特別気配とは何か?

特別気配(トクベツケハイ)
(画像=筆者作成)

株式の取引では、直前の約定価格から一定の範囲内であれば取引が成立するが、その範囲(気配の更新値幅)を超える場合は、呼値の周知を図るような気配値が表示される。これを特別気配という。更新値幅の範囲を超える取引は即時に成立させず、取引所は特別気配を表示する。

特別気配は、取引時間中であれば始値の決定前でも、ザラ場であっても表示される。直近の約定価格より高い価格で売買が成立する状態を「買いの特別気配」、安い値段で売買が成立する状態を「売りの特別気配」という。

特別気配は何のためにあるのか?

例えば、ある銘柄の株価が大きく下落したときに、あわてて投げ売ろうとする人が続出すると価格が不安定になり、市場が混乱する恐れがある。そのような状態を避けるための仕組みが特別気配だ。

特別気配が表示されている間は、直前の約定価格から大きく離れた価格での取引が成立しないため、株価の大きく変動がなくなる。投資家はその間に取引の判断をしたり、注文を出すタイミングを計ったりすることができる。

取引所は特別気配を更新しながら注文を集め、注文が均衡したタイミングで取引を成立させる。

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