LINEスマート投資は、口座開設から取引までLINEで完結できる証券サービスである。ワンコインから投資ができる、株式のテーマ投資ができるといった点が特徴だ。ここでは、証券口座の開設を検討している投資初心者に向けて、LINEスマート投資の特徴や利用するメリット、注意点などを解説しよう。
目次
1,LINEスマート投資の特徴は?
2,LINEスマート投資の基本情報
3,LINEスマート投資の手数料
4,LINEスマート投資の4つのメリット
5,LINEスマート投資の3つのデメリット
6,LINEスマート投資はどんな人におすすめ?
1,LINEスマート投資の3つの特徴は?
LINEスマート投資の主な特徴は、以下の3点が挙げられる。
特徴1,ワンコイン投資とテーマ投資の2種類がある
LINEスマート投資には、少額積立のワンコイン投資、株式を買うテーマ投資の2種類のサービスがある。
ワンコイン投資は週に500円からと、少額で積立投資ができるのが最大の特徴だ。普段のお小遣いなどから無理なく捻出して投資デビューができる。
テーマ投資とは、AIや5Gといったテーマに関連する企業へ投資するサービスだ。好きなテーマを選ぶだけなので、こちらも気軽に投資できる。
特徴2, 手続きはLINEで完結する
口座開設、入金、取引といった一連の流れは、すべてLINEで完結する仕組みだ。普段からLINEを利用している人には親和性が高いだろう。
書類の記入や郵送といった手間をかけることなく、ペーパーレスで口座開設が可能だ。
特徴3, 強固なセキュリティ対策
LINEスマート投資では、データの送受信の暗号化や資産の分別管理など、顧客の資産を守る取り組みも行っている。日本投資者保護基金にも加入しており、もし分別管理に不備があった際には、1人あたり1,000万円までの補償を受けられる。
ネット専用の証券会社の安全性に疑問を持つ人もいるかもしれないが、セキュリティを高める取り組みを実施している点は安心感を持てる。
2,LINEスマート投資の基本情報
LINEスマート投資は、「LINE Financialが仲介するFOLIOの投資一任運用サービス」だ。ユーザーが実際に取引する相手はFOLIOであるため、FOLIOの会社情報やサービスの基本スペックを紹介する。
LINEスマート投資(FOLIO)のサービス基本情報一覧(2021年2月8日現在)
会社情報 | 会社名 | 株式会社FOLIO |
設立 | 2015年12月10日 | |
資本金 | 91億2万1,636円(2020年3月末) | |
自己資本規制比率 | 352.8%(2020年12月末) | |
口座開設数 | ― | |
口座 | 口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 | |
入出金・振替 | 入金方法 | 日本円 |
リアルタイム口座振替 | 無料(会社負担) | |
出金日数 | ・9時10分までの申し込みは当日10時頃 ・13時20分までの申し込みは、当日14時頃 |
|
出金手数料 | 300円(税込) | |
リアルタイム入金 提携金融機関数 |
以下の5つの金融機関 ・みずほ銀行 ・三井住友銀行 ・三菱UFJ銀行 ・イオン銀行 ・ジャパンネット銀行 |
|
ツール・サービス | PC版取引ツール | ― |
スマートフォン版 取引ツール |
・スマートフォン専用サイト (iPhone・Android) |
|
現物株注文方法 | ― | |
執行条件付き注文 | ― | |
自動売買発注方式 | ― | |
取扱商品 | 現物株式 | ・テーマ投資(単元未満株) ・ワンコイン投資(ロボアドによるETF投資) |
先物・オプション | ― | |
外国株 | ― | |
その他 | ― |
3,LINEスマート投資の手数料は?
LINEスマート投資は口座開設手数料・維持費が無料。ワンコイン投資とテーマ投資では、それぞれに運用手数料などが設けられている。
まずワンコイン投資の場合、購入手数料はかからないが、運用手数料として年率1.0%(税抜)の手数料が発生する。
次にテーマ投資の場合、取引手数料は売買代金の0.5%となっている。1銘柄あたりの最低手数料は50円(税抜)だ。
4,LINEスマート投資の4つのメリット
これまでLINEスマート投資の基本情報や手数料について説明してきたが、実際に口座を開設した場合にどのようなメリットを享受できるのか見ていこう。
メリット1,経済的に無理なく積立投資ができる
ワンコイン投資は500円から気軽に積立投資ができる。運用するファンドの選定、売買などはすべてロボアドバイザーが行うため、ユーザーが何か操作する必要はない。
積立額を決めれば運用はお任せできるため、ほったらかしでも投資を継続可能だ。
メリット2,自分が興味のあるテーマで投資ができる
テーマ投資は、自分が好きなテーマや気になるテーマを選ぶだけで、そのテーマに関連する企業に投資ができる。具体的なテーマの例は下記のとおり。
・AI最前線
・5Gフェーズ1
・シェアビジネス
・Pay和元年
テーマのなかには、1万円台から購入できる「ミニテーマ」もある。初めて投資をする人も気軽に買える価格設定だ。
メリット3, 操作や注文が簡単
LINE上で操作するだけあって、ユーザーにとっては操作が簡単なのもメリットだ。20代・30代など若年層の人には特に親和性が高いだろう。
ユーザーが楽しみながら資産形成ができることを目標にサービスを開発したとのことで、直感的に分かりやすく迷いづらい画面デザインとなっている。
注文方法にバリエーションはないものの、裏を返せば複雑な注文方法を覚える必要がないことがメリットだ。
メリット4,単元未満株の取引ができる
テーマ投資では、単元未満株の取引を導入しているので、多額の資金がなくても複数の株式へ分散投資が可能だ。
株式は通常100株単位での売買となり、たとえば1株5,000円なら50万円を用意しなくてはならない。しかし単元未満株での取引なら、1株単位の5,000円で売買が可能となる。
5,LINEスマート投資の3つのデメリット
さまざまなメリットがある一方で、下記のようなデメリットもある。
デメリット1,LINEユーザーでないと使えない
口座開設や入金など、すべてLINEで手続きをすることになる。裏を返せば、LINEユーザーでないと一切利用できない。
LINEを利用していない場合、LINEのアカウントを登録することから始める必要がある。
デメリット2,ワンコイン投資は自分で運用先を選ぶことはできない
LINEスマート投資のワンコイン投資は、ロボアドバイザーが運用する仕組みだ。運用は完全にお任せすることになるため、自分で株式やファンドなどを選ぶことはできない。
またテーマ投資も、運営会社が選定した企業の銘柄で構成されるため、それ以外は選べない。あくまで投資の初心者向けのサービスであり、自由に個別投資をしたいなら、別の証券会社の口座を開設しよう。
デメリット3,出金手数料がかかる
LINEスマート投資は、運営会社のFOLIOの証券口座から出金することになるが、その際に1回あたり300円(税込)の手数料がかかる。ネット証券会社では出金手数料無料のところも多く見られるので、それと比較するとデメリットといえる。
何回も出金すると手数料が高くつくので、できるだけまとめて出金するようにしよう。
6,LINEスマート投資はどんな人におすすめ?
これまで解説した内容から、LINEスマート投資は以下のような人が利用するのに向いている。
・LINEで手軽に投資をしてみたい人
・少額で積立投資をしたい人
・投資の知識や経験があまりない人
口座開設から取引までLINEで行えるのが特徴で、投資の知識がなくてもチャレンジしやすい。ワンコイン投資は週に500円からと、お小遣いのような金額でも投資に回せるのがメリットだ。
自身のニーズと合致すると感じたら、LINEスマート投資の口座開設を検討してみるのもよいだろう。
監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
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