この記事は2022年3月15(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


米ドル,円,レンジ
(画像=peshkova/stock.adobe.com)

2022年3月15日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、上値抵抗線であった116.35円を3度目の正直で抜けたことで相場の流れが完全に変わった。

ドルが買われているのは、有事のドル買い、日米の金利差拡大、本邦輸入企業のドル買いなどだが、今は買われる理由しかないだろう。

よって米ドル/円の下値は堅い。クロス円に関しては、よほどドルストレートが他通貨買いになって急落しない限り、米ドル/円に連れて上方向だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジについて、昨日3月14日(月)早朝に考えたのは115.7~118.65円だった。しかし、すでに118.45円付近の高値を付けてしまっているため、116.35~120円に変更したい。

節目であった116.35円を超えたことで勢いは止まらない。それは例えるなら、動物が狭い檻に入れられると、出た瞬間ものすごい勢いで走り続けるのと同じ現象。狭いレンジが檻で、米ドル/円が犬といったところだろう。

戦略的には押し目買い。オーバーボートを感じた際にスキャルピングでショートをやる、というのならまだしも、レベル感でのショートを振るのは非常に危険だろう。押し目を待って慎重に拾っていくしかなさそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。