夫が転職に反対――。転職したいと思っても、いわゆる「夫ブロック」で悩んでいる看護師も多いのではないでしょうか?この記事では、夫ブロックの主な理由を分類し、理由別の対処法を具体的に紹介します。自分のキャリアの希望を叶えるとともに、夫婦がお互いのキャリアを支え合える関係を目指しましょう。
「夫ブロック」に悩む看護師
「今の勤務先に不満がある」「スキルや経験を身につけたい」「やりがいのある職場で働きたい」――。このような理由で、看護師として結婚後に転職を考えることもあるでしょう。そんな時、パートナーである夫に反対されると、キャリアと夫婦関係のはざまで悩んでしまいますよね。
「夫ブロック」を無理やり押し切って転職しても、夫婦関係に溝ができてしまうケースも心配されます。かといって、夫に言われるがまま転職をあきらめると、人生を通して後悔することになりかねません。
夫が反対するのは、理由があるからです。まずは夫婦でよく話し合い、夫の反対理由を踏まえて説得を試みましょう。
夫の反対理由別!効果的な説得の仕方は?
続いて、代表的な夫の反対理由を紹介し、どのような説得方法が効果的かを解説していきます。理由は1つではないことも多いので、夫の反対理由を見極めつつ、順番に試していくといいかもしれません。
収入に関する不安
一般的に「転職すると給与が下がる」といわれています。共働きで家計を支えている場合、転職が家計に与える影響を不安視している可能性があります。
そんな時は家計状況を「見える化」し、数字で不安を打ち消しましょう。1ヵ月の生活費や今後かかる教育費などを実際に計算し、転職によって給与が変動した場合の影響を2人でシミュレーションしてみるのです。
もし家計に余裕がないとわかったら「支出をコンパクトにする」「貯蓄をする」など具体的な目標を決め、それがクリアできたら転職するというのも1つです。家計やライフプランについて話し合うことは、夫婦の価値観を共有するきっかけにもなるでしょう。
働き方に関する不安
転職によって働き方が変化し、家族との時間をとれなくなったり、夫の家事や育児の負担が増したりするのを恐れているケースもあります。
このような時は、転職による働き方の変化も踏まえて、家族との時間をどうやって確保するつもりなのか、家事や育児の分担はどのように考えているのか、自分自身のプランを話してみましょう。
家族としては、「仕事優先」という態度をとられると、どうしても寂しいし、自分の負担も気になります。夫の言い分も聞きながら、家族を大切にすることは大前提で「一度きりの人生なので自分自身のキャリアもあきらめたくない」という点を根気よく伝えてみてください。
夫自身のキャリア
夫自身が今の仕事を辞めて独立することを考えていたり、仕事がつらくて精神的に追い詰められていたりすると、配偶者には安定した状況でいてほしいと望む傾向があります。このように、「夫ブロック」の背景には、夫自身のキャリアへの不安が隠されているということも。
反対理由があなた自身の収入や働き方ではないと感じたら、転職の話はいったん置いておいて、夫自身の今後の展望や今の職場環境などをそれとなく聞き出してみてください。話し合ううちに、お互いのキャリアの希望を叶え、夫婦として歩んでいくにはどのような人生設計をすればいいかが見えてくるはずです。
「夫ブロック」をどうとらえるか
妻が「夫ブロック」だと感じても、実は夫からするとアドバイスや感想のつもりだったというケースもあります。夫の過去の転職経験などから「転職は難しい」と感想を言ったつもりが、妻は「反対された」と受け取ってしまうなんてことも。まずは夫が本心から反対しているのかどうかを見極めましょう。
また、「夫ブロック」は必ずしも悪いこととは限りません。反対したり意見を言ったりするのは、妻に関心があるからです。また、家族を大切にする気持ちの裏返しだったり、妻に追いていかれる寂しさからの反対だったりするケースもあるので、夫の気持ちに寄り添うことが大切です。
さらに、夫には妻が働くことのメリットを積極的に伝えてみるのもいいでしょう。妻が前向きに仕事を続けていれば、家計は二馬力になり、夫婦のどちらか一方が病気やケガで働けなくなった場合も収入が途切れる心配がありません。
妻が看護師としてしっかりキャリアを積み、専門性を磨きながら働き続けることで、夫のキャリア選択の幅も広がるはずです。このような点も伝えながら、夫婦関係に配慮して円満に転職を叶えたいですね。(提供:Medi Life)
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