本記事は、松木正一郎氏の著書『勤務医のためのマンション経営 経営創業30年「正直不動産会社」の社長が語る!』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています。

メリット
(画像=PIXTA)

ワンルーム投資のメリット

ワンルーム投資ローンが良い融資である大きな理由がもうひとつあります。住宅ローンを組んでいらっしゃる方はご存知かも知れませんが、ローンを組む際には、ほとんどの金融機関で団信(団体信用生命保険)と呼ばれる保険に加入することが必須条件となっており、不動産投資のために融資を受ける場合も、例外なく加入することとされています。

団信とは、住宅ローンの契約者が不幸にも死亡してしまった時、高度な障害状態になってしまったときなどに、保険金により残りのローンが弁済される生命保険です。

車のローンも事業ローン(融資)も団信のような制度はなく、万が一のことがあったらすべて負債となってしまい、残された家族が返済しなくてはなりません。ところが不動産の場合、2000万円のローンを組んでいて、500万円返済したところで万が一のことがあれば、残りの1500万円は団信から支払われるため、これ以上の返済義務はなくなります。残された家族にローンは残らず、物件という「資産」が残り、毎月収入を生み出します。

名前こそローンと呼んでいるものの、ローン残高と生命保険金額がイコールになっているということです。つまり、ローン残高は生命保険の補償と捉えることができます。ローン返済がなく資産が毎月収入を生み出す仕組みを構築しておくことで、残されたご家族の生活における大きな安心となります。

勤務医のためのマンション経営
(画像=勤務医のためのマンション経営)

この保険料は、家賃収入という他人の資力で賄えるケースがほとんどです。万が一の出来事は予測不能です。考えたくはありませんが、どんなに注意していても病気になるかも知れませんし、事故に遭うかも知れません。自分だけは大丈夫とはいきません。

最近では、団信の種類にも幅が出てきました。「三大疾病保証付保険」や「八大疾病保証付保険」なども登場していますが、中でも一番保証が手厚いのは、がん保証の付いた団信(がん団信)です。

医師の方であれば詳しいかと思いますが、国民の2人にひとりががんになると言われている昨今です。この「がん団信」に加入している方は、死亡時だけではなく、「所定のがん」と診断された場合、たとえそれがステージ1の初期のがんであったとしても、残りのローンが弁済されるのです。

マンション投資ローンは長期間で組んでいくものです。その間に万が一のことがあった場合にも、こうした保証を活用すれば家族に迷惑をかける心配もありません。

ただし、団信も他の生命保険と同じように、健康状態が良好でないと加入できません。団信に加入できなければ、融資も受けられないということです。機会損失を避けるためにも、健康なうちにローンを利用しておくのが賢い選択肢ではないでしょうか。

不動産投資が保険の機能も備えているという点は意外な側面だったかも知れません。マンション経営には、ほかにも現代ならではのリスクに備えることができる、たくさんの魅力があります。後ほど詳しくご説明しましょう。

借りるより貸すほうが怖い

不動産投資では、ローンが返済不能となった場合は担保として物件が取られます。

逆を言えば、担保があるからこそ、私たちも安心してお金を借りることができ、金融機関も安心して融資できるとも言えます。

借りる側の私たちよりも、貸す側の金融機関のほうが融資に関する経験がはるかに長いため、返済不可能になるような金額や期間で融資が通ることはまずありません。融資というのは、「借りる側よりも貸す側のほうが怖い」ものだからです。

あなたが貸す側の立場だとして、例えば友人が「100万円貸して欲しい」と言ってきたとします。素直にポンと貸してあげることができるでしょうか。使い道はともかく、きちんと返してくれるのか、いつ返してくれるのか、逃げられやしないかと気になって仕方がないのではないでしょうか。金融機関はこのようなことを通常業務でやってのけているのです。

勤務医のためのマンション経営
松木正一郎(まつき しょういちろう)
株式会社明光トレーディング 代表取締役 不動産投資家、住宅建物取引士。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 中古マンション市場で、独自の経営理念と顧客である不動産オーナーの利益を考えた手厚いサービスで存在感を示し、港区、渋谷区、中央区という東京の「ブランドエリア」と呼ばれる地域をはじめとした首都圏で投資用の中古区分マンションを主に販売。 1990年創業から約30年にわたり、多くの不動産投資家に支持・評価されている。

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