本記事は、岡野武志の著書『人生逆転最強メソッド』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
目標達成のための時間を捻出する手帳活用術
「目標に向かって努力はしたいけれど、日々の仕事で忙しくて、なかなか時間が取れない」という人もいるでしょう。
私は、まず目標に向けて1日1時間、できれば3時間、時間を確保することをオススメしています。
また、夜は仕事が遅くなったり会食が入ったり、何より疲れていたりして頭が働きにくいので、朝に時間を確保することができればベストです。問い合わせなどの邪魔も入りにくく、朝のほうが頭もスッキリしています。
朝、目標のために普段より1時間起きている時点で、私は9割5分勝っていると思います。漫然と時間を過ごしていない、というだけで素晴らしいことです。あとは、無理なく継続できるようにすれば、目標達成は目の前に見えています。
忙しい毎日の中で、時間を捻出するためには、自分がいまどんなことに時間を使っているのか、漫然と無駄な時間を過ごしてしまっていないか、俯瞰して振り返ってみましょう。そこでオススメしたいのが手帳をつけることです。
私は休みの日も含めて、1日何をして過ごしたのか、言い換えると何にどれだけの時間を配分して過ごしたのかを、毎日手帳に蛍光ペンで色分けしながら記録しています。これは、私が開業して以来、13年間休まず続けている習慣のひとつです。
例えば、次の新規事業につながるプラスアルファの勉強をしている時間は赤色、健康や体調管理につながるスポーツや運動をしている時間は緑色、会食などの交友に使っている時間は青色……といった具合です。普段、自分がどんなことに時間を使っているのかに自覚的になり、どの時間を削ればいいのか、視覚的にはっきりしてきます。
私が20年前に司法試験の勉強を始めたときも、とにかく最初は、勉強時間をしっかりと確保することを心がけました。勉強時間の管理のために、当時は、タイムカードを使っていました。
よく職場の入り口に置いてあるような、紙をガチャンと入れると時間が記入される、あのタイムカードです。確かビックカメラで1万円くらいで買ったのだと思いますが、あれを部屋に置いて、毎日勉強スタートの時刻と終了の時刻をタイムカードに打刻し、時間を記録しながら勉強していました。
なぜそんなことをしていたかというと、しっかりと目的意識を持って時間を使いたかったからです。時間という限られた資源を、最大限に活かすためにやっていました。
また、私は仕事の予定などは、GoogleカレンダーなどWeb上のカレンダーで管理をしていますが、1日の終わりに、あえてWeb上から手元の手帳に書き写すことを日課にしています。不思議なことに、あえて手書きで手帳に書くほうがWebだけで管理するよりも自己管理がしやすくなります。
手帳に手書きで書くことのメリットは、意識して書かないと書き忘れるということ。自分の状態を知るバロメーターになります。つまり、忙しくて書き忘れてしまっているときはたいてい生活が乱れていて、うまくいっていないときです。手帳以外にも、いろいろなルーティーンが崩れてしまっています。
これは私だけではなく、周囲の経営者など、手帳をつけている人と話すと、「そうだよね!」と共感してもらえます。
なんとなくボーッと嫌だったことを思い出して時間を過ごしてしまうなど、1日があっという間に過ぎてしまうという人もいます。繰り返しますが、チャンスは過去にはありません。常に時間の流れと共に、チャンスは現在より先にあるのです。いまより前に目を向けるためにも、手帳をつけることで自分の時間の使い方に自覚的になってみましょう。
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