使えない部下の効果的な指導方法とは?特徴・タイプ別に解説
では、「使えない部下を教育・指導する」と決めた場合は、具体的にどのような方法が考えられるだろうか。ベストな方法は人材によって異なるため、ここからは部下の特徴・タイプ別に効果的な指導方法を解説していこう。
仕事ができない部下の指導方法
仕事ができない部下に対しては、とにかく丁寧に業務の遂行方法を教える方法が効果的。シンプルな言葉で分かりやすく教えることを心がければ、物分かりが悪い部下でも理解してくれる可能性がある。
ただし、いきなり難しい仕事を任せると、スキルアップのモチベーションを失ってしまう。したがって、最初は誰でもこなせるような仕事から任せて、徐々にステップアップさせていく方法がおすすめだ。
また、常に部下の仕事ぶりをチェックするわけにもいかないため、「報告・連絡・相談の適したタイミング」も事前に教えておきたい。必要なタイミングで報告・連絡・相談がくるようになれば、仮に失敗したとしてもダメージを最小限に抑えられる。
一般常識が身についていない部下の指導方法
一般常識やビジネスマナーは教えるべきものが多いので、すべてを口頭で伝えきることは難しい。また、一度に多くの情報を伝えられると、指導を受ける部下側も混乱してしまう恐れがある。
そのため、一般常識が身についていない部下が見つかったら、セミナーに参加させることを検討したい。例えば、覚えた知識を実践で練習させてくれるセミナーを選べば、効率的に常識やマナーを身につけられる。
なお、書籍や自社制作の資料を活用する方法もあるが、そもそもモチベーションがない部下は自主的に学習しない可能性が高いので注意しておこう。
性格に難がある部下の指導方法
責任転嫁や言い訳が多い部下に対しては、とにかく褒める指導方法をおすすめしたい。褒めることで部下の自尊心を満たせば、自然と仕事に対するプライドや責任感が生まれるためだ。
逆に悪い部分を怒るだけの指導方法を選ぶと、性格に難がある部下は「誰も認めてくれない…」のように卑屈な考えをもってしまう。褒めることはモチベーションの刺激にもつながるので、部下から報告・連絡を受けた際にはできるだけ褒める部分を探してみよう。
やる気がない部下の指導方法
そもそもやる気がない部下に対しては、「長所を伸ばす方法」が効果的だ。部下の長所を見つけてうまく伸ばしてあげれば、少しずつ仕事に興味をもってくれるかもしれない。
それでもモチベーションが高まらない部下に対しては、「なぜやる気が起きないのか?」について優しくヒアリングする方法も考えられる。もし仕事に集中できない特別な事情がある場合は、ひとまずその問題が解決するまで気長に待つことを考えたい。
なお、やる気がない部下を厳しい言葉で叱責すると、余計にモチベーションを奪ってしまうので注意しておこう。