マイクロマネジメントはNG!上司や経営者自身の感情コントロールも重要に

使えない部下を見つけたときに、その部下の仕事ぶりや行動を逐一管理しようとする上司は多い。しかし、「マイクロマネジメント」とも呼ばれるこの行為は、部下の大きなストレスにつながるので基本的にはNGだ。

マイクロマネジメントを防ぐには、部下を指導する上司や経営者も自分の感情をコントロールする必要がある。冷静に考えているつもりでも、「理想の部下を育てたい」という気持ちが強いといつの間にか過干渉してしまうことがあるので、指導する側も以下のことを心がけて感情をコントロールしよう。

・「こんな仕事ができて当たり前」と考えない
・カバーできる失敗は「成長の機会」と考えて許容する
・口を出す範囲をあらかじめ決めておく

いずれもシンプルな対策のように思えるが、マイクロマネジメントは意外と見落としがちな落とし穴なので注意しておきたい。

部下に選択肢を与える方法も効果的!正しい方法でマネジメントを

使えない部下やマイクロマネジメントへの対処法としては、「選択肢を与える方法」も考えたい。部下に自分自身で考えるきっかけを与えれば、仕事の重要性やポイントを自覚してくれるだけではなく、上司が部下の考え方を知るきっかけにもなるためだ。

具体的な手段としては、部下に「オープンクエスチョン(※はい・いいえで答えられない質問)」を投げかける方法が挙げられる。例えば、「この商品をネットで販売する予定だが、どうだろうか?」という質問を「どんな方法で販売すれば売上が伸びるだろうか?」のように言い換えれば、部下は自分の考えを話してくれるようになる。

ただし、なかにはオープンクエスチョンが苦手な人材もいるため、選択肢を与える方法はすべての部下に実践すべきではない。部下を効率的に指導するには、一人ひとりの能力や性格を見極めるところから始める必要があるので、指導する側はこの作業を怠らないようにしよう。

まずは一人ひとりの能力や性格を見極めるところから

最適な指導法は社員によって異なるため、人材教育の方法は統一化すべきではない。多少の手間はかかるが、一人ひとりの能力や性格を慎重に見極めることが会社全体をレベルアップさせる近道になる。

また、使えない部下に対しては放置や見限るなどの選択肢もあるが、これらの方法を選ぶと採用コストが無駄になってしまうので、まずは「どうにかして教育・指導できないか?」という方向性から考えてみよう。

著:片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。
無料会員登録はこちら