2021年4月5日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は、注目の米4月ISM製造業景気指数に続き、米3月の雇用統計も市場予想を大きく上回った。ただ、米金利の上昇には結びつかず、為替市場の反応もいま一つだ。ドルは、主要通貨に対し、やや反落となり引けている。年初からのドル高の動きには、やや一服感がみられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週のドルの動きだが、経済指標の好結果を織り込んでいた可能性が高い。さらに、4月入りの期初でもあり、グローバルの機関投資家が、新規投資に伴う米国債の買いを持ちこんだ(米金利は低下)と考えると納得がいく。先週の重要経済指標の発表を終え、今週はどちらかというと材料難、主要通貨に対してドルは落ち着きどころを探る展開を予想する。米ドル/円は、年始の安値102.60円から先週高値110.96円まで、大きな調整なくかけあがってきた。年初からの日米の10年国債金利差との相関から、やや割高な水準まで買われており、一旦調整局面入りとみている。急落等は予想しないが、当面、109~112円程度の高値圏でのレンジ取引に入った公算が高い。高値を買わず、安値を売らず、上手く調整局面を乗り切りたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.60~111.30円、ユーロ/米ドルで1.1680~1.1860ドル、ユーロ/円で129.00~131.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。