本記事は、岡野武志の著書『人生逆転最強メソッド』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
数を試して、当たったところに「寄せる」。これが成功への近道
目標に近づくためにやるべきことが明確に見えてきたら、次はいよいよ目標実現に向けて歩を進めていきましょう。
まず何から始めるべきか。ズバリ、実践です。
例えば、資格や語学試験だったら、直近の試験に申し込みましょう。準備はしていなくてもOKです。転職・就職希望だったら、エントリーシートを書きましょう。YouTuberだったら、まずは1本動画をつくって公開してみましょう。
転職で異業界にチャレンジしてみたい場合、会社がOKならば、副業という形で試してみるのもいいと思います。例えば、「ココナラ」や「タイムチケット」といったスキルマーケットのサービスを利用すれば、自分が得意としているイラスト、写真撮影、資料作成などさまざまなジャンルのスキルで副業展開することも可能です。
また、クラウドワークスやランサーズといったサービスでは、主にビジネス系を中心に、ライティングやプログラミングの仕事を受注することができます。
まずは、質より数で実践にチャレンジしてみましょう。最初のうちは9割ほどはうまくいかないかもしれません。ですが、それでいいのです。たくさん試してみて、少しでも反応がいいところがないか、目を凝らしていきましょう。
私は、ほとんどの人は初動や初速に期待しすぎていると思っています。「うまくできなかったらどうしよう」とか「失敗したら恥ずかしい」と思い、行動する前に二の足を踏んでしまう人が多いように思います。
ただ、そんな風に逡巡する時間は、はっきり言って無駄だと思います。
「時期がきたらやろう」「準備が整ったらやろう」という声もよく聞きますが、準備が整ってからスタートすることなんて、ほぼありません。準備ゼロでも、とにかく踏み出すことが大事なのです。
また、せっかくチャレンジしてみたのに、一回うまくいかなかったからといって、やめてしまうということも多く見かけますが、これは非常にもったいないです。
最初からうまくいくことなんてありませんし、失敗することは、恥ずかしいことではありません。ほとんどの人が、試す回数が少なすぎるのです。失敗を繰り返さないと、ヒントすら得られないまま終わってしまいます。
例えば、筋トレをしたことがない人は、「毎日筋トレをしたら、3か月くらいでムキムキになれるだろう」と思うかもしれません。が、相当知識がある人のアドバイスがない限り、絶対に無理です。
やればやるほど奥深さに気が付きますし、自分の課題が見えてきます。それと同じで、やってみないと見えてこないことがほとんどなのです。
ジム・コリンズによる『ビジョナリーカンパニー4』(日経BP)という世界的にヒットしたビジネス書があります。この本の中で「銃撃に続いて大砲を撃つ」という概念が紹介されています。
銃弾は、大砲を撃つよりも少ない費用、低いリスクで撃つことができます。
こうした低い労力でできる銃撃をさまざまな方面で試すことで、だんだんポイントが見えてくる。その後に大砲を撃てば、高いコストパフォーマンスで効果的に攻撃することができるというものです。
私は、人が何か新しいことに挑戦するときも同じことが言えると思います。まずは、少しずつやり方を変えながらたくさん試す。仕事を辞めて、全財産をつぎ込んで起業するよりは、まずは副業など、コストがかからないやり方でたくさんやり方を試してみる。
ポイントは、数を撃つ中で、手ごたえを感じたところを見つけたら、そこに「寄せて」いくことです。
原始人が火起こしをする場面をイメージすると分かりやすいかもしれません。火を起こしたことがない人が火を起こすためには、まずは周りの経験者の様子を観察し、それをマネながら、火打ち石を打つのか、棒で木の穴をこするのか、いずれにせよいろいろな方法を試してみる必要があります。
そして、試行錯誤を重ねていく中で、火花が勢いよく飛ぶポイントや、煙が薄く立ち上がるポイントを見つけると思います。そうしたら、とにかくそのポイントやそのやり方に「寄せて」いくことが大切です。
成果が出そうな兆しを見つけたら、糸をたぐり寄せるように、そのポイントに寄せていってください。
次に大切なのは、火起こしの試みを「火花」や「煙」の段階でやめないこと。ここが踏ん張りどころです。火花や煙のような「成果が出そうな兆し」が見えるまでは、手を替え品を替え、いろいろな方法を試してみましょう。
一度兆しが見えたら、次は一点集中、その成果が出そうな方法にすべての労力を「寄せて」いくことが大切です。火花や煙が「火」に変わり、さらにその火がしっかりとした「種火」に変わるまで、とにかく火起こしの作業に集中してください。
薪に火がつき「種火」ができてしまえば、あとは木をくべるだけで火は燃え続けます。人生や仕事においても、一度「種火」ができあがれば、あとは少ない労力でどんどん次の目標を達成していくことができます。
飛行機が飛び立つとき、一定程度まで高度を上げるのには、エンジンの力が必要ですが、飛び立って風に乗ってしまえば、その後は離陸のときよりも少ない力で飛行することができます。
それと同じで、化学反応が起こるポイントに到達するまでは、集中して努力する期間が必要です。ただ、その期間が過ぎて、一度化学反応が起きてさえしまえば、ほとんど力を使わなくても、楽にこなせるようになってきます。
最初は大変かもしれませんが、必ずそこを抜けるときが来ます。「今は、集中して力を使うときなんだ」と割り切ってやりましょう。
このときばかりは、ある程度プライベートも犠牲にせざるを得ないと思います。この【煙を探す試しの期間】と【集中して火起こしする期間】とのメリハリが非常に重要なのです。
また、時どき、どう考えても煙が出ていないところに一生懸命になっている人を見かけます。
こういうタイプの人は「続けることに意味がある」という考えから、同じ方法で何度もトライしてしまうのですが、化学反応が起きないところで同じことを何度したところで、化学反応は起きません。
もし、もっと高いところに行きたいと目標を立てているなら、煙が出なさそうなところで粘るよりも、少しジャンルを変えるなど、違うやり方でトライしてみることをおススメします。
みなさんは、「メントスコーラ」というYouTubeの鉄板ネタをご存知でしょうか? 炭酸飲料にラムネを入れたら泡が猛烈に噴き出るという現象があり、これを撮影する動画の企画なのですが、当然のことながら、水にラムネを入れても、コーヒーにラムネを入れても、何も反応は起こりません。
それは、何百回繰り返しても、何千回繰り返しても同じで、化学反応が起こらない方法は何度試しても何かが起こることはありません。
しかし、世の中には反応が起こらない方法を漫然と繰り返し続ける人が時どきいます。他人が「黒い」液体に「白い」物体を混ぜて化学反応を起こしているからといって、それを見よう見マネで、表面の薄いところだけマネして、「黒い」コーヒーに「白い」碁石を入れても何も起こらないのです。
水がダメなら、次はお茶、お茶がダメなら、次はジュース、ジュースがダメなら……と、少しずつやり方を変えて、試していく必要があります。そして、ほんの少しでもヒットの感覚があったら、そこに寄せていくことが大切なのです。
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