米大手企業Amazonのクラウドコンピューティング部門、アマゾンウェブサービス(AWS)は先月31日、暗号資産(仮想通貨)を含むブロックチェーン分野の求人を発表した。

AWS
(画像=月刊暗号資産)

今回の求人では、「大手グローバル金融機関や革新的なフィンテックなど、当社の重要な顧客企業と提携し、彼らがデジタル資産(例:暗号資産、CBDC、ステーブルコイン、セキュリティトークン、資産担保型トークン、NFT)を扱う上で、価格決定から、決済、カストディまで様々な面で支援していく金融のスペシャリストを募集する」と説明。こうした文面からも、暗号資産やNFT(非代替性トークン)をはじめとしたデジタル資産分野に本腰を入れる姿勢がうかがえる。

AWSは、アマゾンの事業ポートフォリオの中でも重要な存在だ。今年の第2四半期には148億ドル(約1兆7,000億円)という記録的な純売上高をもたらし、アマゾンの純売上高全体の13%強を占める。

AWSはここ数四半期、30%台の成長を着実に遂げており、MicrosoftのAzureプラットフォームをはじめとする業界最大手と肩を並べている。

AWSのブロックチェーン開発者Emile Baizel氏はブロックチェーン分野について、10月末に開催された暗号資産ファントム(FTM)開発者カンファレンスで「ブロックチェーンや暗号資産は、まだ非常に初期の段階にあり、ユーザーの利便性をさらに高めていく余地がある」と語っている。

世界有数の大手調査会社であるMarkets and Markets社の調査によると、世界のブロックチェーンの市場規模は、2020年の30億ドル(約3,430億円)から2025年には397億ドル(約4兆5,400億円)に拡大し、年平均成長率は67.3%になると予測されている。

ビジネスプロセスの簡素化や、ブロックチェーン技術と統合されたサプライチェーン管理アプリケーションへのニーズの高まりが、この分野の成長を後押ししているようだ。

Amazonは、すでに様々なブロックチェーン事業に取り組んでいる。今年3月には、独自のブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain(AMB)」がイーサリアムに対応したというニュースが注目を集めた。

また6月にはDeFi(分散型金融)人材を募集するなど、ブロックチェーン時代を見据えた動きをみせている。

独自暗号資産の発行や自社プラットフォーム内でのビットコイン決済対応など、様々な憶測も飛び交っていることから、引き続きその動向に大きな注目が集まるものとみられる。(提供:月刊暗号資産