12)自分の成長・出世にしか興味がない人

企業というのは、自分の成長だけでは発展していかない。社員一人一人の成長の総和と、チームワークの向上によって、強い組織となっていく。そのため、自分の成長、自分の出世にしか興味がない人は、組織を引っ張っていける人材にはなれない。そのため、管理職になるのも向いていない。

「勤務年数が長いから管理職に」はもうやめよう

会社という組織において、誰を管理職に昇進させるかは、非常に重要だ。野球のチームを思い浮かべてみれば分かりやすい。誰が監督かによって、そのチームの順位は大きく変わる。高校野球では、新しい監督に変わった途端、一気に甲子園に出場できるチームになった例もある。

そのため企業においては、管理職の適性があるかを見極める評価シートなどを用意しておくべきだ。そのような評価シートは、管理職にふさわしくない人物を昇進させないことに役立つだけではなく、管理職を目指す人材にとっては、身につけるべき能力を示す指針にもなる。

日本企業においても年功序列の企業文化が徐々に崩壊しつつある。その流れにあるいまだからこそ、「勤務年数が長いから」といった安易な理由で管理職を決めるのは、やめにしたい。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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