株を取引する口座をどこで開くか迷っている方には「SBI証券」と「LINE証券」をおすすめします。なぜ両社をおすすめするのか、ポイントをわかりやすくご紹介します。

また客観的な比較のため、ネットで取引できる証券会社20社の手数料も一覧でまとめています。証券会社選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

株の口座開設をするなら「SBI証券」「LINE証券」がイチオシ!

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(画像=PIXTA)

株を取引するなら「SBI証券」か「LINE証券」をおすすめします。

数あるネット証券の中でなぜこの2社をおすすめするのか、簡単に解説します。

SBI証券 「1日100万円以下なら手数料無料」

【SBI 証券おすすめの理由】
「アクティブプラン」は1日100万円以下の取引なら手数料無料
SBI証券には以下2つの株式手数料コースがあります。

【SBI証券 株式の手数料コース】
アクティブプラン:1日の取引金額で手数料をまとめて計算(100万円以下は無料)
スタンダードプラン:1取引ごとに手数料を計算

SBI証券で「アクティブプラン」を選択すると、1日100万円以下の取引なら手数料がかかりません。これがSBI証券をおすすめする理由です。

実は株式自体は、どの証券会社で買っても基本的に同じです。例えば生鮮食品や洋服などのように、「あっちのお店の方が品質がよい」というようなことはありません。したがって、「手数料が安い」方が純粋にコストパフォーマンスが上昇します。

なお、1回の取引金額が大きくなると「スタンダードプラン」の方が安い手数料となる場合があります。手数料コースは変更できるので、取引金額に応じて選択しましょう。

<SBI証券2つの手数料コース 手数料の例(税込)>

  1回の取引金額
100万円 150万円
アクティブプラン 無料 1,278円
スタンダードプラン 535円 640円

【いったん手数料が引かれ、翌日返還される仕組み】
「アクティブプラン」は1日100万円以下の取引なら手数料無料ですが、いったん手数料が引かれ、翌日の朝未明に返還されます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

LINE証券 「“買い”ならいくらの取引でも手数料無料」

【LINE証券おすすめの理由】
買いなら取引金額がいくらであっても手数料無料

「LINE証券」は、メッセージアプリ大手「LINE」と対面証券大手の「野村證券」が共同設立した証券会社です。

LINE証券はユニークな手数料体系をとっており、「買いなら取引金額がいくらでも手数料無料」となっています。

通常、株の取引手数料は取引金額が大きくなるほど高くなります。LINE証券は、買いの手数料限定ではありますが、取引金額がいくらでも無料なのでおすすめです。

【「いちかぶ」は手数料がかかります】
LINE証券は「現物取引」と「いちかぶ」という2つのサービスを提供しています。

・現物取引:100株単位の取引
・いちかぶ:1株単位の取引

買いの手数料が無料なのは「現物取引」です。「いちかぶ」は手数料がかかるので注意しましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

1日100万円以下なら「SBI証券」、大口&長期保有なら「LINE証券」

ここではSBI証券とLINE証券をおすすめしましたが、「どちらにすればよいかわからない」という方がいらっしゃると思います。

「買いと売りを合わせて1日100万円以下の取引しかしない」という方はSBI証券を選択しましょう。手数料無料でお得に取引できます。

「1日100万円以上買う、かつ売らずに長期保有する」という方はLINE証券が向いているでしょう。株を長期保有し、配当金や株主優待を長く受け取り続けたいというような方が該当するでしょう。

【両方の開設もOK】
証券会社の口座は1人いくつ持っていても大丈夫です。迷ったら両方開設し、取引に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

株の手数料 ネット証券20社と徹底比較

「SBI証券やLINE証券以外の証券会社とも比較したい」という方のため、ネットで取引できる証券会社18社の手数料を以下に一覧でまとめました。

証券会社を選ぶ際には様々な比較ポイントがありますが、「手数料の安さ」というのはやはり重視したいもの。まずは手数料に魅力を感じる証券会社に絞って検討をしてみるといいでしょう。

【表の条件】
・手数料は税込
・手数料コースが複数ある場合、1日に1回取引すると仮定し、最も安くなるコースで計算 

  取引金額
20万円 50万円 100万円
SBI証券 0円 0円 0円
LINE証券 198円
※買いは0円
484円
※買いは0円
869円
※買いは0円
楽天証券 0円 0円 0円
岡三オンライン 0円 0円 0円
松井証券 0円 0円 1,100円
マネックス証券 115円 275円 535円
DMM.com証券 106円 198円 374円
GMOクリック証券 107円 265円 479円
SBIネオトレード証券
(旧ライブスター証券)
106円 198円 374円
むさし証券
トレジャーネット
104円 192円 352円
auカブコム証券 198円 275円 1,089円
日産証券
ウェブ口座
55円 88円 165円
岩井コスモ証券
ネット取引
176円 440円 880円
内藤証券
ネット取引
419円 419円 754円
野村證券
オンライン専用支店
330円 524円 1,048円
日興証券
オンライントレード
198円 440円 880円
東海東京証券
オンライントレード
1,650円 1,897円 3,795円
みずほ証券
ネット倶楽部
1,045円 1,732円 3,465円

5社で手数料無料の設定あり

ネット証券の手数料を比較すると、SBI証券とLINE証券を合わせて5社で取引手数料が無料の設定がありました。

【手数料無料の5社の概要】
・SBI証券:1日100万円以下の手数料無料(アクティブプラン)
・LINE証券:買いの手数料はいくらでも無料(現物取引)
・楽天証券:1日100万円以下の手数料無料(いちにち定額コース)
・岡三オンライン証券:1日100万円以下の手数料無料(定額プラン)
・松井証券:1日50万円以下の手数料無料

お得に取引したい場合、上記5社が有力な候補になるでしょう。

「対面取引」と「ネット取引」とでは手数料が異なる

「野村證券」のように、対面での取引もできる証券会社は、一般的にネット取引と対面取引の手数料を分けています。

そのため上記の手数料で取引したい場合、対面取引で口座開設しないように注意しましょう。

NISA(ニーサ)口座の株の対応 ネット証券20社一覧

お得に取引するなら税金が無料になる「NISA(ニーサ)」もチェックしましょう。証券会社によってはNISA口座の取引手数料を無料にしている場合もあります。

上述の18社の対応状況を一覧にまとめたので、確認してみましょう。

  NISA 国内株式
対応 手数料優遇
SBI証券 手数料無料
LINE証券 NISA口座
非対応
楽天証券 手数料無料
岡三オンライン
松井証券 手数料無料
マネックス証券 手数料無料
DMM.com証券 手数料無料
GMOクリック証券 手数料無料
SBIネオトレード証券
(旧ライブスター証券)
むさし証券
トレジャーネット
auカブコム証券 手数料無料
日産証券
ウェブ口座
NISA口座
非対応
岩井コスモ証券
ネット取引
内藤証券
ネット取引
野村證券
オンライン専用支店
日興証券
オンライントレード
東海東京証券
オンライントレード
みずほ証券
ネット倶楽部

NISA口座取引の手数料無料は7社

NISA口座の取引手数料を無料にしているのは7社ありました。

【NISA口座の取引 手数料無料の7社】
・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・DMM.com集権
・GMOクリック証券
・auカブコム証券

取引金額にかかわらず手数料無料なので、お得に取引できます。

LINE証券と日産証券ウェブ口座はNISA非対応

冒頭でおすすめした「LINE証券」、また「日産証券ウェブ口座」はNISA口座の開設ができません。

NISAを利用したい場合、別の証券会社で開設しましょう。

【NISAは外国株式や投資信託も買える】
NISAの概要は以下の通りです。

・投資できる金額:年間120万円以下
・投資できる年:2023年まで
・非課税の期間:投資した年を含め5年間
・投資できる商品:国内株式、外国株式、投資信託

国内の株式だけでなく、外国の株式や投資信託にも投資できます。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

株の口座はネット証券で開設しましょう

ネットで取引できる証券会社20社の株の手数料をご紹介しましたが、対面証券会社より、SBI証券のようなネット専業証券会社の方が安い傾向があります。

株の口座を開設する場合、ネット証券での開設をおすすめします。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

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