ないことも、裏を返せばFX初心者が通貨選びで迷うことが少ないということだ。
代表的な通貨ペアで少額から取引を始めたい人や損失を拡大させたくない人は、外為ジャパンでのまずは口座開設を検討してみるとよいだろう。
監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
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