企業の総合力を最大化するには、各従業員のスキルや適性を踏まえ、最適な配置を行うことが重要だ。特に管理職に昇進させる人材を選ぶ際には慎重な見極めが求められる。管理職次第で組織の総合力は大きく左右されるからだ。管理職にすべきではない、ふさわしくない人の12個の特徴とは?
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1)リーダーシップがない人
部下を指揮・管理する立場にある管理職には、リーダーシップが求められる。リーダーシップを一言で表すなら「統率力」や「指導力」だ。部下を目標に導きながらうまくやる気を引き出し、プロジェクトを円滑に前進させていく能力が求められるといえよう。
リーダーシップがない人を管理職に据えると、その部署に与えられたプロジェクトが計画通りに進まないケースが増えるほか、成果の質も低くなりがちだ。リーダーシップがある人材かどうかを判断するためには、管理職に昇進させる前に小さなプロジェクトをいくつも担当させてみると良いだろう。
2)1人で何でもこなせる人
あなたの周りに、1人でどんな仕事でも効率的に器用にこなせてしまう人物はいないだろうか。組織の中の1人のプレイヤーとしては、そのような人物の存在は非常に心強い。しかし、このような人物が管理職としても有能かどうかについては、全く別の話だ。
1人で何でもこなせる人は、人に仕事を頼んだ経験が少ない分、部下を動かす力に乏しいケースがある。そのため、いざ管理職になっても「面倒くさいから自分でやってしまおう」と、多くの仕事を自分で抱え込んでしまいがちだ。これでは部下が育つ機会が失われるし、チームとして大きな成果を挙げることも難しくなる。
3)特定の人にえこひいきをする人
良いチームとはどんなチームだろうか。さまざまな要件があると思うが、そのひとつに挙げられるのが「良い人間関係が構築されていること」ではないだろうか。
チームを率いる管理職の人物が特定の部下にえこひいきする人だと、チーム内で良い人間関係が構築されにくくなる。チーム内のメンバーの中で「なんであの人ばっかり」などと、余計な軋轢が生まれてしまうからだ。
自分が気に入っている部下をつい、えこひいきしたくなるのは、多くの人に共通する気持ちかもしれない。しかし、その感情を乗り越えてこそ、管理職としての責任をこなしていける。