日経平均   28,279.09 円 ▼ 329.40 円
≪東証一部≫
売買高    9億7,117万株
売買代金  2兆1142億1400万円
値上り銘柄数 279 銘柄
値下り銘柄数 1,879 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.40 %
為替 1ドル=

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

手仕舞い売りに押されて大幅安

米国株はまちまちだったが、新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなかで日銀の金融政策決定会合を控えていることや決算発表も始まることなどから、手仕舞い売りに押されて売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も直後の買いなども見られず、買い気に乏しい展開でじり安となった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると一段と買い気に乏しい中で手仕舞い売りに押されて指数も下げ幅を拡大となった。節目とみられる28,500円を下回ったことで今度は下値を試す動きとなって、じりじりと値を下げ、指数先行での下落となった。最後まで手仕舞い売りは止まらず安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押される銘柄が多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった買いは見られず、散発的にまとまった売りが出て指数を下押す要因となった。手仕舞い売りというよりはヘッジも含めての売りが多かったのではないかと思う。

28,500円を寄り付き段階から下回ったということで売り急ぐ場面もあった。今度は下値の節目を探ることになり、当面は上値の重い展開となるのだろう。大きく買われすぎている銘柄の少なくなってきているので決算発表をきっかけに大きく売られるということでもないのだろうが、上値の重さを嫌気しては売り直されるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
基準線も割り込んで下値を探る動きとなっている。28,000円あたりで底堅さがみられるのかどうかということになるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

オリンピックも近づくなかで新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、今秋にあると想定されている衆議院議員選挙などでの政局の混乱も懸念されているのではないかと思う。新型コロナウイルスに対する政策が右往左往して政局不安に結びついているのだろう。

特に経済に影響があるということでもないのだが、値動きが悪い、上値の重さが嫌気される相場のなかで、政局の混乱などは格好の売り材料として取り沙汰されるのだと思う。特に決算発表を控えていることも手仕舞い売りを急がせる形となっている。

まさに今年の4月、5月の相場のような感じになっている。上値の重さを嫌気して決算が想ったほどではなく、後は好決算も織り込み済みとなるのかどうかということなのだろう。株価水準が特に高いというわけでもないが、まだまだ買われ過ぎている銘柄も多く、売り急ぐ場面もありそうだ。

加えて、日経平均の株価算定方法の見直しや東証の市場変更など、指数を押さえる要因もあり、指数自体を買い上がるというような動きが見られない。個別に売られ過ぎた銘柄を買い直すような動きは出て来ると思うが指数の上値は重いだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。