2021年1月29日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日28日(木)の米国株は大幅反発。ロビン・フッドマーケッツとインタラクティブブローカーズが、GMEやAMCエンターテインメントなど急騰していた複数銘柄の取引を制限した事が要因。暴騰していたGMEは一時68%急落と乱高下。結局前日比、44%の暴落で引けている。一方、ヘッジファンドによるポジション再構築が可能になり、S&Pは1%反発。10年債利回りは1.05%に上昇。株反発に、豪ドル/円は一時80.23円まで上昇。しかし、この制限措置に強い反発が起こっている。ロビン・フッドのユーザーは制限導入後から間もなく同社を相手取って訴えを起こした模様。民主党のAOC下院議員は、「取引制限を容認できない。」と非難し、下院金融委員会での公聴会開催に前向きな姿勢を示している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ロビンフッダー対ヘッジファンド、つまり個人投資家とヘッジファンドが闘うというのは、数年前では考えられないこと。しかし、我々がみているのは実際にヘッジファンドが敗北宣言をした姿。このwallstreetbetsのやり方には賛同し難いところもあるが、総じて個人にとっては痛快なストーリーだが、ロビンフッダーの取引を制限するというのは個人的には納得し難いところ。ともあれ、米国株式市場では衝撃的なことが起こっているのだが、FXは神経質な展開ながら、レンジでの乱高下が続いている。ただ2月を控えて、高値圏で乱高下している米国株は調整に入る公算が高まっているため、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル中心に戻り売りスタンス継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。