使えない部下がいるときの3つの選択肢!それぞれのメリットとデメリット

社内に使えない部下が見つかったときには、何かしらの対処をする必要がある。そこで次からは、使えない部下がいるときの主な選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめた。

無理に指導することが必ずしも正解とは限らないので、広い視野をもって今後の方針を考えてみよう。

1.使えるように教育・指導する

最初に考えておきたい選択肢は、使えない部下を教育・指導することだ。人材教育によってうまく能力を伸ばせれば、採用コストを無駄にすることなく社員全体のレベルアップを図れる。

ただし、教育・指導には以下のようなデメリットもあるため、安易に人材教育に乗り出すべきではない。

使えない部下の指導方法を特徴・タイプ別に解説!やる気をアップさせる効果的なマネジメント方法とは?

いくら上司が熱心に教育・指導をしても、そもそも部下側にモチベーションがなければスキルアップにはつながらない。また、あまりにも強引な方法を選ぶと、パワハラやセクハラなどにつながってしまう点も注意しておきたいポイントだ。

したがって、使えない部下を教育・指導する際には、事前に綿密な計画を立てておく必要がある。

2.そのまま放置する

成長の見込みがない部下がいる場合は、そのまま放置する方法もひとつの選択肢になる。採用コストは無駄になってしまうものの、教育・指導を諦めれば余計な教育コストや労力は発生しない。また、教育担当者のストレスを軽減できる点も、使えない部下を放置するメリットと言えるだろう。

ただし、使えない部下を放置すると全体のレベルアップを図れないばかりか、以下のようなデメリットが生じる恐れもある。

使えない部下の指導方法を特徴・タイプ別に解説!やる気をアップさせる効果的なマネジメント方法とは?

なかでも優秀な人材の業務負担が増える点は、経営者や上司が特に注意しておきたいポイントだ。使えない部下を放置すると、本来その部下が行うはずであった業務が優秀な人材に集中してしまう。その結果、優秀な人材だけが続けて退職してしまうケースも考えられるので、業務の配分には細心の注意を払わなくてはならない。

3.退職を促す

使えない部下を見つけたときに、上司が退職をやんわりと促すケースも見られる。その結果、部下が自分に合った転職先を見つけられれば円満退社となるが、実は退職を促す方法はリスクが高い。

では、具体的にどのようなデメリットがあるのか、メリットと合わせて確認していこう。

使えない部下の指導方法を特徴・タイプ別に解説!やる気をアップさせる効果的なマネジメント方法とは?

不当解雇やパワハラにつながる可能性がある点は、経営者や上司にとって頭を悩ませるポイントだろう。また、自然に退職を促すことは難しいので、場合によっては伝える側の上司が大きなストレスを抱えることになる。